2日目は百軒洞までです。聖岳からは初めて歩くことになります。
ついでに奥聖岳も往復します。ところで、聖岳の手前の小聖岳で、びっくりするようなエピ
ソードが。小聖岳で休憩しながら山座同定を楽しんでいると、同世代くらいの単独行と思われる女性が、見えている山はなんでしょうかと訪ねて来た。こちらも
気楽にいくつかの山名を教えたところ、帰ってのが「地図を見れば判るけどね」というもの。あまりの反応に絶句です。でもそういう人には関わるだけ無駄なの
で、
サッサと出発しました。
そんなこともありましたが、天気も気分も最高です。聖岳の下りでは赤い岩盤が露出
した美しい岩場も通過。これが赤石岳の由来となったらラジオラリア岩です。この赤い石は日本最古の石(20億年前の片麻岩礫)で、石ができた年代は、ラジオラリア(放散虫)という非常に小さなプランクトンの仲間の化石が出てきたことから決められたそうです。
思いっきり下った後は、兎岳への登り返しです。右手には
赤石沢が深い切れ込みを見せています。一度溯行したいと思いつつ、とうとうこの年まで来てしまったななど思い、あるいは白根南嶺の笊ヶ岳辺りの稜線を眺めながら歩く。兎岳避難小屋の分岐
を過ぎると山頂まではすぐである。次の中盛丸山へは、同じように思い切り下って登
り返します。思いのほかアップダウンがある。天気はカンカン照りで若干バテ気味。そんな訳で大沢岳はパスして、百軒洞へのトラバース道に入る。百軒洞山の家はこれもきれいな小屋で、ゆったりと休むことができました。夕食は熱々のトンカツ、南アの山小屋も変われば変わるもんだ。
<行程> 聖平小屋 5:50→ 薊畑分岐 5:20→ 小聖岳 6:15→ 聖岳 7:40→ 奥聖岳 8:10→ 兎岳 11:10→ 大沢岳分岐 14:10→ 百軒洞山の家 17:00
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