7月20日、前日ニセコから札幌岳に登るのに道順の良い留寿都(ルスツ)の道の駅に移動した。途中真狩(細川たかし出身)で北海道の畑の広さを垣間見る。
留寿都の道の駅には隣に無料のデイキャンプ場があり、炊事棟もあるので人が集まる。焼肉をやっている。
朝6時前に目覚めれば車窓が濡れている、ひどい霧雨だ。今日は登れそうもないかな。気をそがれる。朝食を済ませ、7時30分に出発。定山渓近くの豊平峡温泉の先にある今水登山口まで1時間ほどだ。札幌に入るため中山峠を越えるが、ひどい濃霧だ。ところが中山峠を越え少し下ると、日が差しているではないか。峠一つで天気ががっらと変わる、北海道によくあることだ。
札幌岳登山口の道標を見て駐車場に入る。
数台駐車している。
どうせ登れないだろうとブラブラして来たので、9時40分の出発となってしまった。山頂まで3時間、全行程5時間だ。
出足は沢沿いの樹林だ。
しばらく進むと美しいトドマツの林に出る。
北海道の林には本土と違い杉や檜はない。トドマツとエゾマツだ。
ではこの両者を手っ取り早くどうやって見分けるか。
木肌が白っぽく滑らかなのがトドマツ。
本土の松の木肌に近いのがエゾマツ。
中間点の冷水小屋までは冷水沢川沿いをすすむ。
本沢を3回、枝沢を3回渡渉する。登り始めて25分ほどで最初の本沢渡渉、立派な橋だ。
5分後に次の渡渉、丸太橋になった。沢の水量はまだまだ多い。
冷水小屋手前で最後の渡渉、丸太一本。
11時5分林の中に冷水小屋が見える。
小屋の横から急登が始まる。
登ること45分ようやく傾斜も緩やかとなる。
もうすぐ山頂ではないか。それにしては早く着き過ぎだ。でも、行けども行けどもダケカンバが主役のこんな景色だ。地図を見ても等高線の間隔は広い。
20分ほど遊ばれてやっと12時30分山頂です。
名前の通り札幌市街が見下ろせる。
南東には、後日登る計画の空沼岳(そらぬまだけ左)と恵庭岳(中央)、雲の中に漁岳(いざりだけ右)が見える。
往路を戻り14時55分駐車場に下山。札幌岳は冷水小屋から稜線までが急登なだけで、緩やかな明るい樹林の中を、時間をかけて登るので、知らず標高差900mを登ってしまう。焦らずじっくり登ろう札幌岳。
下山後駐車場で、北海道森林管理局 石狩森林管理署の方々と30分ほど談笑。写真を撮られ局か署のブログに載せるかもと言われた。この山にもクマの糞がときどきみられるとのこと。
これからの登山のために、今夜は道の駅恵庭に泊まろう。風呂は駅近くの恵庭温泉ラ・フォーレ(400円)だ。登山口近くの豊平峡温泉は1000円と高い。ニセコの綺羅乃湯とまっかり温泉は500円だった。鹿児島は安かった。風呂は安いに限る。
道の駅に行く前に、スーパーで食料調達。
18時を過ぎて、総菜は大半が半額。札幌岳に登ったお祝いだ。豚塩カルビ丼、千切り野菜全て半額。風呂代より安い。梅酒ソーダで乾杯。明日は空沼岳だ。