仙台鉄道 大衡駅 跡 ( 宮城県黒川郡大衡村大衡字河原 )
大童駅 を発した 線路 は、保存状態の良いまま、地元 people に 文字通り " 線路 " と呼ばれたまま、田園の中をより安全な通学路( 車両進入禁止路 )として毎日利用され親しまれている。 Google Map では 途中 途切れ途切れで表示されている "線路" だが、実際通行してみればきちんと 人 と 二輪車 は通行できる。
さて、そうこうしているうちに 大衡駅 へ到着。ここの駅跡もまた、農協の倉庫 らしき施設がある( 改築された米の冷蔵庫?)。
大衡駅 前 と 奥州街道 ( 国道 4号線 )を結ぶ道。ここの空中を、亜炭が飛んでいた( 空中輸送 )というから、どれだけモーレツな活気を帯びていたんだろうかと往時を思えばワクワクする。 駅の並びの住宅のひとつに、大童駅 同様、簡易郵便局 が置かれていたらしい( 株式会社 松川土木 向かい、現在は国道 4号線 桜井輪業向かいに移転 )。 それほど ここも 集落の中心地だったのだろうが、今はその面影すら全くない。
大衡駅 前、廃業して暫くなる今も " タバコ屋さん " と地元民に呼ばれる家が、駅向かいにあった( クリームの外壁の家 )。何となく 路面側に、商店だった間取りの面影が継承されている気がする。
大衡駅 を過ぎると、線路 跡 は 田圃の中に消える。 左に視線をやると、針薬師堂 が見えた。
849年(嘉祥2)悪病が蔓延するこの里に 東北巡鍚中 の 慈覚大師( 円仁 )が立ち寄り、波利山妙法寺 を開山。自ら彫った 薬師瑠璃光如来 を安置し祈祷して救済したとの伝説が残っているらしい。 慈覚大師 と言えば、山形の 立石寺・平泉の 中尊寺・松島の 瑞巌寺 など有名な寺を数々開山した高僧。847年に唐の修行から帰国したようだが、その 2年後には辺境の地・東北を行脚しているとは本当ならばもの凄いことだ。
国道 4号線沿いに、大衡村立大衡小学校 針分校 跡 を見つけた。今となっては珍しく貴重な 二宮金次郎 像 も残されていた。
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仙台鉄道 本町駅 跡 ( 宮城県加美郡色麻町大永嶋 )
大衡駅 を 過ぎ 加美郡色麻町 に入ると 駅 は、出羽街道沿いの 色麻町 と 加美町 の主要な集落( 旧村中心部近く )に置かれる。
本町駅 跡は、大村浄化センター(宮城県加美郡色麻町大永嶋102-3)の北にある鉄塔のある所にあった。 昭和後期の 空撮写真 には不自然な畦の形がのこっており建造物があったことを物語っていたようだが、今は農地改良が進んでおり、ただの田圃、見る影もない。往時は新町地区の住民が中新田までの通学や買い物に出るので使われ賑わっていたらしい。
ここから用水路に沿うように、王城寺原駅 へと線路は進む。
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