現代視覚文化研究会「げんしけん」

アニメ・ゲーム・漫画の視覚文化が日本を元気する!
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ARIA The ANIMATION  第6話 「その 守りたいものに…」

2005年11月10日 23時43分22秒 | アニメ・映像全般
 第6話の物語は「【水無 灯里】は【アリス】との練習中、とても美しいカンツォーネを歌う水先案内人(ウンディーネ)とすれ違いました。ゴンドラを上手に操り、観光名所をきちんと説明するのは当然ですが、そこに歌が加われば、お客さんをもっと素敵な気持ちにしてあげることができるはず。でも、【アリス】は、ちょっと不機嫌そう。どうやら、【灯里】に相談したいことがあるみたいなんです。そんな、【アリス】が【灯里】を連れて来たのは、「オレンジぷらねっと」。ここに何があるのかな?」という感じに展開して行きます。今回は、オレンジぷらねっと所属。【アリシア】さん、【晃】さんと共に「三大妖精」と呼ばれる業界トップの水先案内人の最後の一人【アテナ】さんが初登場する放映回。アニメ劇中でもかなりのドジッ子ぶりを発揮しており、後輩の【アリス】にも呆れられます。そんな【アリス】と【アテナ】さんですが、2人ともどこか抜けていて、それでいて不器用な所も似ている感じがありましたね(笑)。今作のキーワードは「拾ってきた青い目の猫【まぁくん】」と「ヘタレな左手=アテナ先輩」の比喩表現だと思います。物語の冒頭では【アテナ】さんのあまりのボケっぷりとドジぶりに呆れて誤解をしていますが、【アテナ】さんの気遣い、【灯里】の「左手は、それ程ヘタレじゃないかもよ」とのセリフ、【アリス】自身も自分の左手のごく自然な行為(ノートや本を押えてくれる)気付きにより【アテナ】さんとの「心の距離」を徐々に無くして行く【アリス】の姿が描かれています。作品全体としては【アテナ】の本当に些細な事ですが気遣いを見せる場面が多くありました。【灯里】が「オレンジぷらねっと」に泊まる事になり【アリス】と会社内のラウンジで食事をする時、すでにテーブルには3人分の水の入ったグラスがあったり、【アリス】がオムライスにかける為に「ケチャップ」を探して右往左往していると【アテナ】がテーブルに黙って置いてくれたり、夜中に鳴き出してしまった【まぁくん】の鳴き声を隠す為に歌った事などがアニメ劇中では表現されるが【アリス】自身はまったく気が付いていない様子。でも、【灯里】の方は【アリス】と【アテナ】さんの微妙な関係に、当初はただ笑うしかない状況でしたが、2人に接する内に【アテナ】さんの本当の気持ちに気付いて行きます。それが【まぁくん】が夜中に鳴き出すシーンで表れています。【まぁくん】がクローゼットの中で鳴き出して【灯里】と【アリス】が起きますが【アテナ】さんはまだベッドで読書中の大ピンチになります。しかし、【アテナ】さんがベットから起き出して窓から外を見ながら歌います。まるで【アリス】の気持ちを察しているかの様に・・・。その【アテナ】さんの行動を見て【灯里】が「あっ!・・・もしかして・・・」と気付き【アリス】に「左手は、それ程ヘタレじゃないかもよ・・・」と言います。次の朝【アリス】はまだ学生でもあるので「ミドルスクール」に来きますが、【灯里】は「アリアカンパニー」がお休みなのでまだ寝ているシーンが表現されます。この場面での【灯里】と【アリス】が隣のベッドに寝ている【アテナ】さんに聞える様に言った感じの意識した会話がこの世代の女の子らしくって好きなシーンですし、「でも、いつまで続けるんだろう・・・」と【アテナ】さんをチラッと見る【灯里】の気持ちが出ていて好きな仕草ですね。一方、学校では【アリス】が「昨日のあれで【まぁくん】の事、みんなに知られちゃったよね」と心配して授業も上の空だったが、ここで【灯里】の「左手は、それ程ヘタレじゃないかもよ」と言ったセリフを思い出し、左手のごく自然な右手を支える行為を改めて感じて「左手って、結構陰ながら支えてくれていたんだ」と気付き始めます。その「左手お仕置きキャンペーン」により赤く腫れてしまった自分の左手を見ていると、なぜか【アリス】は「オレンジぷらねっと」に初めてやって来た時の事と【アテナ】さんとの出会いを思い出す。それは【アリス】が「ヘタレな左手」と【アテナ】さんを重ねて、気付こうとした場面で、かなり重要なシーンだと個人的には思います。そして、アニメ劇中では【アテナ】さんへの誤解を解くエピソードが描かれます。それは部屋のクローゼットから【まぁくん】が居なくなってしまう事です。【アリス】は【灯里】と【アリア社長】とで街中を探しますが見つかりません。時間が経ち、夕方になってもまだ見つからずに【アリス】は座り込んでしまう。「もしかしたら・・・アテナ先輩に見つかちゃったって・・・会社にばれて・・・」と悪い方向ばかりへ考えてしまう【アリス】。そこへ「オレンジぷらねっと」のウンディーネの2人が【アリス】の部屋で猫の鳴き声がして気になり、クローゼットを開けてしまって逃がしてしまったとやって来ます。