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東海道あるき旅②(品川~川崎)

2014-11-24 | 東海道あるき旅

 今回は、品川から川崎まで約12Kmを歩きました

まず、品川駅を出発し東海道線の上に架かっている八ツ山橋を渡りました。

この辺りは高台で、江戸初期には将軍の鷹狩時や、幕府の重臣を招いての茶会などに使われた御殿があったので、

御殿山」と呼ばれるようになったそうです。桜の木が植えられ花見の名所でもあったようです。

今は、山も削られ地名のみが残っています。

 

 

 

京浜急行線を渡ると、いよいよ品川宿の始まりです。品川宿の家並みの裏は海で、かつては船着き場(河岸という)があり、

三大将軍・家光が東海寺を訪れた帰りに、見送りにきた沢庵和尚とした有名な問答があるそうです。

   将軍 「海近くして東(遠)海寺とはこれ如何に」

   和尚 「大軍を率いても将(小)軍と言うが如し」

  

 
  台場跡

 
  鯨塚

 

☆  品川宿本陣跡

 現在は公園になっていました。

 

☆  荏原神社

目黒川のほとりにあり、ここまでが北品川となり、川を渡った先は南品川となります。

 

 

 
                                 問屋場跡 (旅行者の荷物を運ぶ人足や馬を交代する人馬の継所跡)

                                 貫目改所跡 (運送する荷物の重さや数量が書状や規定以内に
                                                        守られているかを検査する役所跡)

 

☆  品川寺(ほんせんじ)

 品川区内一の古刹。寺の入り口には大きな地蔵菩薩坐像がありました。江戸六地蔵のひとつだそうです。

境内には樹齢約600年といわれている銀杏の木があり、黄色く色づいたらきれいだろうなと思いました。

 

 

 

☆  海雲寺

 火と水の神である千躰荒神様が祀られている。台所の神様として江戸時代から信仰を集めているそうです。

 本堂にある大願成就の納額と、格天井がみごとでした。

 

     
(小さい写真はクリックすると大きくなります。)

 

☆  涙橋(浜川橋)

 鈴ヶ森刑場の手前にある橋で、罪人と縁者が涙ながらに別れた所なので涙橋と言われているそうです。

今は、何事もなかったように人々の生活の為の橋として使われています。

 

  鈴ヶ森刑場跡

 首洗い井戸や、ひげ題目の碑、火あぶりに用いられた鉄柱の丸穴石、磔(はりつけ)に用いられた木柱を立てた角穴石などが残っていました。

昔は、本当に残酷な殺され方をしたんですネ

 

☆  磐井神社

 

 
磐井の井戸 (万病に効く薬水とされ、飲む人の心が正しければ清水に
          よこしまなら塩水になると言われていたそうです。)

 

  梅屋敷跡

 梅や椿が植えられ、休み茶屋もあり江戸の名所だったようです。

江戸時代の人々の楽しみといえば、お花見・紅葉狩り・月見・潮干狩りなど現代にも引き継がれているものが沢山ありますが、

何処に行くにも歩いて行かなければならないというのは辛いですよね~

 

 

☆  六郷神社

 六郷の渡しの近くにある神社です。境内には保育園があり子供の声が響きにぎやかでした。

 

    

   

                                                               

 

いよいよ多摩川を渡り川崎へと向かいます。向こう岸には川崎の高いビル群が見えてきました。

いつも電車でしか渡った事がないので、周りの景色がとても新鮮に感じられました。

 

 

 

          ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇         

 

 

☆  川崎宿田中本陣跡

 8代将軍・吉宗の頃の本陣当主・田中休愚は川崎宿の財政立て直しのために、

幕府が持っている六郷川渡船経営権を川崎宿に移すよう交渉し、成功しました。

これにより川崎宿は潤うことが出来たそうです。いつの世も、しっかりしたリーダーがいると人々は幸せになれるんですね。

 

田中本陣跡の近くに「東海道かわさき交流館」がありました。

閉館時間まであまり時間がなかったので、詳しくは見る事が出来なかったのですが、

江戸時代の川崎宿の様子や当時の旅の紹介がなされていて、おもしろい所でした。

そこで、しばらく休ませてもらってから、名物の「なら茶飯」を買って帰りました。

まだ食べていないので、どんな味なのかわからないのですが……

楽しみで~す