槍ヶ岳から下山した、翌7月27日、昨夜は、風呂に入り、着替えて、寝具もカラッとしていて、スキーヤーズベッドだったのでぐっすり眠れた。6時40分横尾山荘出発。穂高岳山荘まで5時間半の登りなのでゆっくり登ろう。雪渓の状況を聞くとアイゼンは不要とのことで安心した。
横尾吊橋こしに見れば上の方はガスっているようだが、雨は降っていない。
8時5分に本谷橋に着く。流れは早い。
Sガレあたりで雨が降始めたのでカッパを着る。
涸沢ヒュッテの下あたりから雪渓が残っている。凍っているところもあるがアイゼンを着けるほどでもない。
涸沢ヒュッテに10時20分に着く。昼食小休止。
パノラマコースはガスっていて、最初のベンガラ(雪上の赤いマーク)が見当たらず。すぐに見つかり、雪渓を登り、涸沢小屋からの登山道と11時50分合流。
ザイデングラートを登るときには雲間に涸沢ヒュッテや前穂北尾根が見えるようになってきた。高度感を感じるほど登ってきた。
山荘までもう少し。お花畑を眺める余裕も出てきた。
山荘前の残雪を踏みしめて、
14時に穂高岳山荘に着く。
部屋に入り、濡れたカッパや靴などを乾かし、一寝入り。
17時頃には夕日も差すようになったので、登山者が山荘前で夕日に焼ける景色を眺める。
山荘の正面には、大天井岳、横通岳・常念岳・蝶ヶ岳。
前穂北尾根
涸沢カール、涸沢ヒュッテ
北には涸沢岳と北穂高岳。計画ならこのルートを来たのだが。
南には明日登る奥穂への取付き。以前、この岩場を雨の中に初めて見たときには腰が引けた。
初めて歩く明日の奥穂から西穂への縦走路はどんなのだろう。危険マークがいっぱいだ。興味より恐怖心が上回っている。
何かで聞いたか、読んだか忘れたが、人の神経は恐怖が続くと恐怖と感じないようになると。それを信じよう。
=== つづく ===