【アリス】は「じゃあ・・・アテナ先輩が捨てたんじゃ・・・」と疑っていた事に下を向き、「私は、左手以下です・・・まぁくんを守る事もできないくせに・・・うっ・・・うっ・・・」泣いて後悔し、やっと【アテナ】さんを気持ちを受け入れて理解する場面が描かれます。このシーンでは【アテナ】さんの歌声により【まぁくん】が【アリス】のもとへ帰って来る展開が表現されますが、その後の【アリス】と【アテナ】さんとの会話シーンでは、2人が解り合えた感じが出ていてかなり好きですし、2人のお互いの気持ちが繋がったのが観ていて伝わりました。作品内では【アリス】の問い掛けに、微笑むだけの【アテナ】さん、【まぁくん】の鳴き声を隠す為や【アリス】が入寮したばかりで心細くて眠れない時にも歌った事を話したりします。憶測ですが、【アテナ】さん自身は歌う事で【アリス】に安心感を感じて欲しかったと思いますし、ボケている様で【アリス】をちゃんと見守り支えているのが感じ取れますね。ラストで【アリス】が【アテナ】さんの言葉を待って、お互いを見つめるシーンでは「歌は、誰かに聞いて貰うものだから・・・」と言って、2人で自然と笑顔になって、抱いていた【まぁくん】を【アテナ】さんに手渡すシーンが印象的でした。その2人を見つめている【灯里】の優しく見守る笑顔も可愛くて良かったですね。

ぱにぽにだっしゅ! 第拾九話 「芸が身の仇」

2005年11月08日 19時47分03秒 | アニメ・映像全般
 第拾九話の気になる内容は「C組の生徒たちが未知のウイルスに感染して緊急入院、学級閉鎖してしまった。突拍子もない話にドッとウケるD組。さらに盛り上がる生徒を静めようとした【ジジイ】が、突然顔を真っ赤にして倒れてしまい・・・。」といった展開になります。今作は主に、謎のウィルスを軸してC組とD組との大乱戦的な面白くて楽しい『ぱにぽに』らしい流れに仕上がっております。砂漠の奥地にある病院に隔離されたC組と「桃月学園」の教室で「桃月ウィルス」の感染を調べられているD組とがアニメ劇中では二次元中継的に分割をして描いていました。内容を一言で言えば「ぱにぱに流のバイオハザード的な展開で、一体、感染源は誰なのか?」って感じだと思います。比重としては、若干ですがD組の方が多く描かれていたと感じます。「桃月学園」はC組以外でも、A組、B組、D組のそれぞれに魅力的で可愛い女の子がたくさん居るので、こんな感じで作品内でクローズアップして貰えると嬉しいですね。
 D組内では【南条 操】(動物たち)と【犬神 つるぎ】、【べホイミ】と【メディア】、【芹沢 茜】、【宮田 晶】がそれぞれの個性を発揮してアニメ劇中を盛り上げていた。特に良かったのが、ネコミミ風のはねっ毛が特徴である【芹沢 茜】、【べホイミ】と【メディア】はかなり可愛いし面白かった。そのアニメ劇中ではウイルスチェッカーを持ち出して、【メソウサ】にD組の生徒たちを調べるシーンで、鼻ヒゲをつけてふんぞり返り、偉そうにチェックを始める【メソウサ】と【芹沢】との掛け合いが面白かった。【レベッカ 宮本】(以下、ベッキー)が「次~芹沢~」と呼び、【芹沢】が「ぅ・・・ん・・・」とすると【メソウサ】が「で、どうしたね?チミ~」と【芹沢】「チミ?」【メソウサ】「はい、胸を出して」と体操着の姿の【芹沢】に聴診器をあて様とするが【メソウサ】「あっ・・・」【芹沢】「ガルルルル・・・」と今にも噛み付くそうな怖い表情でにらんでいたの気が付いた【メソウサ】「すみません、一度やってみたかったもので・・・」【芹沢】「いいから、早くやれ!」【メソウサ】「はい・・・お!」「何?」「あ・・・」「何?何々?何なの~」と不安になる【芹沢】。【メソウサ】「電源入ってなかった・・・」と告げる。100tハンマーを持ち怒った【芹沢】に逆さ吊りに縛り上げられてしまう【メソウサ】が痛々しいです。後半パートでは【タヌキ】と「ロボ子」になった【芹沢】との会話シーンも押えて置きたい。逆さ吊りにされた【メソウサ】に放ったのではなく【タヌキ】にロケットパンチを発射して「タヌキ、ゲット、ピコ」と言って捕獲して【タヌキ】が【芹沢】に化けて「時々赤点取ったりするけど、ネコミミっぽい髪型がキュートな演劇部期待のルーキーでやんす~」と言った瞬間に【芹沢(ロボ子)】が「ク~タ~バ~レ~!!」と電光石火でバックドロップを決めてしまう所も笑えますし、【南条】との言い合いのシーンでの【芹沢】「違う!洗えないのは剣道部の防具だろう!着ぐるみの洗濯は、ほっ、本当に大変なんだぞ!洗って!干して!乾かして!一日仕事なんだからなぁ!イメージで物を言うなー!」のセリフと一緒に流れる場面(水道のある踊り場で、丁寧に「ロボ子」の着ぐるみを洗う後ろ姿)が本当に大切にしている感じで努力している事が伝わります。
