あんた、まるいもの好きだね~♪

「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■たまごひこーき ファントム 製作記 後編 ※熱血加筆中

2021-04-01 13:10:00 | ホビー(模型・ガンプラ)

━随時、書き足しています。 ※文字数オーバーのため、前後編に分けることになりました。

 

 前編はコッチ。

■たまごひこーき ファントム 製作記 前編 ※熱血加筆中

 

◇アイツに目がイッちまったのさ……

 前回からの続き。なるべく F-4EJ改 に近づけるべく、ホントに細かなディティールアップを追い込みます。

▲ディティールアップに使う予定の物。

 この、『たまごひこーき F-4 ファントム II 301SQ ファントムフォーエバー2020』には、フォーエバー機体で印象的な燃料タンクがパーツとして付いて来ません。

 しかし、このグラフィックを見てしまうと、どうにかしたくなってしまい。

▲同じハセガワのKITだよん。

▲両翼下に付ける時と、機体下部だけの2パターンが多いのかな?

 当たり前ですが、こんなサイズのタンク、無垢で作ったら重たいです。軽量パテか軽量粘土で作るのも手ですが、左右均等には絶対に自信がない。丸いからプラ板はNG。さて……。

 

▲と、幸いにして “ らしい ” のを用意できたので、接着して綺麗に整形。これを使って、雰囲気だけでも近づけられるか?

▲どうにか、おあつらえ向きの資料も用意できた。グラフィックとか配色とか、写真だけで情報を取得するには限界がある。

▲たまごひこーきKITには燃料タンクが付かないので、とにかく参考資料を集めた。精度を高めるには、多いにこしたことはない。

▲象徴的な燃料タンクはどうしても付けたい気持ちなので、たまごひこーきにはないパーツだが、見付けた何かの航空機パーツでどうにかなりそうな雰囲気に。

 

 このパーツの発見は、本当にラッキーでした。普段から、どこにどんな余剰パーツあるか、アタマに入ってるとこういう時、役立ちます。

▲パイロンで合ってるのかな? タンクを追加する都合、ややディティールアップ。これに増槽が付く訳ではないが。

 

◇アイツも召喚するも、新たな難問発生

▲追加改修に合わせ、ハセガワからアレを購入。

▲失敗した歴代部隊章を貼り直すための、新品デカール。高かった。が、手書きでフォローする技術は持っていないので、諦め。


 

 と、ここで問題が発生です。その燃料タンクの仔細を確認しようと、ファントムの下部写真が載っているページをマジマジと見つめていたら、おかしな点に気が付きました。パイロンに付く<ランチャー>って言うんですかね? ミサイルを取り付けるための部品が左右それぞれに付いているんです。

 たまごひこーきのパイロンには、それがない。仕方がないので、見よう見まねで作ってみました。

▲こんな精細な作業、めったにやらんよ……。

▲どうなんだ? “ ぽい ” のか?

▲なんとかそれっぽいのは「出来た」、とする。厳密にはテールのはみ出しが再現できてないが、そこはもう無視。この手の追い込みは、キリがないから。

 

▲細かなパーツだし接着面も小さいので、よ〜く硬化やら保護膜塗装やら。

 

◇お前は馬鹿かの下反角

 それと、ファントムの水平尾翼にはどうも厳格に取り付け角度があるらしく、それが 23° だとか。うちのたまごひこーきファントムくんは、そもそもの失敗も含め、水平尾翼の固定が曖昧過ぎるので、その 23° を成立させるための治具を急遽、拵えました。

▲本当、今回は “ 急遽 ” が多い。飛行機模型を作り慣れてないのがバレバレ。

▲分度器まで出して作った、23° を付けるための治具。

 この治具を使って、なんとしても規定通りの角度で水平尾翼を固定させます。拘る理由は、「そのほうが美しいから」に決まってます。あと、実機がある以上、“ 可能な限り忠実に ”、は性みたいなものです。

▲またも外された水平尾翼。左はダボが破損。右は残っているが、元からグラグラなので正確な角度が付く訳ない。

▲粘性はある、しかし直ぐには乾かない。かつ、完全硬化するとかなり頑丈に接着される接着剤を使って、まずは緩く固定。

▲特に左の水平尾翼はダボがないので、容易に脱落してしまい神経を使う。

▲接着剤がある程度、落ち着いた時点で、治具を当てた状態で固定して、完全硬化を待つ。写真は便宜上、先に撮ったモノで、実際は左右同時に、治具があるとはいえ、バランスを見ながら作業した。

 

 

▲急遽のパイロン工作が完了し、水平尾翼の角度も完全硬化した状態。見付けた、タンクだか爆弾のパーツは、使えそう。

▲ちなみに、名称は知らないが燃料タンクと翼を繋ぐ部品も新造した。

 

◇無から有を

 さあ、いよいよの燃料タンクへの塗装です。今までの作業工程を見てもらえれば解ると思いますが、『たまごひこーきのファントム』は、象徴的なブルーカラーがすべてデカールで再現されています。ところが、燃料タンクはそもそものパーツの用意がないので、デカールも当然、ありません。塗るか描くしかないんです。

 しかも、集められた資料ではタンク上面(接続部品が付く周辺)のグラフィックがまるで解りません。このあたりは、最終的には隠れてしまうので、ある程度は想像でイメージ図を興しました。

▲燃料タンク側面や下面の資料は豊富だが、上面についてはまるで解らず、手書きの想像図で補うことに。こう並べてみると、発見した何かの部品は、本当に偶然にも「このため」のパーツのよう。

