雨の日は一人きり・・・お母さんの事を思い出す・・・でも、今は、みんなや行人が一緒にいてくれるよ！

　雨が降り続く・・・【すず】は少し寂しい横顔だった。こんな雨の日は島のお仕事はお休みです。【すず】は仕事をしている方が良い・・・母【すずらん】を思い出してしまうから・・・。
　【すず】と【行人】のゆっくりでのんびりな時間が流れを楽しんでいる。【行人】には退屈かもしれませんね。２人は将棋をする事にします。【すず】はボード系ゲームに強く【行人】に２０連勝をしてしまう。【すず】は母に教わった。【すず】の将棋の相手はお母さん・・・。いつまでも雨音が耳に残るのだった。【すず】が寂しそうなのは、そこにお母さんと遊んだ思い出があるから。そんな【行人】が自然と考えてしまうのは【すず】の事・・・彼女の顔が近づいた。その距離はお互いを意識するには十分であった。
　【すず】の家に全員集合。島の女の子たちは雨にも負けずに外に遊びに出かける。みんなは【すず】の家に集まります。みんな【すずっち】が心配なんだよね。凄く良い子達ばかりなのです。偶然に集まるみんな。本当は【すず】の為に・・・雨の日も一人ではない、見守ってくれる大切な友人たちがいます。
　雨が小降りになって来た。みんなの気持ち・・・【すず】も知っている。だから、凄く嬉しいけど、みんなが帰ると少し寂しいのだ。でも、今日は平気・・・だって【行人】が一緒だからと【すず】は笑う。【すず】は、雨雲ある空を指す。見えないお月様・・・【すず】は歌う。その歌声が響いていた。母との思い出がよみがえる。２人で寄り添った母と娘。【すずらん】は【すず】に語りかける。きっといつか素敵なお婿さんと巡り会えると・・・お母さんが着た花嫁衣裳を着て、【すず】が可愛いお嫁さんになるのよ・・・。その時の母の横顔は決して忘れない。【行人】は【すず】の花嫁衣裳を着た姿を思い浮かべる・・・相手は、もちろん【行人】なのかな・・・でも、豆大福ではないよ【すず】・・・。