 また、もう一方の【べホイミ】と【メディア】のアニメ内の立場が逆転した2人も面白いですね。作品内では、【べホイミ】が机に寝ていると後ろの席から【メディア】が「ベホイミちゃん!ベホイミちゃん!チャンスですよ!」と指で突きます。【べホイミ】本人はかなりやる気がない感じですが(笑)。【メディア】「こんな時こそ、元祖・新感覚癒し系魔法少女の出番です~ベホイミちゃんの癒しの力で学園の平和と健康を守るんです~」と言いますが【べホイミ】は「よせよ~」と手で払おうとする。【メディア】の明るい笑顔での小悪魔っぷりが可愛く描かれている。それはまだ続きます。「さ、変身しましょ~!変身~」と変身ステッキをなぜか持っていて、無理ありに手に持たせて変身させようとする「なんで、お前が持ってるんだよ~」「魔法少女ベホイミ、変身~」「やめろよ~」「マジカル癒しで~え~い」「やめろよ~」と無理にフリをさせようとします。再び机に座りますが、まだ【メディア】は逃がしてくれません(笑)。今度は【べホイミ】の眼鏡を取ってしまう【メディア】。「べホイミちゃん!」「何だよ~返せよ~」「ファイト!べホイミちゃん」「返せよ~」「イケ!イケ!べホイミちゃん」との2人のやり取りが最高に面白い。【メディア】の「フフフ・・・」の笑いなどからも完全に遊ばれている【べホイミ】であった(笑)。最後の方でも【ちびメディア】が眼鏡を掛けて「こんな時こそ変身です~今こそ一発逆転の癒し魔法で身も心も健やかに~」と言っていた。意外と眼鏡を探している素顔の【べホイミ】ちゃんも可愛くて好きですよ(萌)。
 もちろん、【ベッキー】率いるC組も忘れていません。初めの【ベッキー】のセリフから「バカは風邪ひかないって言うけど、本当かな~?」から全てが始まった。天才と書かれたマスクをして咳き込む【ベッキー】のダラダラさが好きですね。【片桐 姫子】がわざと「マホゴホッ!マホゴホッ!」と咳き込み【上原 都】の凸で手を日光消毒をする仕草も可愛かった。【一条さん】も「一条家、家庭の医学です。万病に効きます・・・」とカエルを出すし・・・相変らずですね。【橘 玲】には「お子ちゃまシロップ薬だな」と言われて、【ベッキー】は「超苦 葛根湯」なる粉薬を「必殺天才漢方一気のみ~っ!」と教卓の上で激しく立ち飲みをするが咳き込んでしまって【桃瀬 くるみ】【姫子】【都】に子ども扱いされて、【ベッキー】はカーテンの後ろに隠れて「なんだよ、バカにすんなよ!先生だぞ」とオロオロしていた。D組に来た時の【ベッキー】の女医風な服装もその感じが出ていて良かった。砂漠の病院で隔離されているシーンでのC組全員のレオタード姿は・・・あの猫の目の女盗賊アニメなのか(笑)と思えるが・・・【姫子】は全身タイツなのかな・・・。C組が隔離された病室でトランプでババ抜きをしていたのに【一条さん】の所にジョーカーが行ったら【一条さん】が「フルハウス・・・」と【玲】の「ババ抜きじゃなかったのか?」とのツッコミもお見事です(笑)。【姫子】の妄想も笑えた。「そうだよヒーローだよ!きっとベッキーは今頃私達のために大活躍してくれてるんだよ!バイクとかに乗って!」とサングラス、葉巻を加えたヒゲの【ベッキー】を想像し、そのヒゲの【ベッキー】が「待ってろブラザーども!このゴキゲンなワクチン、オレ様が命に代えても届けてみせるぜぇ!」のセリフ回しも笑えます。途中で病室に投げ込まれた【ジジイ】が怖い事を口走りみんなが怖がっていると【一条さん】が「はい・・・静かになりました・・・」と黙らせたりします。ラストでは【ベッキー】が「D組の連中と対極的な、影の薄い存在こそ桃月ウィルスの弱点」と【メソウサ】から特効薬を作り危機を脱します。【ベッキー】は【くるみ】「さすが、天才」と【姫子】「ベッキー、最高」と言われて、またも「いやいやいや~」と調子に乗っています。結局は、感染源は【一条さん】らしいですね。【一条】姉妹でクシャミをしていたし、額に「病原体」ってありましたからね。巨大キュウちゃんに食べれた【南条】を見ていた【一条さん】の「グッジョブ!」と(゜д゜)ウマー!で終わり、第拾九話も笑い所が多くこの作品らしいと思います。

地獄少女 第五話「高い塔の女」

2005年11月06日 21時53分32秒 | アニメ・映像全般
 第五話のストーリーは「急成長するベンチャー会社「デッドライン」。カリスマ社長・【海部 里穂】は【浦野(田村) 美沙里】に地獄通信へのアクセスを強要していた。【美沙里】は【里穂】に万引きをした事への弱みを握られていたのだ。」といった展開をして行きます。今回は、今までとはかなり違った印象を受けた放映回だと思いました。全体の内容としても面白みがあります。「デットライン」の4年間での急成長の秘密、なぜ【美沙里】はわざと万引きで捕まり「デットライン」に潜入したのか?しかも「浦野」と言う偽名を使ってまでも【里穂】社長の下で働いていたのか?となかなか緊張感のある作品だと感じます。それと【閻魔 あい】のセリフにも気になる一言がアニメ劇中内では多かった。作品内での表現では【里穂】社長と【美沙里】とのやり取りで「緑通信」の元社長を殺して、保有株の譲渡をさせる内容の遺言状を【美沙里】にハッカーまがいの行為で書かせるシーンでの【里穂】社長の「万引き少女に戻りたいの・・・?」とのセリフでの場面で、警備員に変装した【輪入道】「万引き少女か・・・」【あい】「気になるわね・・・」とのやり取り。