2023年6月3日、土曜日、晴。山旅の〆は大山と三鈷峰だ。5時30分雲一つない朝だ。大山(右)と三鈷峰(左)がくっきり。この間が縦走できれば良いのだが。駐車場はガラ空き。
今日大山、明日三鈷峰の予定だ。大山登山コースマップでは共に5時間以上のコースだ。1日で両方登りたいところだが無理だろう。
6時28分駐車場を出発。参道を登り夏道登山口へ向かう。
佐陀川を渡る橋からの眺め。
登山届を出して、6時53分夏山登山道へ手前から入る。
2分ほど歩いて夏山登山道へ合流。ここから山頂までおおよそ3㎞だ。石段の登りで始まる。
6時53分阿弥陀堂の案内を見て参拝。
三宝荒神跡と阿弥陀堂。
戻り、20,30m歩くと7時1分、1合目の標柱。ここから土留めの丸太段が始まる。
3合目辺りから丸太段の間隔が狭くなり徐々に勾配が急になる。7時35分4合目。急な登りが続く。
癒しのタニウツギが見られるようになる。
8時眺望のある6合目避難小屋に着く。
三鈷峰の眺めがいい。左後方は雲がかかっているが案内図によると甲ヶ山かな。
7合目を過ぎると、低木になり眺望が開け8合目辺りが望め、
北壁も見えるようになる。
眼下には駐車場も見える。
一方で登山道は石道が混じるようになる。
標高は1500mを超え、イワカガミも見られる。
8時32分8合目まで登ると、
西側に見えるのはゴルフ場ですかね。綿のような雲が影を作っている。
北壁が見えるようになって来た。
標柱から3分ほど登ると平坦になった。ようやく、3合目から続いた急登が終る。
そして、1分も歩かぬうちに木道が始まる。
8時37分石室分岐に出る。石室は下山時に回ろう。
先ずは山頂だ。
9合目、山頂避難小屋の屋根がかすかに見える。
木道はキャラボク保護だ。
頂上まで200mの道標を見ると、はっきりと避難小屋の屋根が見える。
8時48分大山(弥山)山頂に着く。この先剣ヶ峰への道は通行禁止だ。
風も強く冷えてくるので、早々に下山。
下りに入ると余裕が出て、眺めもいい。
山頂から200mほど下って、8時54分石室を回る道を取り、500m先で夏道に合流する。
下ること間もなく、手すりのない木道になる。落ちないように注意!
分岐から5分ほどで石室に着く。当初は避難小屋であったらしいが今は使われていないようで中に何か祀ってある。
石室前の案内図
石室から登り返して9時7分、夏道に合流。
9時11分8合目を過ぎると、眼下に元谷、
右手に宝珠山(左)から三鈷峰への尾根が見える。雲がかかっているのが少し気になる。考えていたより早く大山山頂に着けたので、元谷へ何時に下れるかで三鈷峰へ登れるかどうかだ。
6合目を過ぎると丸太段の道になり、下るスピードも上がるのだが、一方で登山者も増えてきて待ちも多く相殺。
9時40分行者谷分かれに着いて、夏道を離れて元谷へと急勾配を下る。
日の当たらぬところのタニウツギは蕾だ。
1200mまで5分で下ってまだ木段。
10分下った、9時50分この道標を見て、まだ300mしか下ってないのにガッカリ。
1100mまで下ると、間もなく緩やかな下りになる。急坂は抜けたようだ。
10時2分この道標を見て、間もなく元谷へ入る。
北壁の眺めが凄い。
元谷を抜けると10時9分林道に出るが、
20m先のこの道標を見て左の山道へ。林道は工事用につき歩くなと。実はこの道を歩けば三鈷峰へは10分の近道だったのだ。
山道を10分強下って、10時21分三鈷峰分岐に出て、この時間なら三鈷峰へ登れるかも。一応下宝珠越へと林道まで登り返して考えよう。
