台湾大好き

2016/02/01から90日滞在予定。

新陰流と一刀流1

2020年04月06日 | 健康増進
新陰流と一刀流1
エネルギー(気)を集中することを最もきびしく追求してそれを型にまで精錬しぬいた日本や中国の武術を観察すると、その型には螺旋が非常に多くみられる。中国拳法の常識だが、纏絲勁といって、糸がぐるぐると回転しながら進むようなねじり気味の運動を説く。これは単に手をねじり気味に突き出す、といった部分的で外面的なことにとどまらず、こぶしを通し敵に集中してくる「気」エネルギーが、大地からぐるぐると螺旋を描いてくるこつを教えるのである。日本の伝統的な剣術においても、剣のあつかいを、螺旋状に回転させてゆくことを説くものがある。

それが新陰流系統の刀術であり、螺旋に動かすことによって、上下、左右自在に風車のように効率的に重い力をさばける。螺旋状の運動の原理に従っているものがあるところには、必ず重力が働いていることもすでに述べた。人体も例外ではない。重力につきまとうのがスピン、あるいはうず巻きである。その重力―うず巻きの働きに沿った方法が新陰流系統である。今一つ、一刀流系統の剣法がある。斬撃の際、刀を垂直状「外見は厳密な垂直ではないが」に振り上げるのを基本の一つとする。すると垂直の言によって手にほとんど重さを感じないところがある。そのあたかも刀が「空」になったかのような位置から切りおろした威力はすさまじくなるのである。いわば、これは、垂直による重力からの超脱と重力世界への突入のこつによる刀の扱い方である。これは、垂直―重力の原理といえよう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