【骨女】が「デットライン」にアルバイトとして仕入れた情報、【一目連】は関連会社の100円ショップの店長から手に入れた情報、【輪入道】が区役所と警察署から入手した情報を【あい】も入れ、4人で【美沙里】の店内で万引きしている映像の画面を観ながらでのやり取りでも【輪入道】「コンピューターを扱える人間が必要・・・」【一目連】「警察につき出す変わりに万引き犯を利用する・・・」【骨女】「引っ掛かったのが彼女か・・・」と3人が合致した意見を言うシーンでも【あい】だけは「本当に・・・」とモニターを凝視しながら言っていた。【あい】が見た目の事ではなく、裏にある真実もしっかりと見ているとの表現がセリフから感じ取れる。そして、今作での一番の特徴があったのが、今までの依頼者との違いです。それは今までの依頼者は、呪いの代償により死後、地獄へ行く事への恐怖心が表現されていますが、今回の【美沙里】の場合は、その恐怖心を背負って生きて行くのではなく、死後、確実に地獄へ行く事が分かっている何十年先の事よりも、地獄へ流された【里穂】から得た「デットライン」の資財を使って楽しく今を生きる選択をした事です。ラストの【里穂】のマンションから外を見ている【美沙里】のシーンではそんな彼女の変貌が描かれています。自分の身体に刻まれた「地獄の刻印」を窓に姿を映して「死ぬと必ず、地獄へ・・・」と言うが、しかし、その姿は【里穂】に変わり「でも、何十年も先の話よ、人生なんて所詮ゲーム。ゲームオーバーまで楽しんだ人間の勝ちなのよ」と語り掛けられると【美沙里】は「そっか・・・そうね。このゲーム思う存分に楽しませて貰うわ」と口元に笑みが・・・とのシーンが良かった。こんな終わり方もあるのかと、この作品の脚本の強さを素直に感じた。それに、今までは汚いアパートから見上げる事だけしか出来なかった「高い塔」へ手が届いた事への人間の「裏の顔」もこの場面で巧みに表現している。その事を表し強調したセリフが【あい】の「闇に惑いし・・・」と言った一言だと思います。

舞-乙HiME 第5話「学園と制服とあたし♪」

2005年11月05日 21時36分12秒 | アニメ・映像全般
 第5話のストーリーは「眠い目をこすりながら、予科生であるコーラルの義務、朝の掃除に精を出す【アリカ・ユメミヤ】。あこがれの学校での初めての生活に胸を高鳴らせていると、本科生・パールのナンバー3である【シホ・ユイット】が、【アリカ】を「あなた、何てことをしてくれたいんですの?」と制服を売った容疑で生徒会室へと引っ張っていく。学費も後ろ盾もない【アリカ】がお金を稼ぐためにやったのだと決めつける【シホ】。そこに【マリア・グレイスバート】がやって来て【アリカ】を支援する匿名の人間が現れたと告げる。しかし【アリカ】は、制服を誰かが盗ったのではという疑念から、名前も素性もわからない人間を信じる気になれなくて・・・。」という感じに展開される。
 前半パートで注目した部分は、【アリカ】と【シホ】との「制服を売った事の疑惑」に関する掛け合いと制服の管理に対する責任を取って寮で謹慎をする【アリカ】と【ニナ・ウォン】との会話シーンですね。どちらの場面とも【アリカ】の心情面がかなり描かれています。まず、初めての授業を受けて緊張し疲れ気味の【アリカ】が【エルスティン・ホー】と【イリーナ・ウッズ】と次の体育の授業の話をしていると【シホ】が星組の教室に入って来て【アリカ】を無理有り連れて行く所から始まる。この場面では【アリカ】の「あっ・・・マキマキの人だぁ」と言われて【シホ】が口を押えながら「お黙りなさい!」とかなり怖い表情で言うのも面白かった。次に【シホ】に連れられて【アカネ・ソワール】と【チエ・ハラード】のトリアスの3人が居る生徒会室の場面になり、この場面では【シホ】の容赦ない詰問が【アリカ】を待っていた。【アリカ】も負けじと【シホ】に反論をするが信じて貰えない状況が描かれます。このシーンで【アリカ】の感情がよく出ていたセリフがあります。【アカネ】に「その制服は昨日はどこにあったの?」の質問に【アリカ】が「昨夜、ちょっと汚しちゃって、それで洗濯しようとして、そのまま洗濯場に忘れて来ちゃったんです・・・」と答える場面での【シホ】の【アリカ】を凄い表情でにらむ(怖)と更なる疑いをかける【シホ】の「ありがちな嘘ね」と言われた時の「違います!・・・それは、あたしはお金はなんて持ってないけど、そんな事、絶対にしてないんだから!!!絶対にしてない・・・」と下を向いてしまう【アリカ】のセリフですね。このセリフの最後の部分「絶対にしてない・・・」には、【アリカ】の「やっていないのに何で信じてくれないの?」といった感じが巧く演じられていた。それと【アリカ】は「意図的な悪意」での行為などを受けた事がおそらく無いので、【シホ】の「あなたに濡れ衣を着せようと誰かが取ったとでも?」と「この学園にふさわしくないし、めざわりですもんねぇ」のセリフには、かなりのショックを受けたと思います。【アリカ】は純粋で感受性が豊かな子だからこそ、迷ってしまう危険性があると思います。