10月10日の営業最終日まではあと二週間とちょっと。秋分の日をきっかけにしているわけでもないのですが、徐々に小屋閉めに向けての作業も始まる時期です。今日は小屋裏手に落雪バンパー用の雪囲いを一部設置しました。冬季の小屋の屋根には多い年で2m以上の積雪があり、それが春先には数百キロの塊で落ちて来ます。小屋外壁にそのまま衝突すると損傷が大きくなるためバンパーが必要というわけです。
2019年4月の槍平小屋。二階までの積雪と、2m近い屋根雪。地面の積雪が多いうちに屋根雪が落ちてくれればいいのですが、なかなかうまくいきません。先日の地震もそうですが、自然はいつも我々の想像をはるかに超えるエネルギーを見せつけてきます。
2017年冬の雪崩被害では二階の窓を破られ、室内に大量の雪が流れ込みました。
大雨時などに小屋から発信している登山道情報は、決して大げさに表現はしていません。そのような情報更新をせずに済む穏やかな日々が続くことを願っていますが、もしもそのような情報を目にされましたら「想像以上が、あるかも」という警戒感は持って頂きたいと思います。槍平小屋ではこれからも、登山者の皆様の安全を第一に考えた情報発信を行って参ります。今シーズンの営業期間は残り僅かとなっていますが、事故なく小屋閉めの日を迎えられるように願っている秋分の日です。
それでは本日の気象情報(午後のみ)。