1994年7月30日、曇時々雨。初めて3000m級の山へ登る。北岳は第2位の高峰だ。世の中関心のないものは1位の富士山は知っていても2位は知らないものだ。1位でないといけないのですか?と尋ねた人がいるが1位でないといけないのだ。2位を知る人は少ない。知らないものは無いのだ。話がそれた。
7月29日、正確には30日0時2分新宿発の電車で甲府に2時半に着く。駅前から直行バスで登山口の広河原に着く。野呂川に架かる橋を渡り、
広河原山荘で朝食のおにぎりを食べ、5時出発。ルートは大樺沢を登り八本歯のコルに出て、吊尾根分岐から北岳、御池小屋を通って広河原に戻る右回りだ。山頂まで5時間全行程9時間20分だ。15時30分までに広河原に戻れば日帰り可能だ。頑張ろう!
下は時々青空ものぞく天気だ。大樺沢(おおかんばざわ)を登り二俣に着く頃にはガスって来た。雪渓が現れてきたのでヒンヤリして来た。雪渓の上には小石が目立つ。人気の山なので登山者も多いいね。
八本歯のコルを目指し大樺沢を登る。ガスっていなければ右手には大岩壁バットレスが見えるのだろう。コルの近くまで登ると所々に木梯子が現れ急坂となる。9時コースタイム通り八本歯のコルに着く。左に見えるのは八本歯の頭だろう。
進む北岳方向にも長い梯子が見える。
丸太梯子を慎重に登り、北岳山荘の分岐に着いて大休止。時折明るくなったり、雨がぱらついたりと不安定な天気だ。
そんな中、富士山の頂が一瞬雲間に覗く。
10時10分吊尾根分岐に着く。北岳山荘方面に下る登山者がいる。ザックの大きさからして西農鳥か塩見に向かうのだろう。
コースタイムより遅れている、日々の運動不足で少々バテ気味。北岳までもう少しだ頑張ろう。
10時35分ようやく山頂に着く。さすが人が多いいね。日帰り登山のつもりで登ったので軽装だ(山を舐めたらあかんぜよ)。薄明るいのだがガスで展望は無い。11時ごろに下り始めればバスには間にあいそうなのでここで昼食をとる(おにぎり、ソーセージ)。
11時15分頑張ったがガスは切れなかった。山頂には人がいっぱいだ。
両俣小屋への道を左に見送り、
肩ノ小屋に11時45分着く。
御池分岐あたりは色とりどりの花が咲いているが急ぎ下る。
御池小屋手前で雨が激しく降り始めた。とうとう雨になったかと思ったが20分ほどで上がった。
登ってくる登山者の中に20年振りに見る懐かしい顔が。相手は気付いていない。声をかけて束の間の会話を。
少し遅れているので小走りで下る。1時間ほど走ったろうか、太ももが悲鳴を上げてきた。
もう少しだ我慢しろ。15時20分広河原への吊橋を渡り車道に出る。足はパンパンだ。なんとかバスに間に合った。2,3日は階段を下ることが出来なかった。肌が露出していたところは日焼けで痛い。
北岳の行程、
甲府3:05=4:45 広河原5:00-7:00大樺沢二股-9:00八本歯のコル-9:40北岳山荘分岐9:55-10:10吊尾根分岐-10:35北岳11:15-11:35両股小屋分岐-11:45肩ノ小屋11:50-12:30御池分岐-13:25御池小屋-15:20広河原 15:40=甲府駅17:40
2019年7月1日、2本目の紅かなめの挿し木から葉が出て来た。梅雨で残りの挿し木も枯れることなく葉が出てくるだろう。