それがアニメ劇中内では【アリカ】の表情に出ていました。【アカネ】と【チエ】は【アリカ】が売っていないと確信している感じだか【シホ】は「トリアス」としての生徒指導というよりは、個人的な感情で【アリカ】を責めていたと感じられても仕方の無い感じではありました。この後に【ミス・マリア】と【ナツキ・クルーガー】が場を治めに入って来ますが【アリカ】はショックを感じたままで【ミス・マリア】から謹慎処分を受けて寮で一人で匿名の寄付の事なども考える時間を与えられた。私がこの第5話で最も好きなシーンが謹慎している【アリカ】と【ニナ】との会話シーン。この場面では【アリカ】の「心の弱さ」を表現しています。アニメ劇中では帰って来た【ニナ】に【アリカ】が「ねえ、ニナちゃん・・・あたしやっぱり嫌われているのかな・・・あたし、ここに来ちゃいけなかったのかな・・・」と今にも泣いてしまいそうに言うと【ニナ】が「そう思うのなら、すぐに出て行くのね・・・あなたはどうしてもオトメになりたいから、私とあんな無茶な「舞闘」をしたんだと思ってた!」と怒りとも悔しさとの取れる表情で【アリカ】を見るシーンが心象的だった。でも、ここで【ニナ】が来てくれて、話して良かったと思う。ただの優しい言葉、なぐさめの言葉だったら【アリカ】はここで負けて終わっていた。【ニナ】の感情を素直に表に出すのも良かったし【ニナ】が「うじうじ・・・なんなのよ!あの子!ばっかじゃないの!」と木を蹴るシーンも好きです。その【ニナ】の姿で【セルゲイ・ウォン】に言われた「君の夢は、それだけの価値があるのか?」の言葉を、そして【ニナ】との「舞闘」をした時の自分の気持ちを思い出す。【アリカ】は自分の頬を叩き、自分自身に気合いを入れて【イリーナ】と【ホルス】と犯人捜しへの行動を開始するのだった。それと【ニナ】は【ジュリエット・ナオ・チャン】にお願いします。
 後半パートでは【アリカ】たちは【アカネ】の友人【カズヤ・クラウゼク】と一緒に制服の売られたお店「バック・ステージ」への情報収集をする。4人で喫茶店にて【カズヤ】がお店で集めた情報を精査している時の【アリカ】がかなり可愛いです。真剣に話を聞いているが、ジュースのストローからも真剣に口を放さない仕草が可愛かった。食べる事と飲む事に関してはかなり真剣だと感じ取れます(笑)。ですが、【カズヤ】自身が、あまりこういった感じのお店に出入りしないので、そんなに良い情報は得られなかった。一方、【ニナ】も【ナオ】に頼み、街に外出をしていた。サングラスとヨコシマ柄の衣服を着ている(笑)【ナオ】はアンダーグランド的な方の知り合いが多そうなので、すぐにある酒場の一人の男までたどり着いた。そして、サングラスを外した【ナオ】が「うちらのシマで、勝手に商売してさぁ・・・ただで済むと思ってんの?・・・お兄さん」と【ナオ】の爪が光るのだった。しかし、あの【ナオ】と同じ服装の男たちは・・・【ニナ】もチャイナドレス姿で男たちの真ん中に居たし・・・心がアツくなりました(笑)。そんな中、アニメ劇中では【アリカ】たちに【セルゲイ】が話し掛けて来る場面があります。【セルゲイ】が「おや?珍しく元気がないね、アリンコちゃん。そう言えば、君、学費に困って制服売ったんだって」と言われて、「誰もそんな事していません!」とおさげが逆立っていたし、【アリカ】が寄付の事を喋ってみると【セルゲイ】が「ほ~どこの変人だい?」と言うと【アリカ】が「あんたなんかと違って、きっと優しくて、カッコイイ人よ!ベェェェダ!!!」と舌を出す【アリカ】、「まあ、せいぜい勉強を頑張るんだな。その人が後悔しないように・・・」と言うと「ふん、言われなくても・・・」とそっぽを向いたりしますが、やっぱり【アリカ】ちゃんは元気な方が可愛いと思う瞬間ですね(萌)。夕方になり【アカネ】と【チエ】に情報の報告をしていると、そこへ【マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム】が「何やら、入学早々やらかしたそうじゃなあ!そなた!」と【アリカ】を大笑いにやって来ます。「ミコトにも見せてやろう」と捜すと木の上に【ミコト】が【トモエ・マルグリット】のハンカチをくわえていた。木の上から鉄柵を越えようとして引っ掛けて、ハンカチを破ってしまう・・・そのハンカチが昨夜、【アリカ】の汚れた制服を拭いた事に気が付いた【イリーナ】が「そうか・・・謎が解けた」と言い、集めたみんなの前で推理をして【ミコト】が犯人であると告げる。【シホ】は「そんなのただの想像じゃないの?」と言うが、【イリーナ】は「いいえ、制服に合ったかぎ裂きが動かぬ証拠です」と破れたハンカチと照合し、そして、制服が無くなった事と制服を売った事は別の出来事であると結論付ける。その【イリーナ】の姿に大感動をするキラキラ笑顔の【アリカ】。【マシロ】は認めないが暴れていた【ミコト】が【イリーナ】からハンカチを奪って出て行ってしまう行為が裏づけになり・・・【マシロ】は「いいがかりじゃ!」と言いながら退散して行きます。