康甫の花日記

お花の教室、お茶の教室を主催しています。

お稽古茶事(花寄せ、懐石)

2013-07-19 00:09:09 | 日記

                              将来正式なお茶事ができるようになるために

                                「懐石料理」の頂き方を勉強しました。

                                 今回、お稽古してくださったのは

                                  Mさんと、Oさんのお2人です

                                  夏のお花がたくさんあるので

                                 風炉の時期の七事式の1つである

                                「花寄せ」もプラスしてのお稽古です。

             

                                     今回の大まかな内容は

                                    花寄席 懐石 薄茶

                                         の3つです

                                  炭点前と濃茶は省略いたしました

 

                                   まず寄り付きのゲストルームで

                              お支度と白湯(時節柄、冷茶をお出ししました)を

                                 上がっていただき、その後お席入りです。

                                   蹲(つくばい)で手と口を清めます

                                     

                              席入り後、最初に皆で「花寄せ」で室内を飾ります

              

                               床の花入れや葦屏風に吊るした たくさんの花器に   

                           交代でおのおの、お好きなお花を取り合わせて活けて行きます

                             (オギ、桔梗、ヤハズススキ、ウイキョウ、藪サンザシ

                              雪柳、ヒメヒマワリ、ナデシコ、ハンゲショウ、リンドウ

                                           オニユリ、百日草などご用意しました)

                                お2人とも茶花を入れるのは初めてとの事でしたが

                                 すばらしい感性で見事な出来栄えでした

                                私が普段しないような取り合わせがとても新鮮で

                                あっと言う間に夏らしく華やかな設えになりました

                          

                                          続いて懐石です

                

                                             献立は

                                   向付(鮭の和風マリネ、さらし玉葱、花付き胡瓜)

                                   飯

                                   汁(赤出し味噌、焼きナス、辛子、黒ごま)

                                   酒(梅ジュース)

                                   煮物(蛸入り飛龍頭)

                                   焼物(鱈の香草マヨネーズソースのグリル、三度豆)

                                   香の物(胡瓜の浅漬、奈良漬)

                                   すすめ鉢(いたち胡瓜とえのき茸の葛煮)

                                   吸物(梅肉、あられ)

                                   湯

                           一献頂きたい所ですが、自動車やその後の予定もあるため、

                                   八寸、強肴、お酒は省略しました

                              お酒の代わりに、自家製の梅ジュースをお出ししました

                               お料理は普段我が家の食事と変わらないものを

                               懐石用の器でお出ししただけなのにもかかわらず

                           とてもお喜び頂けた上に、レシピなどもお聞き下さいました

                           (いつも目分量なので正確にお答え出来ませんでしたが

                                      ホントにうれしいことです

                                 食器の蓋の取り方、鉢物の取り回し方、

                                 折敷(お膳)の受け渡し、湯次の扱い、

                             最後のお箸の戻し方(全員で同時に折敷にお箸を少し

                                     音を立てて落とします。

                               給仕してくれる方へ食事の済んだ合図になります)

                                 など、特殊な作法がたくさんある中で

                           終始リラックスしてお食事をお楽しみ頂けたご様子でした

 

                                   懐石の後はお菓子を頂きます

                                    その後一旦退席(中立ち)し、

                                お席改めの間、ゲストルームで休憩です

                             

                                       最後は薄茶です。

                                        再びお席入り・・・

             

                              お道具はガラスの茶碗や、蓋置きなどを取り入れ

                                     夏らしく取り合わせました

                            掛け物は団扇(鯉の唄)を表装したもので、(金島 桂華筆)

                                   菓子は「朝顔」(倉坂風月堂製)

                               御香は白檀(鳩居堂)爽やかな香りが広がる中

                                   和やかにお薄を味わいました

   

                          お茶事本来の目的は一服のお茶をおいしく頂く事に尽きます

                          お道具やお花や掛け物などの設えはそのための演出であり

                                  懐石はほんの空腹を軽く満たし

                               お茶をおいしく味わうためのものであり

                         贅沢な料理をおなかいっぱい楽しむのが目的ではありません

                        お道具も高価なものに捉われず(充分な物は用意できませんが

                                何が一番大切なのかを見極められる

                                   心と目を磨いていきたいです

                          未熟な私にお付き合い下さる社中さんに感謝いたします