アメリカ合衆国の映画におけるサウンドデザインの歴史を描いた2019年のドキュメンタリー映画です。
このタイトルだと自分から観てみようとは思わないですが、内容は興味深くどんどん引き込まれました。
トーキーの時代から、スターウォーズに代表される現代の作品について、様々な人が語っています。
有名な方では、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・リンチ、ソフィア・コッポラ、バーブラ・ストライサンドなどです。
監督はミッジ・コスティン。
25年に渡り、ハリウッドで主に音響デザイナー、音響編集者として活躍する女性です。
作品の内容の素晴らしさをいろんな方が語っていて、参考になると思いますので抜粋して列記しておきます。
樋口真嗣(映画監督)
現実にない映像の説得力は、その映像のクオリティよりも音響によって決まるのだ。とてつもなく嬉しいことばかりで彩られている素晴らしい映画だ。
押井守(映画監督)
苦悩するカントクに較べて音響スタッフたちの楽しそうなこと!あれが「映画に魂を吹き込む」人間たちの顔なのです。
阪本順治(映画監督)
この作品を観れば、音響のマジックを知ることとなる。地道すぎる作業と、その種明かしにもびっくりだろう。
鶴田法男(映画監督)
本作を見終わったとき、あなたは耳でも映画を観ることが出来るようになり、あなたの好きな映画がもっともっと愛おしくなる。必見!!
宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
映画館で映画を観る最大の理由は、音響にある。本作を観れば、それがどうしてかがわかるだろう。
春日太一(映画史・時代劇研究家)
映画の奥深さに触れることができ、既に観た映画もまた改めて見たくなる。そんな作品です。
小沼純一(音楽・文芸批評家)
映画音響の歴史はさほど長くないから、生き証人の声がきこえるのもうれしい。
吉田俊太郎(翻訳家)
音響デザイナーたちのそれぞれ独創的でイマジネーション豊かな創作過程を垣間見れるのもとても楽しい。
賀来タクト(映画&映画音楽関連文筆家)
ウォルター・マーチがいなければ『地獄の黙示録』のヘリも飛ぶことはなかった。
ベン・バートがいなければ『スター・ウォーズ』も嘘くさい親子チャンバラだった。
ゲイリー・ライドストロームがいなければ『トイ・ストーリー』もただのおもちゃごっこだった。
音で映画を本物にした音響三銃士の活躍がここに!
岩浪美和(音響監督)
映画音響をめぐる冒険者たちの挑戦が数々の名作と共に語られます。この偉大なる冒険譚をぜひ劇場の音響で体験してください!
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