制服に関する事は【ミコト】のした事になり【アリカ】への疑いは晴れるのだった・・・しかし、アニメ劇中はここからが一番、盛り上がると思います。その今回の事をみんなに話す【イリーナ】。今回の事件では【ハルス】と【イリーナ】とは友達になったのは良かった。その食事の席をいち早く立ったのが【ミーヤ・クロシェット】だった。その後を追う様に【ニナ】も席を立ち、お手洗いでの【ミーヤ】と【ニナ】との会話シーンが表現される。このシーンにより【アリカ】の制服を持ち出した人物が【ミーヤ】だと描かれる。今の【ニナ】は【アリカ】の為ではなく、学園の秩序の為に【ミーヤ】に警告したと感じた。もちろん【イリーナ】の推理は違っています。【アカネ】の「マシロ様とミコトちゃんには悪い事しちゃったね」と【チエ】も「でも、まあ落とし所としてはこんなとこじゃないかな」のセリフ。【ナツキ】と【ミス・マリア】の会話シーンも同じである。特に【ナツキ】のセリフは【アリカ】の為ではあるが、それは彼女の出生の秘密などに関する意図的な考えが合っての発言だったと推測される。
 最後に描かれているのが・・・【ミーヤ】と話している柱の陰にいるオトメ。おそらく、コーラルの制服だと思うが・・・名前はあえて挙げません。【ミーヤ】「ごめんなさい・・・でも」「私は、ズタズタにしてあの子の机に置いておけと言った筈よ・・・それを何?小銭でも稼ごうとしたの?」【ミーヤ】「その方が大ごとになると思ったし、やっぱり、制服を破くのって・・・何か・・・あっだから・・・」と平手打ちを受ける。【ミーヤ】「ごめんなさい・・・次は・・・ぜったぃやるから・・・」との意味深な会話が展開されている。犯人扱いされた【ミコト】が見たのが真実だったとは皮肉な演出ですね。

ARIA The ANIMATION  第5話 「その あるはずのない島へ…」

2005年11月03日 21時12分29秒 | アニメ・映像全般
 今回の第5話は「ネバーランド」をキーワードとして【水無 灯里】の子供の頃から思い描いていた夢の国を題材とし、今でも信じている。そして、忘れて行くけど、失くしては行けない大切な何かを思い起こさせる想いをアニメ劇中では表現しています。その作品内では【灯里】の髪を留めているリボンを失くしてしまうエピソードから描かれ、その事により【灯里】自身も忘れ掛けていた「家族とのプールでの思い出」を思い出す気づきになっております。ラストシーンでは、夜になりみんなが寝静まってからの【アリシア】さんと【灯里】との砂浜での会話する場面がとても印象的な場面でした。【アリシア】さんの【灯里】に対する優しい問い掛けのセリフ、風邪をひかない様に上着をそっとかける所など、改めて【アリシア】さんの「存在の大きさ」感じる場面だと思います。特に【アリシア】さんのセリフで好きなのが「だって思い出は忘れてしまうけど、捨ててしまう訳ではないでしょう?」と「大切なモノは捨てられない心のひき出しの奥にはちゃ~んとしまってあるのよ・・・」。忘れてしまう思い出の寂しさに感慨を深める【灯里】の問い掛けに優しく答えて上げて見守る【アリシア】さんの姿も良かったし、【灯里】自身も海に駆け出し「今日は、ご招待ありがとうございました。何か素敵な事がいっぱいの一日でした。」と【アリシア】さんの前で言う事ができる【灯里】の素直さがますます好きになりましたね。これから、更に素敵な女の子になって行くと感じます。そして、この場面では感動的な演出が表現されます。波打ち際に立っていた【灯里】の足元に先ほど失くしたリボンが引っ掛かり戻って来るシーンが描かれます。【灯里】は「失くしたリボンです・・・戻って来ました・・・私の所に・・・」とリボンを拾い上げて「あれ?・・・何か変です・・・私・・・」とリボンを見つめながら自然と涙が溢れてしまう場面が凄く心をアツくするシーンになっております。また、大いなる海からのプレゼントとしてリボンを届けた表現と同時に【灯里】の子供の頃に関する思い出もリボンと一緒に戻って来たと感じさせる表現も凄く想いの伝わりを意識していて良かった。それと、この【灯里】の涙には、様々な想いが感じ取れます。みんなで今日一日をすごした楽しい思い出、【アリシア】さんと【晃】さんへのこの島へ招待してくれた感謝、一番は、子供の頃の家族との一緒に行ったプールでの思い出などの大切な想いがありすぎて【灯里】は悲しい訳ではないのに、胸がいっぱいになって泣いてしまったと思っております。
 注目の第5話のストーリーは「白い羽根をいっぱいに広げたカモメと、水面を何度も跳ねるイルカたち。【灯里】は、いつもとは違う風景の中にいました。そう、そこは青一色に囲まれた場所、海。【灯里】は、つい先日届いた手紙に記された小島へ向け、ゴンドラを進めていたのです。その手紙とは「ネバーランドへの招待状」。子供の頃、絶対あると思っていた場所へ行けるなんて・・・。【灯里】はこの招待を楽しんでいました。差出人が不明なのが、ちょっと気になるんですけどね。」という展開をして行きます。今作のアニメ劇中では【灯里】の何事にも前向きに楽しもうとする姿勢が多く感じられました。その点も踏まえて書きたいと思います。
