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気功法の謎

2020年03月16日 | 健康増進
気功法の謎
「気功法」の歴史は古く、おそらく4000年以上になるという。また、その流派 は主なものだけでも2000は越えるといわれており、トレーニングの方法論 や哲学は多岐にわたっている。太極拳や禅やヨーガなども、すべて「気功法」 の一種とみなすこともできる。キリストが大勢の悩める病人や、身体に障害の ある人を癒した、というのはあまりにも有名な伝説だ。治療中の様子を伝える 絵画がたくさん残されているが、「気功法」と同じように手をかざしているもの が多い。空海は、中国で密教を学んで帰ってきた後、日本古来の行法とミック スし、独特のトレーニング法を発展させた。彼も、キリストと同じように大勢の 病人を治療したと伝えられている。その方法は、「真言密教」の加持祈祷とし て今日まで伝承されているが、「医療気功」とは多くの共通点がある。

手当は 気功法?「手当て」という言葉は、そこから生まれた、という。これは東洋だけ でなく、世界中いたるところで同じだ。英語でもHand Power Healing(手の 力による治療)という言葉がある。もし、まったく効果がないのなら、こんなに 広まらなかっただろうと推定される。逆に、もし手かざし治療が常に効果が顕 著なら、近代医学はこれほど発達しなかったかもしれない。手をかざししただ けで病気が治るなら、だれも病院に行ったり、薬を飲んだりはしないだろう。 おそらくは、奇跡的な治療効果を上げた例もあっただろうし、まったく効果の 上がらないケースもまれではなかったろう。とくに法律や資格認定制度があっ たわけではないので、イカサマ「気功師」の類はめずらしくもなかっただろう。 一定の資格をとれば、誰がやっても一応の治療効果が上がる「近代医学」に 比べれば、やはりあやふやなのだ。「でも、宗教の目的は手かざし治療では ないでしょう」

私は、すべての宗教は「気功法」だとする、彼の定義に噛みつ いた。「それはそうですけどネ。気功法を分類すると、病気の治療や健康法を 目的とするもの、武道を目的とするもの、それから宗教的側面の強いもの、な どになりますが……」いずれをとっても、ある種の宗教色は否定できないとい う。それは前述のように「この世とは別に、目にみえないもう一つの宇宙が存 在する」とする「東洋哲学」そのものが大変に宗教的だからであろう。「気功」 のトレーニングは、決して病気の治療や武道が最終目的ではなく、「目に見え ないもう一つの宇宙」と自分自身との交流を深め、「一体感」を増していくこと を教えている。身体から発する「気」を強めるのは、そのための手段にすぎな いのだ。精神面でも、「気功」では「無欲」「こだわりのなさ」が正しい「気」を養 うのにもっとも大切だとしている。また、「欲」や「憎しみ」などを消し去って、澄 み切った心になることを要求している。本質的に宗教が教えることと何ら変わ りはない。「ほとんどの宗教では「気」なんてことはいっていません。でも、宗 教の儀式をよく見ると、驚くほど気功法のトレーニング法と共通点がありま す」

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