▲こんな難しい塗装はしたことがないので、曲面でも馴染む(が粘着力が弱い)テープや普通のマスキングテープの他、円形のマスキングシールも使った(ハイキューパーツ製)。“ 点 ” のシールだが、複数を重ねていくことで “ 面 ” にしていく案。

 
 
 

▲この象徴的なブルーが見える時点で、やはりトライしてみて良かったと思える。

▲とはいっても、正直、塗り分けのための作業は難航した。かつてやったことのない苦労の連続。

▲もう、想い先行の意地の作業だった。報われるとよいが。

▲う〜ん、やはり「良い」と言える仕上がりにはならず。塗り重ねていく都合、塗料の種類を使い分けているせいで及第点も厳しいが、仕方がない。切り替えも大事。

 

▲手描きのイメージ図と並べてみた。燃料タンクとして流用したパーツの形状もあるだろうが、ブラックの部分が多過ぎたのが一番痛い。KIT自体がデフォルメなので、そのあたりの塩梅もすこし変えるべきだった。後の祭り。

▲接続パーツも付けた。でもまあ、やらないよりかはマシだったと信じたい。

 

 と、ここまでが大型(?)追加工作の工程です。一部は省略していますが、それは完成写真で触れようと思います。さて、どんな仕上がりか?

 

 

 


◇これは99%の完成度

 

 屋外ロケ写真です。

▲戦闘機なので、陽光の下はやはりいいね。

▲F-4EJ改、ということは老体を昨今まで運用するにあたる、現代改修が行われた筈。

▲ライトニング ストリップに始まり、各種アンテナ、センサー。

▲楔状の補強板とか、果てはテール形状まで違うとか。

▲垂直尾翼に追加した赤いランプと細いピトー管みたいのは、何だか解らん。でも、写真や資料には存在したので、追加した。あるなら、付ける。

▲尾部のポップアップドア周辺も、足りない部分は作り込んだ。

 

 スタジオ風、撮影です。

▲エアインテークの中には、

▲おふざけでターボファンのようなモノを貼ってみた。最後まで甲乙つけがたく、左右で違うのはご愛嬌。

▲パッと見はまるで解らないだろうが、F-4EJ改 にかなり近付けたつもり。

▲どうにもならなかった、耐熱板部。せめて、アレスティングフックの基部くらいは、もうすこし塗り分ければよかった。

▲エンジンノズルは演出だと着色もありだったが、駐機状態だし、ベーシックにした。

▲実は右側はあるものが足りてない。こちらにしか存在しない、ある注意書きとの兼ね合い。

▲水平尾翼は、治具のおかけで角度バッチし。左右整っていて、美しい。まあ、「水平」じゃないんだけど。

▲たいへん解りにくいのだが、タキシングライトも付けた。ちょうど、前脚(首脚)周辺の下面に白い光が映り込んでいるのが、それ。

▲KITオリジナル状態。さすが、仕上げが超うまい。

▲尾部衝突防止灯やドラッグシュート類はペイントで再現。垂直尾翼前面の針金みたいのは、ピトー管というよりセンサー?

▲下から。魅せることを意識した大きなロゴ(実機はペイント)が泣かせる。ランチャー(?)は、この向きがいちばん解り易い。実機にはエアインテーク周辺に上下ともに何か小さなフィルターみたいのがたくさんあるのだが、フォルムが崩壊するので再現は見送った。

▲HUD が主張する。前脚(首脚)のライトは2つあるが、片方は着陸灯?

▲アナログの予備磁気コンパスは、さすがに今の技量では、書き込みまではまだ無理だった。

▲多分、空戦時に使うリアビューミラーも3つ付けてある。

 

▲実機がある筈の百里基地に送ろうかと思って撮った写真。

 

 


◇これが100%の完成形

▲ホントのホントの最終形態。

 タンク以外に絶対に再現したかったのが、コレ、軍用機独特の灯火として最右翼の『編隊灯』。F-4EJ改 にもあるらしく、僚機にだけ解ればいい程度の光量を、秘策で再現しました。ですので、通常の展示状態だとまるで解りません。部屋の照度を落とすと、ほんのり光るようになっています。

 これは、スーパー拘りました。ですので、この写真は加工でも着色でもないんです。現実、このように光ります。ブラックライト系ではありません。あれは、ライト当てないと解らないので。

▲KITオリジナル状態。特製ワッペン、いいよね♪ 勿体なくて使えない。

 


 これをまとめ上げるのに、作業も記事もめちゃくちゃ時間掛かっちゃいました。「ひこーきしろうと」が露見したかたちでしたね。

 まあ、でもこういうのも経験値になっていきますから。逆にデフォルメ機体ゆえの苦労も多かったかと。

 ちなみに、スーパーファントムって呼称は、正式なんですかね? 一部で勝手に使われている印象ですが。

 それと、燃料タンク(増槽)が 3 つも用意されたのは、双発だし燃費が悪いからとか。エンジン自体は、さすがにもうブラッシュアップできなかったのかな? 凄くお金掛かっちゃいますものね。

 

 あと、なかなか大事。

 けっこう忘れているひといそうですけど、そもそもは艦載機なんですよね、F-4 って。日本には便宜上、空母がないから専ら地上運用で陸戦機なイメージ持っちゃいますけど。だから、アレスティングフックも付いているんですよ。

 でも、ロングセラー機ではあったので、採用国も多く、やはり必ずしも空母運用ではないみたいで。ドラッグシュートもそれを考えれば。

 

 あー、最後に。

 心残りが二つ。

 ミラーは、後席分も作ればよかったです。後ろが寂しい。

 それと、射出座席ハンドルを作り込まなかったのは、猛烈な反省点です。めちゃ目立つので。

 
 ▲こんな便利なモン、あったんかい……。
 
 
やかん
 

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