 前半パートでは、朝食シーンで【灯里】が招待状を持ちながら話す事に対する【アリシア】さんと【アリア社長】の笑顔や態度を見て、この招待状の送り主が誰なのかは、だいたい理解できますね(笑)。【灯里】は一人でゴンドラを漕いで「ネバーランド」へ向いますが、その間には空を飛んでいるカモメに感動し、イルカと一緒に行く所でも、楽しんでしまう【灯里】の姿があります。上陸して目的地を目指しますが、森の中で迷ってしまうコミカルな展開が表現される。その森の中に人影を見つけ「誰かいる!あの~すみません」と言いながらかけ寄ると【アリス】だった。そして【藍華】(もちろん、ヒメ社長もいます)とも合流します。この場面では【アリス】と【藍華】の掛け合いのシーンが好きですね。特に【アリス】の「3人に恨みを持つ誰の犯行でしょうか・・・?」と言って【灯里】と【藍華】を驚かせます。【アリス】「夢を見させて置いて、絶望のどん底に叩き落とそうと言うのかも・・・」とかなり怖い事を平気で言う【アリス】。【藍華】は「あたしは、恨みとかかってないから・・・あんたと違ってねぇ~」と言うと【アリス】も「でっかい失礼ですね」と、もう一つは【藍華】が「あ~今日はサバイバルかもなあ~」と言うと【アリス】が「サバイバルですか・・・血わき肉おどるってやつですね」と言っている2人の会話も面白かった。そんな【藍華】と【アリス】の言い合いも2人の良い所が出ていて微笑ましい場面です。そんな2人の会話をよそに【灯里】は森の散歩を楽しんでいる感じ、【灯里】の「潮さいが・・・」の発言で3人は砂浜にたどり着きます。すると「ウンディーネご一行様、ご到着!」と【晃】さんの声が聞えた。見ると水着姿の手を振っている【アリシア】さん、【晃】さん、【アリア社長】が先に来ていた。【アリア社長】が歓迎の花飾りを【ヒメ社長】の首に掛けて上げたのに、すぐに返されて泣いていた(笑)。やはり、ただ遊びだけに来た訳ではなく【晃】さんから「血反吐を吐くまでの、特訓!そして特訓!更にまだ特訓で、無人島だから思う存分!とことん!しごき抜く」との発言に【灯里】【藍華】【アリス】のコミカルに脱力していく姿は笑えますね。でも、そんな特訓漬けが決定の状態でも【灯里】だけは「わかりました!頑張ります!」と言う。ここで【晃】さんのセリフで【アテナ】さんの事に若干ですが触れているのは次回への布石的な表現だと思います。【灯里】が【アテナ】さんに会ってみたいと言っていると【晃】さんに凄く怖いがコミカルな表情で見られ【灯里】は「ひっ・・・すみません」と言ってしまう。これは三大妖精からの無言の圧力と言って良いでしょう(笑)。見習い3人が水着に着替えて実際の特訓が始まります。3人で砂浜を走っている所でも【灯里】は「裸足で砂の上を走るのって、何か気持ち良くて」楽しげに走ります。【藍華】の「この人は、何で楽しげですか・・・」と【アリス】には「でっかい・・・謎です」と言われる位に楽しんでいます(笑)。バランスを取りづらい丸太では3人は悪戦苦闘したり、【アリシア】さんと【晃】さんたちのお手本を見たり、みんなで一緒の事をする楽しさなど、意外と前半パートだけでも内容はかなりあります。
 後半パートでは、みんなでランチタイムの【アリシア】さん特製お弁当を食べて、【晃】さんが「息抜きも必要と・・・トコトン遊んで良し!」との発言によりウンディーネの5人が海を満喫する場面が表現されております。ビーチボールをする【藍華】と【晃】さん、【アリア社長】と【ヒメ社長】をビート板に乗せて泳ぐ【アリス】、【灯里】は波打ち際で海を気持ち良さそうに感じていたり、みんなで水中を潜ったり、崖から飛び降りたり、スイカを食べたりなど、みんながそれぞれに、一緒に楽しむ姿が描かれている。その中でも、崖からダイブするシーンでの【灯里】と【アリス】が2人で一緒に手をつないで飛び込むシーンでの会話と2人の笑顔も好きです。たぶん、【アリシア】さんはこれらの体験を通して【灯里】に海を違った視点で感じて欲しかったと思い「ネバーランド」への招待したと思います。特に、【灯里】【藍華】【アリス】のアップでの笑顔はとても可愛かったし、海に来た楽しさを観ていて感じ取れます。また、夕陽の砂浜で遊び疲れて寝ている3人の姿と【灯里】と【藍華】の会話シーンと【灯里】の子供の時の関する思い出も印象に残りました。この場面では「疲れの心地良い感じ」と寝ている3人の「安心感」が表れている所が良いシーン。夜になるとみんなで「バーベキュー」を楽しむシーンがあります。この場面では、コミカルさを強調しています。【晃】さんの「後で、焼きおにぎりもあるからな!」に【藍華】が「わぁ~やったー」と大喜びして【灯里】と【アリス】に「晃さんの焼きおにぎりを知らないの?」と【晃】さんの焼きおにぎりの良さを語るが「これぞ、男の料理って感じで!!!」と言ってしまい【晃】さんが「誰が男の中の男かー」と怒らせて「焼きおにぎりを中止にする!」と言われて【藍華】が「やだ~冗談に決まってるじゃないですか」「これほど、女らしい女がどこにいましょうか~」と言ってみれば、【アリス】は「でっかいセクシーダイナマイトです」と言って、【灯里】は2人のセリフにコミカルな表情でうなずきます。その3人の姿に【アリシア】さんと【晃】さんもつい笑ってしまう楽しい位の一時が描かれています。最後の【灯里】と【アリシア】さんの夜の砂浜での2人の会話シーンも本当に良かった。

