サロン・ド・クロノ分社

Harmony中国茶&SpiritualCareサロン 埋蔵LOG

観音経

2009年06月02日 | 装備アイテム

【世尊妙相具 我今重問彼】
(無尽意菩薩がお釈迦様に対して尋ねました)
世尊は完全な徳を具えられ、その徳が相に現れています。
私は重ねてお尋ねしますが

【佛子何因縁 名為観世音】
お釈迦様のお弟子であり、佛子である観世音菩薩はどのような因縁があって、
観世音と名づけられるのでしょうか

【具足妙相尊 偈答無盡意】
立派な相を具えられているお釈迦様は偈(詩)をもって無尽意菩薩に言われました


【汝聴観音行 善応諸方所】
無尽意よ、聴きなさい。観音の行いは よく諸々の場所に応じて現れ

【弘誓深如海 歴劫不思議】
ひろい誓いは海のごとく深く 考えられないほど、きわめて長い時間

【侍多千億佛 発大清浄願】
大勢の仏のもとで修行し、このような大清浄の誓願を起したのである

【我為汝略説 聞名及見身】
私は無尽意の為に要約をしよう   名前を聞き、及び、姿を見て

【心念不空過 能滅諸有苦】
観世音を念じて、空しく過ごさなければ、諸々の苦しみを滅ぼすことができるであろう

【假使興害意 推落大火坑】
たとえ誰かが害をあたえようと火の燃えている大きな坑(あな)に突き落とされようとしても
 
【念彼観音力 火坑変成池】
かの観音の力を念じたなら 大火も変じて池となる

【或漂流巨海 龍魚諸鬼難】
或いは、大海に漂って、竜や魚や諸々の悪鬼が自分を害するようなときでも

【念彼観音力 波浪不能没】
かの観世音菩薩の力を念じるならば、波の中に溺れ沈むことはない

【或在須弥峰 為人所推堕】
或いは、須弥山の高い山の上で、誰かに突き落とされるようなときでも、

【念彼観音力 如日虚空住】
かの観音の力を念じたなら 太陽の姿になり空中にとどまる

【或被悪人逐 堕落金剛山】
あるいは悪人に追われて 金剛山から突き落とされても

【念彼観音力 不能損一毛】
かの観音の力を念じたなら 髪の毛の一本も損われないであろう

【或値怨賊繞 各執刀加害】
或いは、心に怨みを抱く悪い者が周りを囲み刀で害を加えようとしても

【念彼観音力 咸即起慈心】
かの観音の力を念じたなら
すぐに彼らは慈悲の心を起こして害を加えることはないであろう

【或遭王難苦 臨刑欲寿終】
あるいは悪い王の災難に遭い、処刑されて寿命が終わってしまうという時でも

【念彼観音力 刀尋段段壊】
かの観音の力を念じたなら
首を斬ろうとした刀はバラバラに折れてしまうであろう

【或囚禁枷鎖 手足被杻械】
或いは、鎖で牢に繋がれ、手かせ足かせをつけられても

【念彼観音力 釈然得解脱】
かの観音の力を念じたなら その難から解放され、逃れることができるであろう

【呪詛諸毒薬 所欲害身者】
まじないによって呪われたり、毒薬によって 人間の身を害しようと欲する者がいれば

【念彼観音力 還著於本人】
かの観音の力を念じたなら それを用いた本人にかえっていくであろう

【或遇悪羅刹 毒龍諸鬼等】
あるいは悪い鬼、羅刹、 毒龍、諸々の悪鬼に遭遇しても

【念彼観音力 時悉不敢害】
かの観音の力を念じたなら 害を加える事が出来ないであろう

【若悪獣圍繞 利牙爪可怖】
もし、悪い獣に囲まれ 牙、爪で脅かされても

【念彼観音力 疾走無邊方】
かの観音の力を念じたなら 限りなく遠くへ走り去ってしまうであろう

【蚖蛇及蝮蠍 気毒煙火燃】
或いは、蜥蜴、蛇、蝮、蠍のような毒虫が毒を出し迫ってきても、

