【旅1日目】
十勝帯広空港に近ずく直前、眼下に見えるのは
家がまばらでほとんどが牧場の様な建物です。
数年前のNHKの朝ドラ「なつぞら」を思い出しました。
赤い屋根の建物が点在してて、ひろーーーい!
空港の写真を撮る間も無くレンタカーの手続きに。
車がないとはじまらない。
早速目的地の「六花の森」へ。
道は広いし走行車が少ない。空港から40分で到着。
広大な敷地に画家坂本直行の美術館が点在しています。一つの美術館はテーマに沿ってこじんまりした建物です。
坂本直行は坂本龍馬の子孫で、直行の祖先が北海道に移り住みました。直行は北海道の自然に魅せられ特に日高山脈を描きました。自ら登山も試み、北海道大自然に挑み、その厳しさをも体験して、それを書き残しています。六花亭の当時の社長は、坂本直行に六花亭の包装紙のデザインを依頼して、それがあの包装紙の誕生になります。
六花亭の創業者小田豊四郎は、マルセイユバターサンドで大成功を収めただけでなく、十勝の子供たちの豊かな詩心を育もうと1960年に「サイロ」という詩集を創刊しました。60年に渡り毎月欠かさず今も刊行続けているという!
この「サイロ」の表紙をも坂本直行がデザインしました。
六花亭でこの最新号を購入したいとお願いしたのですが、時期が月末だったのでもう既にないとの事でした。そしてもっと驚いたのは、無料で配っていると!
まだ片言しか喋れない頃の子供のことば、
物事の見方捉え方を子どもの言葉での表現を書き留めておく主旨の詩集です。
今は容易く動画を撮り残すことが盛んですが、ことばを残す事を思いつきませんでした。
自分の子育てを振り返っても、思い出せません💦
いきなり大自然と壮大な文化遺産のカルチャーショックを受けました。気づけば12時を回っていて、
この中にある六花亭カフェで昼食をとりました。
近くに幸福駅があるとの事で行ってみました。
そう言えば一時ブームになりましたねぇー。
今回の旅のきっかけは、
原田マハ著「デトロイト美術館」の巻末に
日本でデトロイト美術館展が開催された時にナビゲーターを務めた女優の鈴木京香さんとの対談が載っていました。
旅のついでに美術館を巡るのが好きと言っている鈴木京香さんに
原田マハさんは十勝にある「六花の森」を紹介していました。
バターサンドで有名な六花亭の当時の社長が十勝の自然の中に
小さな美術館を点在させているステキなアートシーンがあると!!
その部分を読んで即 行きたい!!と思いました。
原田マハさんの作品の7割は読んでいるのですが、
美術の関する小説が出会いで、その類に夢中になりました。
しかし最近は、美術関係以外の小説にもハマり、
そのジャンルの幅広い事。
そして広いジャンルなのに全て深い。
原田マハさんの知識の広いことには本当に驚きです。
いつか朝の番組で、取材に力を入れていて、
その源は旅にあると言っていました。
振り返れば、、、、
旅が趣味というほど回数が多くはないのですが、
旅のついでに美術館を巡っていました。
フィレンツェやパリ、ウイーンは、
旅のスケジュールに必ず美術館が入っていて、
美術に興味を持つきっかけになったのかもしれません。
リゾート地であるハワイに行った時も
時間を見つけてホノルル美術館に行きました。
そして原田マハさんの作品に触れたことが
「ひとりで美術館」が私の趣味になりました。
六花の森の事を夫に話したら、
行こう!!ということになり、
時期を選んで航空券、ホテル、レンタカーの手配をしてくれ
それが今年の豪華なバースデープレゼントになりました🎁
北海道は遥か昔々学生の頃に
バスツアーで一周しましたが、十勝帯広には行きませんでした。
そしてもう一つ興味があったのは「釧路湿原」
だいぶ前に見たタンチョウズルが絶滅の危機に及んでいる番組を観ました。
機会があれば、、と思っていたのですが、
無理すれば行けるかも!と。
コロナ禍、、、外に目を向けることが憚り、行動を制限するうちに
いつしかそれにも慣れてしまったこの3年。。。
現状に不満を持つこともなく、自分の目指す方向も見えてきています。
しかし今回思い切って十勝帯広に出向いて、
「旅は視野を広げるし、知識を胆識にする!!」を再確認しました。
まだ6月だといのに記録的な猛暑が始まった6月27日、
数年ぶりに羽田空港に向かいました。
しかも国内線は10年ぶり位かも。。。
航空券もチケットレス、スマホでバーコードをかざす仕組み。
パスポートなしで通貨の換金も不要だし、不足なものがあればコンビニにかけ込めば全てが足りる便利さです。国内旅行便利、時差がないのも良い!