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登山と車旅

山梨の山 2023.08.05 身延山

2023年8月5日、土曜日、晴。昨夜は2つの縦走を無事終えたのでぐっすりと寝た。今日も天候は良いので予定通り身延山だ。5時ごろ起きたのだろうか出発準備をして、民宿目の前にあるバス停に6時30分頃立つ。この辺りは手を上げれば何処でも乗降可能だと。さすが町の乗合バスだ。奈良田6時35分始発で、民宿は2、3番目ぐらいのバス停なのか6時38分だ。バスに乗ると貸し切り状態。終点の身延駅まで他に乗降したのはたった一人。身延駅バス停に8時5分到着。そこが身延山行きのバス停。移動なしで並ぶ。大きなザックを背負ってどちらの山へ?少し違和感。
10分強バスに乗って、身延山バス停に着く。ここで朝飯。民宿にお願いした、海苔に包まれた梅干し入りおにぎり2個。いい塩梅で美味しかった。8時32分出発、バス停から門前町の通りを三門へと緩やかに登る。正面に身延山だ。


数分も登ると、大きな三門前に着く。三門前の観光協会に無料コインロッカーがあることを同行者が調べていた。ヘルメット、コンロ、カラビナ、着替えなど不要のものは全て預けて身軽にする。観光協会の係りの方が懇切丁寧に東西2つの参道コースを説明してくれた。
三門を抜けて287段の石段を登って行くのが東コースだと。このくらいのことでたじろいではと思い東コースで行きますと応じる。
                「観光協会で頂いた身延山案内」

8時50分いざ出発。山門を抜けると287段の石段、菩提梯(ぼだいてい)が目の前に。
この石段半端でないのは、急な上に一段の高さが普通の階段より2,3割高いのだ。10分弱かかたろうか。
石段を登ると正面に本堂。
本堂左上に身延山。本堂左が奥の院参道東コ-スへの道。
先ずは参拝。

本堂斜め左後方に五重塔、右斜め後方に鐘楼。

右隣に、けばけばしい祖師道。

このくらいにして身延山への道へと、本堂左より奥に進むと、東コースの始まり、9時13分。
植林で日影なので涼しく登れる。一般車は走らないのと、山道ともちがうのでのんびり歩けるのが良い。登る人は見かけない。
登って行く道脇にはいろいろあります。
9時40分丈六堂に着く。黄金釈尊立像にひかれて、右上の御堂に寄り道。
窓越しに眺める立像は2mは優にある大きさだ。黄金の輝きだ。
ちょうどこの辺りが十五丁だ。奥の院まで50の丁石がある。長さを表す丁なら山頂まで約5.5㎞か。
10時13分大光坊に着く。
ここを過ぎると直ぐに二十六丁。参道は舗装から砂利道になる。

三十五丁を10時42分通過。

三十八丁から少しばかり急な道。
11時3分、四十丁で法明坊。ここには日朝上人の井戸がある。
ここからまた緩やかな登りになり、

20分ほど歩いた11時27分、初めて眺望が得られた。眼下に見えるは身延駅近くの富士川だろう。
そして間もなく四十九丁石を見る。待てよ直ぐ下の富士川を見た所に四十八丁石を見たが。こういうのは有り難いね。奥の院まで50丁だからもう直ぐだ。
少しばかり遠回りをして11時23分奥の院階段下に出ると、眼下に富士川の流れが丸見えだ。
ここから富士山が見えるはずなのだが、雲が湧いて富士のふの字もない。この暑さでは昼近くになれば雲も湧くだろう。左中央白い富士川の右上河岸あたりが身延駅だ。

階段を上って突き当たって、左に数十mほど進むと、右に思親閣への石段だ。休憩所の前で私達を見たおじさんが、歩い登って来たのー、凄い凄いとはしゃぐ。恥ずかしかー。石段基部左に身延山山頂思親閣標高1,153米の石柱がある。

なだらかな石段を登る左右に日蓮上人御手植杉が。
石段を登り上がると、11時39分思親閣に着いて参拝。右左に阿吽の像。


ここから先、最高点を求めて踏み跡をうろつくが標識はなさそうと諦めて、北側展望台の身延山山頂標識に11時49分着く。南アルプスのパノラマが見られるとあるがこちらも雲が湧いて山岳眺望無。
思親閣下まで戻ると、ロープウェイ駅の所が眺めが良いと云うのでそこで昼食、12時。眼下に富士川と身延市街地が眺められるのみで、やはり富士山は雲の中。

「エーイやけ食いだー」と本人は云ってはいないが、縦走を終えた今日は甘いものも欲しいだろう。
12時33分、砂利道が続く西コースを取って下りに就く。小石に乗って石車とならぬように注意して下るが、自然と下るスピードは上がる。
13時、追分感井坊、
13時11分千本杉、
13時40分、「天空の寺」松樹庵に着く。
天空の寺の形容の通り、眼下に久遠寺が一望だ。
庵下で奈良田の里でも見たピンク色のキツネノカミソリのような花を観る。
砂利道の車道を離れ、急坂を下り続けて13時57分妙石坊に着く。

石段を下ると、14時2分舗装された車道に出て、

日蓮上人御廟などの前を通り、
14時19分三門前に戻る。ぐるっと周回約5時間半の山歩でした。
預けた荷物を取り出し、門前町を抜けて朝のバス停に着くと、ちょうど身延駅行きのバスが発車するところだ。
行動時間6時間、距離12.6㎞、周回だからのぼり、くだり共1007m。

駅に着くと、これもタイミングよく5分待ちで14時55分の富士行がある。切符を買ってホームに立つと10分遅れのアナウンス。

いったん外に出て冷たい飲み物を買って戻ると、電車が入って来た。

富士宮駅までは10駅、約50分。明日の帰りを考えれば東海道線の富士駅が都合が良いのだが。
実は小生が東海道沿線ならホテルは簡単に取れるだろうと、山行直前までのんびりと先延ばしにしていた。直前になって探すと沿線で取れるホテルがない。焦ったね。ようやく見つけたのが富士宮のゲストハウス。これで我慢していただこう。ところが結果とするとこれが同行者にとっても大当たり、なんと富士山本宮浅間大社まで歩いて5分ときた。そしてGH近くまで来るとお祭の雰囲気。消防車や救急車まで出て警戒している。消防士に訊くと今からGH前の通りを神輿が練り歩くと云う。ヤッター!
受付を済ませ、シャワーを浴びて、洗濯・乾燥までして、表に出れば、神輿が来た来た来たー。

お社を担ぐ神輿でなく、なんと炎が上がる火桶と女性が乗る神輿だ。つづく

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