右が表紙かと思ったら、左が表紙で右は映画のCMのためのカバーでした。
映画化になったから読んでみようという本の選択はない。たぶん「百花」というタイトルに惹かれて手に取ったと思う。
しかも川村元気という作家も初めてです。
母親がアルツハイマーで記憶を失っていくというストーリーは、私にとって敬遠したい主題です。が、どこでどう私が関わるかわからないほど切実なのかもしれない。
私達の4人の親達は早逝だったので、幸か不幸か介護をやっていない。なので、介護制度の事も無知です。もう親のためではなく自分達のための事として考えておくべき物であることは承知しています。
この小説の親子関係は、なかなか特殊な関係であるが為に、小説としては単なる介護体験とは違っている。その辺りは、かえって私には面白く読めたのかもしれない。
この環境で娘と母であったら、こうはいかないのかも。。。
私は娘と息子がいるのですが、
母子関係は微妙に違います。
どちらも愛情の濃い薄いは全くない事を前提としている事を前置きにしておきます。
娘とは昔から結構何でも話してて、
その分衝突して火花が散った事もあります。今は自立して家庭を築いていますので、程よい距離感を保ちつつも母娘なので、何となく心境を読めてしまいます。
息子とはたぶん異性であるので、距離感があります。そんなに言いたいことを言う関係ではありません。性格も影響しているとは思いますが、過去に於いて核心に触れた話は数回です。その事はほとんど不満になく、それが私には1番良い関係であると思います。以前から男の子は離れていくものと覚悟をしていました。
さて、この小説の様な状態が我が家に起きたらと思うと大変!!です。それでも避けられなかったら、、、どうしよう。
目下私の将来の不安NO1です。