2023年5月24日、水曜日、晴。今年の登りたい山にかかげた御在所岳に登る。前日、登山口まで10㎞もない道の駅菰野に泊まる。登山目的の方が同じく泊まっていた。6時30分過ぎに道の駅を出発。前日までの黄砂の影響で視界がきかなかった空も、スッキリ青空で道の駅からの御在所岳だ。
7時前に駐車場に着く。駐車場は2割方埋っている程度だ。ここからも御在所岳が見える。
登ることだけを決めて出てきたので、前夜ネットで登るルートを調べた結果、中登山道(中道)で登り一の谷新道で下れば駐車場に戻れるのでこれにした。7時8分駐車場出発。
車道を100mほど上り、中登山道口へ7時12分着く。登山届を提出。
花崗岩の急坂を登る。ザラついた岩はもろくはないので靴のかかりが良い。かえってひっかけないように注意だ。
7時35分3合目に着いて、裏登山道への分岐を右に見送る。道標がしっかりしていそうで有難い。
7時41分、頭上が開けたと思ったらロープウェイの下だ。
タニウツギ(ベニウツギ)だろうか?九州では見ないウツギだ。
7時47分、大岩の間を抜ける。
抜けたその場所が、おばれ岩(負れ岩)で4合目だ。共倒れにならずよく持ちこたえている。
登山道は相変わらず半分以上岩道だ。
8時5合目展望所に着く。御在所岳の眺め良好。岩壁が丸見えだ。
5合目から数分も登ると岩が積み重なる所に出た、登れそうな岩ではないな。岩の左側から先の岩場に進めそうだが寄道せずパス。
そして1,2分登ると、8時8分地蔵岩の展望地点に着く。今見てきた岩が地蔵岩だったのだ。見る場所が変わるとこんな風になるのだ。先ほどのおばれ岩と云いこの岩と云い、自然のバランスは凄い。
少しばかり平坦な所や、ザレ場を歩いて、
8時15分キレットの下りが待ちかまえる6合目に着く。
6合目から南に魅了する山が見える。登りたくなる山だ。
先ずは眼の前(目の下)のキレットを下りなければ。下っている人が居る。
我輩が下り終えたら、次の人が上に見えた。余所見をしをしなければ鎖もあるので危険なことはない。
キレットの全貌(鎖場は中央岩の陰)。
キレットを通過して林の登りに入り、8時33分7合目を過ぎると、イワカガミ、リンドウ、シロヤシオが目に付き始める。
8時52分目の前に大きな岩峰が出て来た。これを登ることはないだろうがどっちを巻くの。右の肩まで登るとそこが8合目だ。
伊勢湾(途中まで方向感覚なしで登っていたので琵琶湖と思っていたアホです)が眼下に広がる。海面が陽に照らされ輝く。
ロープウェイ(ゴンドラ中央下)が動き始めた。
8合目からの下りは短い鎖場。
先に見える斜面はシロヤシオの群落。祖母山のピンクが白に変わったようだ。
ドウダンツツジの類も見られますが蕾が大きく、今まで見たことない。
振り返れば南側の岩壁だ。
笹道を登るようになると、間もなく
9時9分、中道を抜けだし、山頂部へ出た。左手10mの所が、富士見岩の展望所だ。
眼下に見えるのは湯の山温泉とロープウェイ駅だろう。
岩尾根の岩峰が迫力ある。
道標に従って、御在所岳頂上へと舗装道を歩と数分で裏道の分岐に出た。左に見えるのが御在所岳の山頂だ。案内板がるのでこの先どう進むのか確認。
道標に従い御在所岳へ。車道歩きで山登りの雰囲気は全くない。
カモシカ広場に9時24分着いて、なおも車道を歩いて、御在所岳へ。
途中、御在所岳・鎌ヶ岳岳を詠んだ伊藤冠峰詩碑。冠峰は鎌ヶ岳の別称だと。
中道を登り上がってから土の上を歩かずに、9時38分御在所岳山頂に着く。
伊勢湾がおおよそ東だ。
シロヤシオが群生している山頂一帯を、西へ50mほどの所にある望湖台へ。琵琶湖は吾輩には見えない。
