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登山と車旅

北アルプス 2021.08.03 5日目 馬場島 早月尾根 早月小屋

2021年8月3日、火曜日、晴。空調の効いた部屋なのでゆっくり寝たいところだが、一番電車(5時48分)で地鉄上市駅に向かわねばならぬから仕方なく4時30分に起床、おにぎり朝食。今日から、馬場島、剱岳、前剱、剱沢小屋、奥大日岳、大日岳、大日平、称名滝、バス停まで3泊4日の後半戦だ。
電車の車窓から毛勝三山(左)、剱岳(中)、大日岳?(右)が見えますね。
6時15分上市駅に着くと、登山姿の我等を見て、タクシーの運転手がニコニコして声をかけてくる。馬場島まで40分9280円の上客だ。親不知のタクシーに申し訳ない。途中早月川を渡る橋で剱岳が望める。

40分ほど走って馬場島に着く。7時5分出発。ここで軽装で車道をまっすぐ進む人がいた。小屋に着て聞いたらおそらく中山あたりに登ったのだろうと。

馬場島の標高は760m、早月小屋は2200m。標高差1400mの登りだ。予定では7時間の行程だ。登山口にはいろいろなモニュメントがある。
モニュメントを見たり読んだりで数十m進むのに5分。
いきなりジグザクの急登の始まりですね。先は長い焦らずどこまでもゆっくりゆっくりで。
20分も登ると緩やかな上りになってきた。
7時59分、標高1000m地点に着く。なだらかな場所だ。松尾平の緒に着いたようだ。
15分ほどなだらかな松尾平を歩くと、徐々に登り勾配は増してくる。樹林帯だから木の根の道だ。大きな杉の老木を目にするようになる。
8時55分、標高1200地点に着く。特にこれといった特徴的なものがない尾根は、標高200mごとにあるこの標識がペースの目安となる。200mを1時間で刻めば予定通り小屋に着くのだ。
20分ほど歩くと、わずかの間、左手(北側)に見え始めた大きな山は毛勝三山の一つ猫又山だろうか。アルプスの山は一座といえどもスケールが大きいね。
さらに20分歩いた9時43分1400m地点に着く。
休憩後15分ほど歩くと、馬場島がはるか下に小さく見える。
さらに2分も歩いた10時19分1600mの標識に着く。えー噓でしょう!標高200mを20分で登った?念のためGPSを確認すると標高点1551mの地点だ。
前の1400m標高地点が実際の標高1450mほどであったから、実際は標高100mしか登っていないのだ。納得。それでも何とか半分の行程までは登った。腹も空いたし昼食。

ここは見晴らしもよい。猫又山の見え方も少し変わってきた。それと今まで猫又山しか見えなかったのが、
猫又の右(東)に赤谷山、白萩山、赤ハゲ・白ハゲが見える。
昼食後しばらく歩くと樹林から灌木のへと少しずつ林の様子が変か変わり、頭の上が明るくなってきた。
11時24分急坂を登りあがると、1800地点だ。

この先には1920の三角点があるので、先に見える小ピークがそれと思い込み登る。三角点だと思いきやGPSで確認すればまだ100mも先だ。しかし登山道近くで三角点見ることはなかった。見落としたのかな。
いよいよ岩の剱山らしくなってきたかと思うがすぐに終わる。
標識2000mの手前1950m地点で休憩を取る。200mごとの標識は標高通りには設置されておらず、見晴らしの良いところや休みやすいところにあるようで50m程度ずれているから200mの間隔があいまいだ。標識2000mを12時42分に通過。あと1時間で小屋に着くぞ。

10分ほど歩くと小さな池を見る。辺りはちょっとしたお花畑だ。剱岳のイメージに合わない。
標高を上げるにしたいが、植生は変わり松になる。
薬師岳を登ってから来たという千葉のおじさんに追いつく。13時10分、アルミの階段や、
鎖場が出てきて登山道は荒れてきた。と共に今まで持っていた空からポツリポツリと雨粒が落ちてきた。小屋までもう少しだから空よ堪えてください。
13時27分、忽然と開けた場所に飛び出ると目の前に早月小屋だ。ここは2224mの丸山?だ。小屋まで50m歩けばよいのだ。
丸山から本日初めての下り坂を歩いて13時31分早月小屋(伝蔵さんが開いたので剱伝蔵小屋の標札も)に着く。
着いてみれば、岩峰の山のイメージからは大きくかけ離れた尾根で、長いだけでそれほどきつい尾根との印象ではない。景色がないのがつらいね。下るほうがきついかもね。初めて登った早月尾根のここまでの印象だ。着いてしばらくして俄雨。今回も間一髪でシャワーから逃れられた。シャワーを見ながらブルーシートの下で我等も熱いコーヒーで一服。
今日の行程、
馬場島7:05-7:59千米8:06-8:55千二百米9:03-9:43千四百米10:00-10:19千六百米(昼食)10:42-11:24千八百米11:35-12:20一九五〇地点12:33-12:40二千米-13:10梯子-13:31早月小屋

コロナ禍でどこの山小屋も予約が必要だが、予約なしの飛び込みの方はこの小屋では3千円の割り増しになっていた。
夕食の味噌汁が実は具沢山の豚汁でこれが絶品、今まで食べた小屋の味噌汁の中ではピカ一。味噌汁だからお代わり自由。3杯目も欲しかったなー。
朝が早いので朝食代わりに弁当を頼んだら、これが助六寿司で食べやすく、量も1.5人前でこれも有難い。
夕食後、日も射してきたので丸山に登り景色を眺める。
北の赤谷山から赤ハゲ。剱岳小窓尾根の台形状のマッチ箱
南に2日後に登る奥大日(左)から大日岳(右)。大日岳左の鞍部に大日小屋が見える。
奥大日の左の浄土山や剱御前はとうとう雲から姿現さず。

雲がかかってほとんど姿を現さないが、一瞬姿を見せた剱岳山頂。

18時43分雲間に日没。雲がなければ下には富山平野の明かりが見えるそうだ。明日もファイト!

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