Xーrated

横浜南部を根城に活動するバンド“X-rated”メンバーによる活動状況や日々感じた事を発信するブログです。

神保彰からくり行脚in 大船

2011-02-13 22:56:21 | レビュー
今宵は我が家から一番近いライブハウスにて、
超絶ドラマー神保彰氏のワンマンライブを堪能してきました。

大船で演奏して頂けるようになって今回で3度目。
初回は立ち見。
2回目は真正面。
今回は神保さんの背中の辺り、
3回目にしてベストポジションでした。

ご存知の方は勿論ご存知、
ご存知で無い方には勿論分からない。

神保氏のこの形式のワンマンライブでは、
一見打ち込みのカラオケをバックにドラムを演奏しているかのように見えます。

ところがギッチョンぱ。
シンバル以外の全ての楽器に“トリガー”と呼ばれる

例えばスネアなりを叩くと、
その振動をシンセサイザーに「今、叩かれましたから、任意の発音してよ」って伝える装置が装着※されており、

早い話がドラム以外のギターやベース、ブラス、
メロディーに致まで全て生演奏しているんです。

叩かれた順番に任意の音が繰り出すようプログラムされているので、
一つ間違えば音がズレてしまう。
大変高度な技術と経験とナンヤカンヤが必要な演奏っす。

でもオイラ好きなのは、ドラムだけの演奏なんすよね。
神保さんの8ビートってすげぇハートにビンビンくるぜぇ。

今回あのグルーヴを解析すべく聴いていて気が付いたのが、
神保氏はハイハットを足だけで刻む事が多いのですが、
この時に前にかぶり気味に演奏していて、バスドラ→スネアやタムタムの順で後のりで叩いているような気がしたんですが、如何でしょうか?

当然これだけじゃないんですよ。

ハイハットの踏み方だけでも、
つま先、足先の指だけペダルに乗せて貧乏ゆすりのようだったり、
踵をツーバスペダルに固定して足の指の付け根の更に手前の、
なんて言う部位ですかね。
土踏まずの前で足の指の付け根の手前(笑)
そう、そこっす。
そこですげー踏み込むようにしたり、

やっぱりセンスと鬼なんすよね。
神保さんは鬼です。容赦ないです。


いやはや見所満載でした。
勉強になりました。


神保彰 Amazing Drumming
タムの入り方からフレーズ、リムショット、使用機材の音色、何もかもがカッコいい。



「装置が装置され…」
訂正しました。

序でに少し盛りました。
ご容赦の程を。


お疲れ様でした。

2011-01-24 01:16:04 | レビュー
夢路いとし
喜味こいし

1937年、兄弟少年漫才師としてデビュー以来、
2・26事件
第二次世界大戦
世紀を跨いで現役であり続けた漫才師。

夢路いとし喜味こいし【Wikipedia】


私がガキンチョの頃、
家族で見ていた演芸番組で
一番好きだったのがぽんぽん講談だった。
(あのネタがぽんぽん講談というのを不覚にも先程初めて知った。)


最後にこのネタを観させて頂いたのは、
お兄様である夢路いとし師匠が亡くなる数年前の笑点かお正月の特番だったかと記憶している。


以下はその時のとはまた違うものですが、たっぷりお楽しみ下さい。
夢路いとし喜味こいし【ぽんぽん講談】



このような若輩者が、
このような意見を述べるのもおこがましい限りですが、

長い歴史も、
輝く経歴もプライドも
微塵も感じさせない、

全てが丸裸にさらけ出されてしまう舞台の上で、
約70年、気紛れに生まれては消える若手と平等に、
マイク一本で勝負し続けた芸人。

現役であり続けた漫才師。

それはお兄様が亡くなられて夢路いとし喜味こいしの看板を下ろすことになっても変わらなかった。

1ファンとして、
お兄様と天国で再会を果たした際、
一体どんなやり取りをされたのか想像すると、
凄くワクワク楽しくて、
少し悲しいです。

今はただ、ただ、
お疲れ様でした。

Quiet Life

2011-01-11 18:40:45 | レビュー

クイーンとデビューが同時期なイギリスのバンドJAPAN

その元ベーシスト
ミックカーン氏が亡くなっていた事をケンチャンのブログで知った。

こんな表現をすると両方のファンの方々からお怒りを買うかもしれませんが、
JAPANはSoftBalletの兄貴分的な感覚で私は受け止めていました。

手弾きとは思えないシーケンシャル音とウネルようなボーカルメロディー、
斬新的なサウンドを支えたのが
まるでウッドベースのようなビートと低いコーラスという、
正にJAPANの核
芯であった方が亡くなってしまう喪失感は、
俄ファンである私でさえ胸にポッカリ穴が開いた気持ちになります。

ご冥福をお祈りします。
NO-ONE BUT YOU (ONLY THE GOOD DIE YOUNG)

湖水を眼下に天使が空に手をさし伸べる
降りしきるのは天国の雨?
それとも僕らの涙雨?
傷ついた人々はどこでも孤独な通りにたたずんでいた
誰も彼らに触れられなかった
君以外は誰も

一人、また一人
いいやつばかりが若死にしていく
あまりにも高く羽ばたいていて、
太陽に近付き過ぎたから
それでも人生は続いていく
君はもういないのに…

また袋小路にはまり込んで
僕は憂鬱に沈んでいく
気づくと考えている
君ならどうしただろう?って

思えば大したものだったよ
やるべきことを全部やった
君は世間の度胆を抜いて最後まで自分を貫いた

一人、また一人
いいやつばかりが若死にしていく
あまりにも高く羽ばたいていて、
太陽に近付き過ぎたから
忘れない永遠に…

パーティはもう終わりかい?
きっと僕らには永遠にわからないんだ
なぜ君が逝かなきゃならないのか
それは運命だったのか?

こうして僕らは新たなテーブルを囲み
もう一度乾杯する
窓に映る君の面影にさよならなんて、
絶対に言わないよ…

一人、また一人
いいやつばかりが若死にしていく
あまりにも高く羽ばたいていて、
太陽に近付き過ぎたから
何も求めはしない
誰も求めはしない

君さえいてくれたら

あっちゃんさん逝く

2010-12-05 15:58:19 | レビュー
馴染みの居酒屋さんで、
いけばいつもカウンターを挟んで馬鹿話をして、

二軒目のスナックにはMYタンバリンが置いてあって、
独特の振付と共に強烈なビートを叩き出し、

サザンの「経験Ⅱ」を本家の何倍もブルージーに聴かせたあっちゃんさんが逝ってしまった。

いつもの席には主を失ってしまったボトルに花が活けて捧げられていた。

もうあの軽妙なトークを聞けないという喪失感。

と、共に産休している二軒目のスナックのママが5ヶ月の赤ちゃんを連れてお店に顔を出した。



僕が死ぬとき、
どこかで一人の赤ちゃんが産まれる。
世の中はそうやって出来ているんだよ。



ただただ、お疲れ様でした。