もし、あなたが何か知識が必要だとするならば、わたくしは図書館をオススメしたい。
無料でかりる事が出来るのは勿論だが、なにより目に見えぬ情報が文字で留められており、即座に目にすることが出来るのだ。
花の植え方からクッキーの焼き方、宇宙の仕組みに、星の光の強さ、そしてかつてこの世で原稿用紙とにらめっこしていた文豪の作品、なんとさらには魔女に為るための入門書まで。
ありとあらゆるものが揃えられているのである。
何を読むか、どんな知識を得るか、何時の時代を擬似体験するかはあなた次第だ。
本たちはあなたを待っている。
手に取られ、壱頁毎にめくられる日を今か今かと待っているのである。
知識を求める以外でも是非とも図書館に足を運んで頂きたい。
そこには思い掛けぬ文字達との出会いがあり、緩く流れる時間という贅沢さに気付くことができるだろう。
最後になったが、本の扱いには注意されたし。
乱暴に扱ったりすると、本は拗ねてしまい、順になっていた頁をバラバラにして、逃げてしまう。
これは、私たちにとって死活問題である。拗ねて逃げてしまった本は二度と私達の元には現れない。これは知識を失ったも同然である。
同じ本を買えばいいということではない。
図書館に居を構え、数多の人が手にした本は、それ一冊しか無いのである。
それは『本』自身の歴史を失った証でもあり、私たちがその本を手にしたという目に見えぬ歴史を刻むことも出来なくなるのだ。
些か大袈裟ではあるが、本一つに対し沢山の思いや人の手がかかっていることをお忘れなきように。
現実問題から、現実逃避、空想幻想なんでもござれ。
郷土資料だって揃えております。
ちょっと古くても御愛嬌!
文字の混沌たる泉にさあ、おいでませ!