10分程登り返して、林道へ出て腹ごしらえしながら、こんな案内板を見て三鈷峰への登りを思案。ヤバソーでも登りたい。2時間登って(大山の時間と同じに見る)行きつくとこまで行ってみよう。コースタイムから遅れ始めたら疲れている証拠だから戻ろう。2つの縛りを設けて10時40分三鈷峰へ。
今までとはガラッと変わった道だ。
11時3分下宝珠越に着く。
中宝珠越へ向かう道はなだらかな登りだが、灌木が若干道を覆う。
中宝珠越手前で木々の間から三鈷峰を望む。荒々しい山だ。
手前で急坂を下り11時33分中宝珠越に着く。
ここから痩せ尾根になったなと思ったら、
すぐに右が切れ落ちた道。
岩の登り。
そして木々の間にユートピア避難小屋が見えて来た。
上宝珠越手前の難所。共に右が切れ落ちてる。おーコワー。
無事越えると右手に北壁が圧倒する。
避難小屋が見えた、もうすぐだ。
12時11分上宝珠越。ギリギリコースタイムで登って来た。
振り返れば孝霊山?の先に日本海が見える。
左手に三鈷峰。
少し登ると北壁と弥山。
12時30分、三鈷峰と象ケ鼻の分岐に着く。何とか制限をクリアー。
先ずは目的の三鈷峰へ。荒々しい道ですねー。緊張する。
足を踏み外せばこのガレ場を滑落だ。
12時43分山頂に着く。思ったより安心できる広さだ。
北に日本海まで見える。
南にユートピア避難小屋と象ヶ鼻(小屋の直ぐ上の岩場)。
右に北壁が続く。
下山に入りましょう。気を抜かずに!
道脇にコケイランを見つける。頑張ってますねー。
ここまで来たら避難小屋も象ヶ鼻も欲張ってしまおう。
その先の象ケ鼻へ13時17分着く。標識は何もないが眺めは最高。甲ヶ山、
烏ヶ山、
今登って来た三鈷峰。
下山も往路を下るので、難所は急がず慎重に下ろう。
中宝珠越から急登を登り返し、
14時33分下宝珠越に戻り、往路を下らずに宝珠山に向かう。
緩やかな登りだが。灌木の枝が登山道を覆う。あまり歩かれていない様子だ。
下宝珠越からちょうど10分登った14時43分、宝珠山に着く。樹木に覆われ展望は無い。
中の原スキー場へと数分も下ると、笹原を泳ぐような下りになる。
笹原を数分下ると14時57分スキー場上部に出る。開放的な下りだと思ったのは最初のうちで、意外と急な斜面で下り続けた足に堪える。
10分強下って、15時11分スキー場下に出て車道を3,4分歩いて、
車道を離れ階段で道に入り、駐車場へくだる。
15時23分、朝はガラガラだった駐車場に戻れば、ここも、隣の駐車場も満車だ。明日の山開きと前夜祭のたいまつ行列を見に来たのだろう。
服装を解き山を眺めていると、山頂辺りでヘリコプタがホバリングしている。望遠レンズで覗いている人は救助の様子が見えたと。翌日ネットで見ると山頂で両足が痛み救助要請。
大山は遊歩道登山、三鈷峰は自然道登山。やはり自然を残す山は難所もあるがそれゆえに終えてみれば楽しい山である。それにしても1日で両方登れて満足だ。
三鈷峰の登山道で見た花。
イワカガミ
ウマノアシガタ
マイヅルソウ
葉が7枚クルマバソウ?。6枚ならクルマムグラ。
今日の行程、
駐車場6:28-6:43登山口-7:01一合目-7:35四合目-8:00避難小屋-8:32八合目-8:48大山山頂-9:11八合目-9:40行者谷分かれ-10:02元谷-10:21三鈷峰分岐-10:30林道横断(昼食)10:40-11:03下宝珠越-11:33中宝珠越-12:11上宝珠越-12:30分岐-12:43三鈷峰12:53-13:17象ケ鼻-14:33下宝珠越-14:44宝珠山-14:57スキー場上ー15:11スキー場下-15:23駐車場
たいまつ行列は19時過ぎからなので、その前に汗を流そう豪円湯院へ。
モンベル会員証若しくは登山届の写真を見せれば30円引きで460円。