【念彼観音力 尋聲自回去】
かの観音の力を念じたなら その声を聞き、自ら走り去ってしまうであろう

【雲雷鼓掣電 降雹澍大雨】 
雲があり、雷鳴轟き、稲妻が光り 雹が降り、大雨になっても

【念彼観音力 応時得消散】
かの観音の力を念じたなら たちまち消え去ってしまうであろう

【衆生被困厄 無量苦逼身】
大勢の人びとが色々な困難に遭い、そのはかりしれない苦しみが身に迫ってきた時

【観音妙智力 能救世間苦】
観音のすぐれた力により 世間の苦しみを救うであろう

【具足神通力 廣修智方便】
観音は神通力を具えており  広い智慧で手立てを示し

【十方諸国土 無刹不現身】
十方の諸々の国土に 姿を現わさない国はない

【種種諸悪趣 地獄鬼畜生】
諸々の悪い所 地獄、餓鬼、畜生の世界にまで行き

【生老病死苦 以漸悉令滅】
生きる、老い、病、死の苦しみを 段々に消滅していくであろう

【真観清浄観 廣大智慧観】
真実の眼、清らかな眼 すぐれた智慧の眼

【悲観及慈観 常願常瞻仰】
哀れみの眼、及び慈しみの目を 常に願い、常に仰ぎ見るべきであろう

【無垢清浄光 慧日破諸闇】
むくで清らかな光りは 太陽のような智慧の光は、諸々の闇を破り

【能伏災風火 普明照世間】
災いの風や火を押さえ あまねく世間を明るく照らすであろう

【悲體戒雷震 慈意妙大雲】
苦しみを除く身は 雷のごとく、 震わせ 慈しみの心は 大雲のごとく、
また大勢の人を救いたいという大きな慈悲心は

【澍甘露法雨 滅除煩悩燄】
甘露の法の雨を降らし 煩悩の災いを消滅させるであろう

【諍訟経官処 怖畏軍陣中】
もし、他人と争いを起して裁判を受けたり、戦いが起こってお互いに恐ろしい目に遭う時でも

【念彼観音力  衆怨悉退散】
かの観音の力を念じたなら 衆生の怨みは、ことごとく退散するであろう

【妙音観世音  梵音海潮音】
観世音菩薩は、あらゆる人々の心の発する音にしたがってそれぞれに適切な優れた教え(妙音)を説く。その優れた教えは煩悩のなくなった清浄な心(梵音)で、すべての人々の心に海の音が響くように伝わっていく

【勝彼世間音  是故須常念】
常に観音を念じているがよい

【念念勿生疑  観世音浄聖】
一瞬たりとも観世音菩薩を疑ったりしてはいけない。観世音菩薩は心が清浄な聖者であり

【於苦悩死厄  能為作依怙】
苦悩や死の災いにおいて 最後の拠り所となるであろう

【具一切功徳  慈眼視衆生】
観世音菩薩は 一切の功徳を具えており、すべての人々を慈悲の眼で温かく見守っているのである

【福聚海無量  是故応頂礼】
一切の人々を救おうという大慈悲心の功徳は 海のように量りしれぬ
それ故に礼拝するがよい



【爾時 持地菩薩 即従座起】
この時、持地菩薩はすぐに座から立ちあがり、お釈迦様の前へ進み申された

【前白佛言 世尊】
世尊よ

【若有衆生 聞是観世音菩薩品 自在之業】
もし人々が今お釈迦様が説かれた観世音菩薩の自由自在の慈悲の働きと

【普門示現 神通力者】
どんな人も見放さず相手に応じて自らその前に現れて教えを与える

【当知是人 功徳不少】
神通力を聞いた者の功徳は大変なものでしょう

【佛説是普門品時】 
お釈迦様がこの観世音菩薩のお話をされた時に

【衆中八萬四千衆生】
8万4千人の衆生は皆、

【皆発無等等 阿耨多羅三藐三菩提心】
最高の悟りを求め、それに向かう心を起したのだ


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。