2022年8月30日、火曜日、晴のち曇り。昨夜は羅臼野営場へ泊ったので、今朝はキャンプの雰囲気を出そうと外で朝食。油跳ねも気にしなくていいので生姜焼きを作ってみました。美味しいです。
今日は熊越の滝と間欠泉、英嶺山へ登る予定だ。熊越の滝入口まで行くと駐車場所が工事で使用できない。Uターンもできないから、臨機応変にそれではこのまま知床峠に走って羅臼湖に行こう。入口の掲示板に長靴がお薦めとあるので、釣り用に用意している長靴を履く。この長靴は西表島横断でも活躍したものだ。
9時20分羅臼湖入口バス停を出発。今日の心配事は熊の出没だ。平日で入林者も少ないし、8月18日には羅臼湖入口と知床峠間の車道で熊が車に手(足?)を出したとの掲示が道の駅にあった。
バス停下が登山道入口だ。
直ぐに入林届と案内板。案内板を読むと羅臼湖まで2.8㎞、往復3,4時間。標高差は70mとほぼ平坦だ。
出足は笹も刈られていて歩き易い。
と思ったのもつかの間で直ぐに長靴の真価発揮。ここは避けて通れそうだがなかなかそうはいかない所もある。
トドマツの林になって来た。木の根が張ってるから足元注意だ。
歩き出してから数分、望遙台の分岐を左に見送る。戻る時に寄ってみよう。
9時30分、右下に沼が見える。頭には3の沼と4の沼しかないから、もう3の沼か?早すぎると思うけど。
間もなく、右に入り込む道があるが、羅臼湖の道標に従い、右の道を見送る。
途中でツアーの一行を抜く。これで近くに熊の出没する不安が払拭された。9時39分三の沼に着く。
何やらテーブルのようなものがある。
この上に立って逆さ羅臼を撮るのだ。風があるからはっきり映らない。
ツアーの一行が到着。吾輩だけが鈴やカウベルをチンガラ騒々しく鳴らして歩いている。
三の沼から数分も歩くと、見通しのきくところに出た。
いい形の山も見えて来た。
さらに2分ほど歩くと、ロープの張られた石畳の道になる。
そして9時52分木道へと入って行く。湿原の入口だ。
白い花が咲いているがウメバチソウ?かな。
川も流れていて水芭蕉でもあればまるで尾瀬だ。
湿原から笹原に入り、1,2分ほど歩くと、
石段のやや急勾配の登りが現れる。
急坂が5分と登らずに終わると、10時3分そこが四の沼だ。目の前の山は登山意欲をそそる山だ。
四の沼から数分も歩くと、今までの沼より大きい沼が見える。五の沼だ。
沼の縁を進むと間もなく、
あの形のよい山が長く裾を延ばす姿が望める。
沼を過ぎると、緩やかな下りから、羅臼湖の湖面が見えるようになる。
木道に入ると、別のツアーの一行が。
木道の脇には間もなく開くであろうリンドウが。
10時21分羅臼湖展望台に着く。ここで行止り。沼と湖の違いは良く分かりませんが、深さだったかな?どうでもよいが羅臼湖は今までの沼よりはるかに大きい。
目の前の登山意欲をそそる山は、知西別岳(ちにしべつだけ)とツアーのガイドさんが教えてくれた。登山道は無く残雪のころに山スキーで登るのだそうだ。草のグラデーションも奇麗だ。
そして後の山は天頂山だとも。右に羅臼岳の頭がちょっと覗いている。
念願の羅臼湖を見て満足して、往路を五の沼に戻る。
10時31分五の沼。
四の沼への道を歩いて、
10時42分四の沼。雲が出始めて知西別岳は隠れてしまった。
往路では気付かなかったこんな花が。
急坂を下り、
湿原に入ると、こんな花も。
三の沼に11時5分戻ると羅臼岳は雲に覆われていた。
往路で最初に見た沼から間もなく右に見送った道に入ってみると、
その沼は二の沼だ。道から見下ろした方がよく見える。では一の沼って何処に?
ここにもこんな花が。
二の沼から5分ほど歩いて望遙台の分岐に11時22分着いて、望遙台へ寄り道。
今までの道とは若干雰囲気が変わった道を5分ほど登ると、
ハイマツ帯になる。
11時30分ハイマツ帯のピーク望遙台に着く。遮るものは何もないが、あいにく雲が出てしまっている。
眼下に羅臼の町。霞む国後島。
今歩いて来た羅臼湖方向の原野。
戻る方向に雲に覆われた羅臼岳。
11時45分羅臼湖入口に下山。案内板で確認すれば一の沼には道が無いから入ったらダメなのだ。
羅臼湖入口にもこんな花が。
羅臼町のビジターセンターに下り、すぐ近くの間欠泉を見学に行く。
1時間も待たないと見れないのかと思うでしょうが、ビジターセンターの中に噴出時刻表(かなり正確)があるので、5分ほど前から待っていれば見れる。熱水は予告もなしにいきなりボスッの音と共に噴出する。
楽しみの夕食は、王将の冷凍餃子で簡単に済ませる。
天気予報では明日は昼から雨になりそうなので、午前中に英嶺山に登ろう。