槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 20190930

2019年09月30日 | 日記

※ 2019年シーズンの最終営業日は10月14日(月・祝)夜のご宿泊となります。

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(説明)滝谷渡渉部ライブカメラ


(重要)南岳新道の現状について 20190807更新    

滝谷避難小屋付近落石の件


客室(クルマユリ)からの今日の風景。穂高連峰も顔を見せてくれています。

 

ツリバナの木も葉を落とし、赤い実がパチン!と弾けるのを待っています。

 

そんな秋の深まる日々ですが、小屋では来季へ向けての作業が着々と。

 

大雨のたびに荒れ狂うキャンプ場前の沢。完全に涸れ沢となった今では想像も出来ませんが、来シーズンの梅雨時の大雨を想定して、流路を変更するための蛇篭を設置。キャンプ場へ流れ込もうとする流れを食い止めてくれますように。

 

さて、今日で9月も終わり。シンミリしているかと思いきや!今日は遠路はるばる、雲ノ平山荘から伊藤さんご夫妻が4代目小屋主人を訪ねて来て下さいました!小屋主人とは山小屋総会で意気投合して以来のお付き合いとのこと。山小屋のこれからについて、アツいお話も出来たのではないでしょうか。

いよいよ明日からは10月。入山へ向けて、週間天気予報を穴が開くほど見つめていらっしゃる方も、少なくないことと想像いたします。台風18号の進路予想がさらに定まってきた段階で、このブログでも入山にあたっての登山道注意情報をお知らせする予定です。くれぐれも、無理のない山行計画でお越しください。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時。

 

午後6時。

 

 

 


槍平小屋ニュース 20190929

2019年09月29日 | 日記

※ 2019年シーズンの最終営業日は10月14日(月・祝)夜のご宿泊となります。

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(重要)南岳新道の現状について 20190807更新    

滝谷避難小屋付近落石の件


今日も冷たい雨に打たれて、紅葉はその鮮やかな彩りを増して行きます。槍平小屋の午前7時45分。登りの方も、下りの方も、この玄関テーブルに座って、ホッと一息のコーヒーブレイクはいかがでしょうか?

紅葉のピークを見定めるのはいつも難しいのですが、きっと、皆様が実際に目にされた瞬間の風景が、皆様にとっての紅葉のピークになるのではないでしょうか。台風18号の進路も気になるところですが、好天を見定めて、安全な山行計画でこの秋山を楽しんで下さい。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時。

 

午後6時。

 


槍平小屋ニュース 20190928

2019年09月28日 | 日記

※ 2019年シーズンの最終営業日は10月14日(月・祝)夜のご宿泊となります。

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(重要)南岳新道の現状について 20190807更新    

滝谷避難小屋付近落石の件


客室(クロユリ)から槍平の紅葉風景。日毎に色づいてきました。ダイナミックな穂高連峰の風景もこの窓から楽しめるのですが、冷たい雨がそぼ降るこんな日は、静かに目の前の景色を楽しむのも悪くないものです。”食欲の秋”はずいぶんご紹介したので(笑)、今日は”読書の秋”で。

ネット、スマホの普及で読書離れも顕著な今日この頃。更新担当のようにアラフィフ世代も例外ではないのですが、ふと、「たまには本でも読むか!」と思うことが一年のうちに何度かあります。今シーズンの入山前には”マチネの終わりに”を読み、平野啓一郎×村治佳織トークライブにまで足を運んでしまいました。ただ、トークライブの内容はあんまり覚えてなくて「村治佳織、綺麗~!!!」という、本来の趣旨からは全く外れた感想のみが残っています(笑)。

