2019年11月3日、曇。2ヶ月半ぶりに会の山行に参加。南阿蘇グリンロード゙から冠ヶ岳、護王峠、俵山、俵山峠展望所まで約11km縦走する。参加者は21人と大勢だ。
(展望所の案内から拝借)
9時45分グリンロードの登山口に着く。
バスから降り、階段を登り登山道に入る。
準備をして9時53分出発。先ずは冠ヶ岳に向かう。階段下道標には3.8km(推測で俵山峠まで8.6km)とあった。ほとんど平坦な道のりだから1時間強で着くだろう。出足は左に植林帯を見ながら緩やかに下る。
数分も歩くと右手が紅葉の樹林となる。
樹林の紅葉はしばらく続く。
おば様たちも紅葉を眺めながら登れるほど平坦な道だ。
途中、俵山峠まで7.6kmの案内を見て、10時10分再び植林帯に入る。
植林帯を抜け一際鮮やかな紅葉の林の中を歩いて、
10時39分、冠ヶ岳への分岐に着く。道標には冠ヶ岳まで0.8km、俵山峠まで6.1kmとある。
おおよそ山道は登り下りを混ぜて1時間に2km歩くのが一般のペースだ。冠ヶ岳はピストンだから往復1.6km。
ここまでは緩やかな登り下りで楽な道のりであったが、冠ヶ岳までの道も同様だ。
分岐から10分強で冠ヶ岳の頂が見えるようになる。
あの稜線を登るのかと思いながら5分ほど歩くと前が開ける。11時山頂だ。
山頂に着くとタイミングよく陽が差し始めた。
今歩いてきた分岐の方向には阿蘇の山並が霞む。
左にはこれから目指す俵山が。まだ遠いね。
その左に並ぶはげ山は、一ノ峯だろう。
東、高森の方に転じれば外輪山の山並が。
11時8分先はまだ長いから、分岐に戻る。戻る途中これから進む先にガレた登山道が見える。片方が崩落した危険そうなところだ。
分岐に11時22分に戻る。先に進む道はいきなりの急坂の下りだ。
長い下りではなく3,4分でガレの鞍部に出る。
2,3分登り返し、11時31分、俵山まで5.9kmの道標のあるピークに着く。
東斜面が崩れ落ちたピークだ。
崩落した先には阿蘇が丁度収まる。右の山腹は紅葉が見ごろだ。
ここからのピークの下りは2通りあるが、崩落斜面の左側と、
さらにその左側のロープの張られた斜面だ。
前者の崩落斜面の左側を取る。草付き斜面なのだが、歩くところは草もはげ、ロープも張られているが滑りやすいから渋滞。
渋滞の斜面を慎重に通過し、冠ヶ岳の戻りから見たザレ場を通る。視界良好なので危険はないが、ガスに捲かれたら要注意の場所だろう。
ザレを抜けたところで11時50分となったから登山道の脇で、正面に先ほどの紅葉の山腹を眺めながら昼食。林の中に際立つ紅葉を誰となく見つける。
昼食を食べながら、先ほど下った斜面を見れば、どう見ても我々が選択した道より、別の道がハシゴなどが設置されており、一般ルートのように思える。すれ違った登山者はハシゴルートを選択して登って行く。
昼食を終え、12時13分出発。昼食の場所から一旦登り、一ノ峰の分岐に向かう。
冠ヶ岳の分岐からは、展望の開けたところはガレた斜面だ。
一旦鞍部に下ると道は2又に分かれる。どちらも同じところに出ると思い、しんがりを歩く吾輩は皆と違う歩き易そうな道をとる。これが正解。みなが進んだ道は直ぐに行き止まりになったようだ。これで歩く順序が逆転する。登り返しの道は笹が覆う今までにない急登だ。吾輩がトップだから正面写真になる。
ピーク手前で分岐に出る。さてここはどちらに進めばよいのか?
じっくり眺めれば小さな道標があるではないか。真直ぐ俵山。左一ノ峯とある。ここが一ノ峯の分岐か、12時24分。
数m歩いて、ピーク。
そしてまた下る。急坂にはロープが張られている。
鞍部に出て、
また登り返して、
12時36分次のピークに着く。blogを書いている今、地図で確認できるだけでも、冠ヶ岳から護王峠までに標高差は小さいが9つのピークがある。護王峠まで下るだけかと思っていたが大違いであった。12年前の記憶などあてにならぬものだ。
今度は植林帯の中を下り、
ガレた斜面を登返し、
12時51分、見晴台(吾輩の勝手な呼称)から俵山を目の前にしたとき、ここを下ればやっと護王峠だと思った。決してきつくはないのだが、ピークを越えても越えても見えない護王峠にイラつく。
護王峠への下りは滑りやすいクロボクの斜面で、急坂にはロープが張られている。土嚢の階段もある。
俵山への登りを眺めながら、ザレの斜面を100mほど進み、
13時20分護王峠に着く。
峠にはこんな石碑と石像がある。
碑文は2007年10月に登った時のもを見ればはっきり読める。
護王峠からは一気に俵山の分岐まで登ってしまおう。笹原を抜け、
前を歩く組が見えるようになる。
追いつくとザックを置いて休んでいる。
ここは休まず一気に登ると決めたので、脇を抜けて先に進む。追い越してきた人たちも急登に入る。
急登を終え、13時51分俵山分岐に着く。俵山まで200mだ、もう登りはほとんどなく平坦だ。
ここで後続を待つことにする。列をなすことなく三々五々に後続が登ってくる。
半数を迎えたところで吾輩も山頂に向かい13時58分俵山に着く。
3連休とあって家族連れの登山者もいる。
ところで俵山の三角点はどこかな?山頂近辺を探してもない。萌の里への下山道かと行ってみるもない。GPSを出して確認すれば山頂から西の方向ではあるが茅尾根コースの方向のようだ。GPSを見ながら進めば背丈を越えるススキの原の中に踏み跡がある、GPSのスケールを拡大して進めばあったー。
これは簡単には見つからぬだろう。
14時13分、山頂に戻ると、皆さん下山して誰もいない。走れ!俵山分岐で追いつく。分岐からは俵山峠への道が眺望できる。
分岐からの下りはしばらく急坂だ。先行組は平坦部までもう下っている。
平坦部の登山道は開けた見晴らしの良い道だ。
振返り俵山を仰ぎ見る。雨にならなくてよかった。
14時33分、二股に出る。計画では左を進むことになっているが、先行組は右に行ったという。仕方なく遠回りとなるが右に行く。
先ほどの2又の道と合流し、右に植林帯を見て平坦な道を進む。
しばらくすると階段が現れる。
階段を下り終え、15時12分、峠まで1kmの道標を見る。
ここから平坦な笹原を進む。
15時25分、笹原に848.5の三角点を見る。
ここから俵山展望所までまた急坂の下りが始まる。
10分も下ると俵山展望所の東屋が見える。もう直ぐだ。
マウンテンバイクを担いで俵山に向かう集団に会う。24時間で100km走破する競技会のようだ。俵山からバイクで下ると云う。15時40分展望所に着く。
100mほど歩いて15時48分駐車場に着く。
今日の行程、
グリーンロード登山口9:53-10:39冠ヶ岳分岐-11:00冠ヶ岳11:08-11:22冠ヶ岳分岐-11:51本谷越(昼食)12:13-12:24一ノ峯分岐-13:21護王峠-13:51俵山分岐-13:58俵山14:13-15:12峠迄1km-15:40俵山展望所