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ビワの葉療法2

2020年03月14日 | 健康増進
3000年の歴史が証明する自然療法の効果
ビワの葉療法は、もともとわが国に古くから伝わる民間療法の一つで、昔は全国各地でビワの葉を使ったいろいろな治療法が行われていました。たとえば、「ビワの葉を火にあぶってからからだに当てる・ビワの葉を煎じて飲む・ビワの葉をすりおろして皮膚に塗る・ビワの種を煎じて飲む・ビワの葉の煎じた液で湿布する・ビワの葉を入浴剤として風呂に入れる・ビワの葉をお灸に使う」など実にさまざまな治療法がありました。
ビワの葉を使う治療法は、もともとインドから中国を経て、仏教医学として仏教が伝来したときに暦法、天文、方術、医方などとともに伝えられたものです。仏教医学とは、古代インドの医学を縦糸としたら、仏教を横糸として織られた布のように、実に3000年の昔から人間の知恵が集積されて
現代に伝えられた医学です。当時次々と建てられた仏教のお寺には、ビワの木が植えられたと言われます。当時のお坊さんは仏教を布教するかたわら、病気で苦しんでいる人があれば、ビワの葉療法を行って癒したと伝えられています。

ビワの木の「琵琶」という名前は、その葉の形が昔の伝統楽器の「琵琶」の形に似ているために名づけられたと言われています。わが国では、古くからビワの葉や種にはすぐれた薬効があることが知られており、今日まで伝えられてきました。先に述べたとおり、はじめは寺院の僧によってビワ
の葉を使った医療活動が熱心に行われ、人々の心とからだを癒してきたのです。当時よく行われたのは、おそらく一枚のビワの葉でからだの痛むところをなでるとか貼っておくというものだったと想像されます。ビワの葉を火であぶり、熱いうちに患部に押し当てて摩擦するという素朴で原始的な療法でした。

こうしたビワの葉療法は、お釈迦様の時代からあったもので、仏教の古い経典にもビワの薬効のことが説かれてあり、ビワの木を「大薬王樹」、ビワの葉を「無優扇」と呼んで、「生けるものすべての病を癒す」とたたえられています。このように、ビワの葉療法は仏教とともにわが国伝えられ、聖武天皇の天平二年(730年)には、光明皇后が創設された「施薬院」という施設でも、ビワの葉療法が行われたと伝えられています。また、昔の漢方書の「本草綱目」にも、ビワの葉のことが詳しく記されていますし、ビワの葉療法が古くから伝わる療法として広く行われ、すぐれた薬効を示して、難病に苦しむ多くの人々を救ったという歴史的な事実がいろいろな書物に記されています。

ビワはバラ科の植物で、ビワの葉にはさまざまな薬効成分が含まれています。そのうち、とくに注目されるのがアミグダリンという成分で、これが中心となって、あらゆる病気の原因となっている汚れた酸性血液を、健康体に必要な弱アルカリ性の血液に浄化するのです。体内の血液が浄化されるということは、全身の新陳代謝が活性化されて、人間に本来備わっている免疫力、自然治癒力が強化されることにつながります。要するに、人間の生命力が高められて、あらゆる病気を治癒に導く力が強められ、健康が維持増進されるということです。ビワの葉療法には、ビワの葉を火であぶって患部に押し当ててこする方法をはじめ、ビワの葉エキス療法、ビワの葉のおろし汁を使う方法、ビワの葉温灸療法などいろいろな種類があります。

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