2024年10月18日、金曜日、曇。昨年隣の鉢伏山に登ったから今年は氷ノ山に登ろう。鳥取側から登ったから鳥取の山とした。道の駅若桜から登山口の氷ノ山スキー場には車で20分ほどだ。2017年に登った時は氷ノ越から登ったから、今回は三ノ丸から氷ノ越へと周回だ。
6時間ぐらいで周回できるだろうと、7時スキー場駐車場(この時期無料)を出発。気温18度。2,3分ほどで登山口となるリフト乗り場に着く。
緩やかに見える斜面もいざ歩いてみると結構な勾配だと感じる。
数分登ると舗装作業道を横切る。草付斜面の轍跡を登る。
7時20分前方にリフトの鉄柱が見えた。案内図ではこのリフトの下をくぐるようになっている。
くぐったところで目の前に小さい秋。登り始めた時には曇っていた空からポツリポツリと雨が。暖かいから雨具を着るほどではなく、ザックカバーのみ付ける。
左へと回り込むと、スキー場は上へと続く。傾斜がきつくなっている。
7時42分リフトの下に出て、木段の急斜面の登りに取付く。この辺りが氷ノ山まで3/10地点(三合目)だ。
振り返ると結構な急斜面だ。
木段を登り始めて10分の7時50分、樹林の中に入る。スキー場の道から外れ登山道になったのだ。
登山口から約一時間登った7時56分4/10に着く。ここがリフトの終点でスキー場の最上部だ。木段の登りは急できつかったー。
木段はさらに続くが今までよりやや緩やかになる。稜線に出たようで、滴まじりの風が吹きつける。気温が高いから少々濡れても心地よい。
リフト終点から10分ほど登ると、植林を抜け黄葉が見られるようになる。
登り傾斜も徐々に緩やかになり、開放感のある道になる。
登山道を彩る黄葉も点々と見られる。
8時20分三ノ丸まで1㎞の道標を見ると、ほとんど平坦のような登りになる。と共に立木はまばらになり、道は草付き、両側は笹薮になる。
8時28分6/10。山頂まで2.8㎞、三ノ丸まで600mとある。
道は立木が見られなくなり、背丈を上回る笹薮で、雲霧の空が広がるのみ。道際の笹は刈りこまれて道に被さらないように整備されている。
8時34分、トイレ・休憩所。
三ノ丸まで200m。
歩く道の景色は変わらず、同じ所を堂々巡りしているようだ。
休憩所から3分、右手の兵庫県側から殿下コースが合流。
そして1分も歩かないうちに、三ノ丸避難小屋。冬季入口の高さを見ればこの辺りの豪雪度が想像できるだろう。なだらかな稜線なので冬季縦走者も多いのだろう。
そして1,2分歩くと、8時39分三ノ丸に着く、ここが7/10だ。宍粟(しそう)50名山とある。
展望台に登るも雲霧の他は見れず。強風で飛んでくる滴が横殴りの雨のようだ。
この先も今までの道と変わらず。ただ一旦下り坂になる。
三ノ丸から10分、立木が見られるようになる。
8時52分8/10に着く。
9時1448のピーク。
ピークから2分ほど下ると、一転キツネにつままれたような景色が忽然と現れる。
林床の苔も黄葉?
9時7分9/10に着く。
一向に景色は変わらず。時折雲の中に太陽の陰が見え明るくなる。雲が切れるのか。
9時18分、千年キャラボクの案内を見て、20m左に入り込み、
豪雪に耐えた貫禄のある老木だ。
キャラボクから2分ほど歩くと、左手に整備中のトイレ・休憩所を見る。
前方、雲霧の中に山頂避難小屋が見える。
9時23分氷ノ山山頂に着く。晴れていれば鉢伏山が見えるのだが眺望全く無し。
2017年に登った際の鉢伏山の眺め。色が薄い所はスキー場だ。
昨年、鉢伏山から見た氷ノ山の眺め。
小屋に入ると作業員が炭を熾して暖を取っている。歩いて来た自分は全く寒さなど感じないが。
数分山頂にとどまった後、9時29分氷ノ越へと下る。
三ノ丸からの道とはガラッと変わる。歩く人が多いのか地面がむき出しだ。
数分も下ると9/10に着く。
こちら側は林の道なので黄葉が鮮やかだ。
山頂から10分ほど下ったところにある「こしき岩」の標識を見て、
登る人に続いてみたが、岩が濡れているので止めた。
途中まで登った所で見下ろす黄葉。
9時51分、仙谷口に着く。8/10地点で、仙谷コースと氷ノ越コースの分岐だ。
仙谷コースは崩落がひどく下山は通行禁止だ。一方登りには使ってよいとなっている。鳥取側からの3コースで最も短時間で登れる。
少しガスが薄くなり、こしき岩が見える。先ほどの方は岩の上まで登ったようだ。
ここから先は歩き易そうな道になる。
そして、時折雲も切れたりして明るくなって来た。進む方向の山肌の黄葉、
下って来た側の黄葉も、幾分鮮やかに観えるようになった。
10時3分山頂まで1㎞地点へ下って来ると、影が出来るほどに明るくなって来た。
この辺りが7/10地点だ。
下ること間もなく、木々の切れ間に、朝方登ったスキー場が望める。
ブナ?の黄葉だろうか。
10時10分6/10を見て、間もなく山頂まで1.5㎞の道標を見る。
5/10、続いて山頂まで2.0㎞の道標を見て
2,3分ほどの10時23分氷ノ山越に着く。この頃にははっきり日も差すようになる。3あった避難小屋は冬季入口をいずれも持っている。豪雪地帯なのだ。簡単に歩けるものなら冬季稜線歩きをしたいものだ。
ここから稜線を離れて、氷ノ越コースキャンプ場登山口へと下る。単独行の加藤文太郎氏はどのルートで兵庫から鳥取へ歩いたのだろうか。
10時29分登山口へと下り始める。少々急だが歩き易そうだ。
5分ほど下ると、植林の九十九折道となる。
3/10を通過して、登山口まで0.9㎞に10時40分着く。
2/10を過ぎて、沢を渡って、
1/10を過ぎて、美しい植林を歩いて、
10時51分登山口まで0.2㎞に着く。
直ぐに鹿ネットを外して抜けて、
10時56分キャンプ場登山口に着く。
ここからはキャンプ場の車道を下って、10時8分スキー場の道標を見て駐車場へと戻る。朝方登ったスキー場の斜面を見ながらぶらぶらと歩くから時間がかかった。
11時30分駐車場へ戻って見上げる氷ノ越コースの稜線。この辺りは青空が覗いているが、山頂辺りは雲の中のようだ。6時間ぐらいかかるとみて、昼飯を持って登ったが下山後となった。雲霧で鮮やかさは欠けたが黄葉を観られる山歩が出来て良かった。
駐車場から1㎞ほど上に、棚田百選にもなる「つくよね棚田」もある。
下山後、10分ほど下ったところにある、こじんまりした若桜ゆはら温泉ふれあいの湯で汗を流す。高齢者もモンベル会員も半額の200円で入れるのが有難い。
汗を流した後は、山陰道無料区間を怖い思いをしながら走って島根の安来にお世話になった。大山もあいにく雲カムリ。