槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

最新登山道情報(槍ヶ岳・飛騨沢ルート) 2021/04/24 更新

2021年04月24日 | 日記

※ ブログ記事を引用・抜粋される場合は、必ず元記事へのリンクを表示して下さい。

※ 緊急事態宣言、および、まん延防止等重点措置対象地域の方を含め、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めた行動をお願いいたします。


小屋スタッフが偵察入山していましたので、槍ヶ岳・飛騨沢ルート【新穂高~槍平~飛騨沢(標高2450m付近)】の最新登山道情報をお知らせします。

 

右俣谷林道入口。林道は日陰部分に残雪が見られますが、まもなくすべて消えると思われます。通行にあたってはほとんど影響はありません。

 

穂高平小屋。林道をショートカットする近道は歩きづらいため、ここまでは林道をそのまま歩くことをおすすめします。

 

ヤナギ谷。正面岩肌からの落石に注意して下さい。

 

白出沢(林道終点)手前は昨年の地震で落石が起きやすくなっているので注意して下さい。

 

白出沢(林道終点)。槍ヶ岳方面の登山道取りつき点は、画像中央の砂防ダムが見えている方向へ。

 

チビ谷。今回の偵察登山ではチビ谷手前まで夏道をたどり、そこから河原へ下って滝谷方面へ進みました。融雪状況を見極めて、より安全なルート選択をして下さい。チビ谷のデブリも今年はかなり少ないです。

 

滝谷避難小屋は冬季の損傷もなく、使用可能です。

 

昨年架橋した橋が露出していますが、避難小屋側で折れてしまっています。通行しないようにお願いします(夏季には再架橋いたします)。

滝谷渡渉部状況(動画)

 

藤木レリーフ側の雪解けも進んでいますが、これより上部の夏道は完全に雪の下で、さらには先週の新雪が複数個所で小規模な雪崩を起こしています。今回はこれより上部については右俣谷本流をたどりました。

 

藤木レリーフの少し上から本流に出て、渡渉する登山者。

右俣谷渡渉状況(動画)

 

滝谷から南沢(槍平小屋下部)への登り。雪渓はまもなく、通行不能なスノーブリッジとなります。本日(2021/04/24)現在は、画像左手の夏道側斜面を避けて中崎尾根側(登山者2名のいる方)を歩くことが出来ていますが、雪渓が通行出来なくなってからは夏道側の急斜面しかルートが取れません。上部からの落石、雪崩、滑落には十分注意して下さい。また、このルートを午後の遅い時間に通過する登山者がみられますが、非常に危険です。早朝の通過をお願いします。

 

南沢(槍平小屋下部)。夏道が横切るあたりです。間違って南沢を上り詰めないように、地図、GPSでしっかり確認して下さい。

 

槍平小屋は玄関屋根にまだ積雪があります。落雪の危険があるので近づかないようにお願いします。

 

冬季小屋です。小屋ホームページでもお知らせしておりますが、2021年シーズンについては新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、利用にあたっては緊急避難時、遭難救助対策拠点としての使用に限定しております。冬季小屋利用を前提とした山行計画での入山はされないように、ご協力をお願いいたします。

 

冬季小屋入口の右手、二股になったダケカンバの根本から取水可能です。上部除雪箇所は小屋水源施設の設置準備中なので、立ち入らないようにお願いいたします。

 

キャンプ場トイレが使用可能です。雪上にトイレ跡を残さないように、必ずトイレをご利用下さい。

 

槍平キャンプ場から飛騨沢方面。

 

標高2200m付近より。今回は夏道に沿って、赤い矢印方向(標高2300m付近)へ進みました。

 

標高2200m~400mにかけては急斜面が続きます。標高2330m付近で少し傾斜が緩みますので、装備の再点検をして下さい。

 

標高2420m付近。通称”宝の木”と呼ばれる、目印のダケカンバ。

 

槍平方面、下山時にはこの姿で見えています。左奥に白く雪をかぶっているのが奥丸山です。

 

宝の木付近から、飛騨沢全景です。槍平から上部は2021/4/22に確認していますが、先週の新雪を起源とする大規模な雪崩は見られませんでした。ただ、晴天が続いていたせいもあり、雪面はアイスバーン状態になっていました。画像で示した通り、槍ヶ岳山荘と飛騨乗越の位置関係をしっかり確認して下さい。山荘の建物を目指して登ってしまうと、山荘手前は切り立った岩場で非常に危険です。

飛騨沢全景(動画)

来週以降、大型連休にかけて山行計画を立てられている方も多いと想像します。まずは冷静に、客観的に天候判断をして頂き、決して無理な入山をされないようにお願いします。また、新型コロナウイルスへの警戒心も緩めずに、山行中はもちろん、日々の生活の中でもどうぞ健康な体を維持なさって下さい。山岳遭難事故のニュースを聞くことがないゴールデンウィークとなるように願っています。

槍平小屋ホームページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(お知らせ) 2021年シーズンのご宿泊予約受付開始 !