望湖台から眺める御在所岳山頂。
一旦山頂へ戻り、6合目から見た山は鎌ヶ岳であることが分かった。YAMAPで調べてみると、鎌ヶ岳から中登山道口へ下る道があり、予定より1時間半ほどかかるが時間はたっぷりあるので急遽予定変更。御在所岳だけで下るのは持ったないなと思っていたので、大変得をしたような気分だ。と決まれば10時山頂を後にして、武平峠をへて鎌ヶ岳へ。
10分程下った所で、長者池の案内を見て寄道。と云っても道から20mほど入り込むだけ。
長者池から戻り、9時12分舗装道を武平峠へ。
10時17分ようやく舗装道を離れ山道へ。
県境の稜線縦走路は、武平峠までは下りで、歩きやすい所もあれば、岩場の下りもある。
10時26分ここにも奇岩が。天を指す天指岩。後方鎌ヶ岳。
その後も気を遣う、下りが続く。
10時47分武平峠に着く。トンネル出口から最短で鎌ヶ岳を目指す登山者が急に増える。
ザレた道や、樹林の快適な道が織りなす道がしばらく続く。
11時21分、遠目にも山腹の崩れが見えていたが、いよいよ目の前に来た。
崩れた山腹の右側を登る。
1,2分で崩れた所を通過したら、山腹の西側を回り込むように登って行く。
そして北側に出たら、
登り上がって細長い山頂部。
山頂部を先まで歩くと山頂標識。
岩を回り込むと御在所岳だ。右がロープウェイ駅で中央が山頂だろう。御在所岳山頂部は広い台地なのだ。ここで昼食。
山頂からの下りは、往路の道と長石谷(山頂すぐ下で幾筋にも分かれる)の道とこれから下る長石尾根の3つがある。ほとんど往路を取る人が多い(トンネル下からの登りが多い)。11時55分下りに就く。
いきなり急坂から始まる。
5分ほど下ると広場に出る。
見上げる山頂。白く見えるのはシロヤシオ。
ざれた道を下り始めると、
所々で展望が開ける。
が、広場からの下り10分程度は、ザレた下りで滑らぬようにと気を遣う。これが続くのかと思うと先が思いやられる。
山頂から下り始めて15分、息の抜ける林に入り下山者に初めて会う。
12時23分三ッ口谷への道を左に見送る。
樹林の中の道になり、
緩い上り下りを繰り返して、12時48分弥一ヶ岳に着く。
この先急な痩せ尾根が続く。
時折、木間に展望が開ける。中央に赤いゴンドラが見えるが、怖いでしょうね。
こんな岩の間を抜けたりして、
なおも痩せ尾根をひたすら下る。
13時11分尾根を離れて、ジグザグ道を下るようになると、
数分で長石谷の道と合流する。
さらに数分歩いた13時21分、渡渉地点に出る。どう渡るのか心配であったが、飛石伝いに容易に渡れた。
渡った先は、広い登山道で、
1分ほど歩いたら、13時24分鎌ヶ岳登山口だ。1時間半の長い下りでした。
200mほど車道を歩くと、
左手に道標を見てこれに従い山道へ。車道を歩いた方が駐車場には近いのだが。
すぐにこんなところに出て、さらに直進すると、
1分も登らぬうちに、13時34分朝の登山口に戻って来た。
13時36分駐車場に着くと、8割方埋っていた。ほとんどが近郊ナンバーだ。
御在所岳花の季節でいい山でした。ルートが色々あるから何度登っても飽きない山だろう。
今日の行程、
中道駐車場7:08-7:12中登山道登山口-7:47おばれ岩-8:08地蔵岩-8:15キレット-8:52八合目-9:09富士見岩-9:24カモシカ広場-9:38御在所岳山頂10:00-10:17縦走路入口(山道入口)-10:26天指岩-10:47武平峠-11:40鎌ヶ岳(昼食)11:55-12:23三ッ口谷分岐-12:48弥一ヶ岳-13:21渡渉-13:24鎌ヶ岳登山口-13:34中登山道登山口-13:36駐車場