そんな読書姿勢ではあるのですが、今読んでいる本が”最期の絵~絶筆をめぐる旅~”(窪島誠一郎 著)です。岸田劉生、梅原龍三郎、香月泰男、長谷川利行などを例に、人生の最期に描いた作品を紹介し、その画家の波乱の人生、生い立ちが紹介されています。そして、読み進むうちに、ふと、こんなことを思いました。「人生の終わりに、”最期の山”が必ずあるのでは」と。槍平小屋をご利用頂くお客様の年齢層は幅広いのですが、80代のお客様にもご利用頂くことが時々あります。それも、ほとんどが単独行の方。我が身を振り返って、同じ年齢になった時に3000m峰を目指す気力、体力があるだろうか、と考えると全く自信がありません。けれど、もし「人生最期に登山をする山を選べ」と言われたら、自分はどうするだろうか、と考えてみました。まずそれは、初めて行く山ではないような気がしました。そして、パッと頭に浮かんだのは、生まれ故郷の山でした。福岡出身の更新担当、宝満山の頂上から見える玄界灘、博多湾のキラキラは、インドやネパール、パキスタンで目にしてきた高峰の圧倒的な存在感とは別の、懐かしい優しさを感じさせてくれます。そして、その最期の登山では、写真を撮ったり、SNSへ投稿したりすることもないだろうな、と想像しています。20代、30代の頃には気付きも考えもしなかったことですが、年を重ねる自分に、出会って来た山々はこんなことをこれからもたくさん教えてくれるような気がします。皆様もこれからの長い長い(ハズ!)登山人生を、無理なくご自分のスタイルで、どうぞ楽しんで下さい。秋の夜長に、ちょっと長いお話でした。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時。

 

午後6時。


槍平小屋ニュース 20190927

2019年09月27日 | 日記

※ 2019年シーズンの最終営業日は10月14日(月・祝)夜のご宿泊となります。

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(重要)南岳新道の現状について 20190807更新    

滝谷避難小屋付近落石の件


秋の深まりに合わせて、小屋でも来シーズンへ向けての準備が着々と始まっています。乾燥室の薪ストーブで使う薪割りもその一つ。

 

まずは4代目小屋主人の模範演技。無駄な動きがなく、スコン!とイイ音で割れた薪が飛んでいきます。

 

「わたしも!わたしも~!」のモカちゃん。やや腰が引け気味ですが、斧を振り下ろす力強さは只者ではありません(笑)。

三連休明けのここ数日は安定したお天気が続き、平日としてはかなり多い登山者の往来がありました。ただ、今夜から明日にかけてお天気は下り坂。せっかくの週末ではあるのですが、この時期に稜線で雨に打たれると急速に体温を奪われていきます。どうぞ無理はなさらないように。慎重に、じっくりと登山日和を見定めて下さい。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時。

 

午後6時。


最新登山道・紅葉情報(槍ヶ岳・飛騨沢ルート)20190926更新

2019年09月26日 | 日記

※ 2019年シーズンの最終営業日は10月14日(月・祝)夜のご宿泊となります。

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(重要)南岳新道の現状について 20190807更新    

滝谷避難小屋付近落石の件


飛騨沢の標高2550m付近(千丈沢乗越への分岐)から槍ヶ岳山荘方面。草紅葉が始まっています。

 

標高2900m付近から、笠ヶ岳方面。

 

標高2700mから2850m付近にかけては積雪時の道迷い(大喰岳方面への誤った進入など)が起きやすい場所です。この区間の標識ポールの間隔は概ね15m以内となっています。濃霧時や、積雪時にホワイトアウト状態となった場合は、次のポールが見えるまではその場を動かず、必ず次の標識を確認して行動するようにして下さい。また、この標識は”何が何でも登る!”ためのものではありません。たとえ標識が確認出来ても、吹雪などで悪天候の場合には登り続けるのではなく、必ず安全な場所まで標高を下げるようにして下さい。これから先、秋山の天候は、ともすれば一気に冬景色をこの場所にもたらします。入山にあたって十分な装備の携行はもちろんですが、冷静に、客観的な天候判断で入山の可否を決定して下さい。また、すでに日照時間は短くなってきています。早朝出発も大切ですが、”一日の行動時間を短く計画する”ということも忘れないで下さい。ヘッドランプの明かりだけで歩いていて道に迷ったり、あまりに早い時間の出発で十分な睡眠が取れていなかったり、気温の低い時間帯から行動を始めて足が攣ってしまうこともあります。夏山ではギリギリセーフだったことが、秋山ではすべてアウト、になります。慎重な山行計画で、安全に秋山登山を楽しんで下さい。