2021年04月19日 | 日記

皆様、お待たせいたしました!本日4月19日より、2021年シーズンのご宿泊予約受付を開始いたしました。ご予約は小屋ホームページより、専用フォームへ記入して送信を頂く方法となります。

お電話によるご予約は、ご利用日の一ヶ月前からの受付(例 7月25日のご予約は、6月25日以降の受付)となりますので、インターネットの専用フォームからのご予約をぜひご利用下さい!

皆様のご予約をお待ちしております!

槍平小屋ホームページ


(お知らせ)2021年シーズンご宿泊予約受付について 2021/04/12 更新

2021年04月12日 | 日記

先日お伝えいたしました通り、今シーズンは素泊まりを含む小屋宿泊のご利用につきましては完全予約制となります(キャンプ泊につきましては昨年と異なり、ご予約は不要です)。

ご宿泊予約につきましては、電話予約に先行してインターネットによるご予約専用フォームからの受付を4月19日午後3時よりスタートいたします。お電話によるご宿泊予約受付は、ご利用日の一ヶ月前からとなります(例 7月21日のご予約をされる場合、お電話によるご予約受付は6月21日以降)。お電話によるご予約よりも早くから申し込み可能な、インターネット予約をぜひご利用下さい。

ご予約は小屋ホームページの【ご宿泊予約専用フォーム】からお願いいたします(4月19日午後3時以降にアクセス可能となります)。

槍平小屋ホームページ

岐阜県高山市内、アルプス公園から見渡す山並みもすっかり雪解けが進み、春らしい景色となってきました。画像左手から、笠ヶ岳、槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳。大キレットを挟んで北穂、奥穂、前穂。少し離れて焼岳が見えています。今月下旬には小屋スタッフが槍平小屋の偵察入山に入る予定ですので、飛騨沢ルートの残雪状況などこちらの槍平小屋ニュースでお伝え出来ると思います。ただし、春山、GW期間に入山予定の皆様にお願いがあります。小屋ホームページの【最新登山道情報】内にある”冬季小屋のご案内”にてお知らせしておりますが、現在の新型コロナウイルスの感染拡大状況、また、まん延防止等重点措置期間が本日より始まる地域があること等を鑑み、冬季小屋のご利用につきましては緊急避難時、遭難救助対策拠点として利用される場合を除き、利用自粛にご協力を頂き、冬季小屋宿泊を前提とした登山計画での入山は控えて頂きますように、ご協力をよろしくお願いいたします。


(お知らせ)2021年シーズン営業詳細決定いたしました!

2021年04月01日 | 日記
2021年シーズンの営業詳細が決定いたしましたので、お知らせいたします。今シーズンの小屋宿泊については素泊まりを含め、完全予約制となります 。ご予約受付は4月19日(月)より、専用フォームによるインターネット受付で先行予約がスタートします(お電話による予約受付はご宿泊日の一ヶ月前より受付いたしますので、6月12日以降となります)。テント泊については昨年と違い、ご予約の必要はありませんご利用料金など、詳細につきましてはリニューアルした槍平小屋ホームページでご確認頂けます。
 
また、これまで小屋営業開始日を7月7日としておりましたが、現在のコロナ感染の状況と、昨今の気象状況(梅雨末期の大雨による影響)を鑑み、今シーズンは7月12日(月)を営業初日といたします。登山者の皆様には少しでも条件の良い時に入山して頂きたい、という願いでもあります。どうぞご理解頂きますよう、お願いいたします。
 
ご好評頂いております槍平小屋オンラインショップですが、夏山シーズン中は販売品目がコーヒーのみとなる予定です。営業期間中の現地山小屋では、引き続き様々な商品が販売されますが、オンラインショップでご購入予定の皆様はどうぞお急ぎ下さい!