「デカいの落ちてるな・・・」と気付いたのは、落石現場の10mほど手前。目で確認したのではなく、大規模落石がなぎ倒していった無数の樹木から匂い立つ樹液の香りによってでした。「滝谷手前でこれなら、この先はかなり厳しいのかな」と、緊張しながらチビ谷まで下ったところ、登山道の大きな損傷は見当たらず、少しだけホッとしました。ただ、あくまでも少しだけ。というのは、登山道上を通り抜けていった無数の落石が衝撃で割れて残していった剥離片、笹薮を大岩が転げて押しつぶしていった跡を見ていれば緊張を解いて歩ける状態でないことは明らかです。
本日の状況調査時にも、真っ暗な中を登って来たはずの登山者数名とすれ違いました。周辺登山道情報としてツイートもしておりますが、地震直後ですので周囲の確認が出来ない真っ暗な時間帯、また、落石が誘発されやすい雨天時の通行についてはしばらく控えて頂きたいと思います。
少しホッとして、でも緊張は解けないまま、明けて行く新穂高方面を滝谷から眺めました。今日も朝から、ついさっきも、回数は減っていますが余震は感じています。ニュースで大きく取り上げられるのは一瞬ですが、今しばらく、緊張は解かずに頂きたいと考えています。
それでは本日の気象情報(午後のみ)。
午後6時。