ぱにぽにだっしゅ! 第拾八話 「果報は寝て待て」

2005年11月01日 15時18分24秒 | アニメ・映像全般
 第拾八話は、額に爆弾を埋め込まれた【メソウサ】の一日のヒストリー的な放映回でした。中盤からは【メソウサ】が疫病神見習いの【妙子】を捜索する涙なくしては観られない超不幸な物語が展開されます。アニメ作品全体としては【メソウサ】と「桃月学園」の生徒達との交流がメインで面白く描いております。やはり、見所は日々を不幸になりたくない【メソウサ】と不幸にして喜ぶ少女【妙子】との会話シーンですね。この【メソウサ】と【妙子】の新しいコンビが不幸を求める駆け引きはなかなか良かったです(笑)。もう一つは【妙子】が【メソウサ】の額に埋め込んだ爆弾とは・・・【メソウサ】「じゃあ、誰にもらったんです?」と問い掛けると【妙子】は「知らないおじさん・・・」と言う。その「知らないおじさん」とは・・・誰なのか?その答えは若干ですがラストに描かれております。【謎の男】が爆弾のセットが入ったトランクを片付けながら「さあ・・・行こうか・・・」と【一条妹】に言い、抱き上げて歩いていると、すれ違った【謎の女】に「あら・・・帰国されたんですか?一条さん」と言われて、【謎の男】が「あぁ・・・どうも」と返事するシーンが印象深い場面ですね。すると第拾話「名馬に癖あり」での爆弾騒ぎもこの【謎の男】の仕業なのか?しかも全身がロボット人間?サイボーグなのかも?それに「一条さん」って【一条妹】も一緒に居た所をみると【一条さん】の関係者である事は間違いないと思いますが・・・謎が深まります。このアニメ作品は、毎回の放映回ではおバカな展開をしておりますが、この様にちゃんと見えない部分では進行している印象を受けます。この【謎の男】の今後の行動が最終回への布石になるかもしれないです。今回の物語は「公園の滑り台で夕日を見ながら、一日が平和に終る幸せを噛みしめていた【メソウサ】だったが、そこに黒い着物の少女【妙子】が現れ、「不幸になっていただけませんか?」と声をかけられ…」といった展開になります。【メソウサ】が不幸のどん底に落ちていく様をチェックして欲しい。
 オープニングから【メソウサ】が歌う某製薬会社の歌から始ります。【メソウサ】の「ウ~ササ ウササウ~ササ~ ウ~ササウササウ~ササ~ ウササウサ~サ~」って感じになっております(笑)。この夕陽の公園での【メソウサ】と【妙子】の会話シーンでも凄かった。【メソウサ】の不幸さの表現がたっぷりとされていました。持っていたコーラを飲もうとして「あっ!」と落として「まだ半分残ってたのに…」と言う所が痛々しかった。アニメ劇中では、爆弾が絡んだストーリーでもありますから【べホイミ】と【メディア】の2人が出て来ております。私は【べホイミ】のファンなので万歳ですね(笑)。ですが、爆弾の解体シーンでは【メディア】に良い所を取られていました。【メソウサ】の額の爆弾を【べホイミ】と【メディア】に相談する【レベッカ宮本】(以下、ベッキー)の場面でも【ちびべホイミ】が触って調べて「爆発までには、まだ7日あるッスね」と言って【ベッキー】が「結構、余裕あるな~」と言った矢先に、【メディア】がいきなり笑顔で爆弾のタイマーを「あは、回りますよ~ほらほら」と回してしまって、7日を3時間に短縮したり、【メディア】のスカートの裾を持って怒る【メソウサ】に「えへっごめんなさい~」と明るく言う所、「助けて下さ~い!お願いします~」と必死に助けを求める対しても【メディア】は「うるさい子にはちょっと退室してもらいました~」とウサ耳を持って、笑顔で校舎の外に投げ飛ばされる所も同情できますね。【メディア】はこの状況をかなり楽しんでいると思われます。まだ【メディア】の可愛い暴走は続きます。後半では、実際に爆弾の解体実験が行われますが、無理矢理に【メソウサ】の格好をさせられた【芹沢 茜】が椅子に縛られていた。【茜】が「ほどけぇ~!うぅ~~」と必死の抵抗をしますが【メディア】は「リ・ア・リ・ズ・ム」と手刀で黙らせ、最後は凸ピンで止めを刺すとは・・・。【メディア】の優しい問い掛けと満面の笑顔が可愛いと思う反面、小悪魔的な怖さも感じますね。その投げ飛ばされた【メソウサ】もアニメ劇中では様々な場所で「桃月学園」の生徒達とアニメ劇中では会っております。蟹ジュースの話で盛り上がる【片桐 姫子】と【上原 都】、校長先生の仮面を剥ぐと豪語する【綿貫 響】と【宮田 晶】【来栖 柚子】の諜報部3人娘。この場面では川に落ちた【メソウサ】を見て、3人が驚いて逃げますがお約束で【晶】が逃げそこなって【響】がウエスタンばりの綱さばきで助けますが、引きずられた【晶】のスカートが宙を舞う所も押えて置きたい。商店街でイグアナを散歩中の【南条 操】とバイト中の眼鏡を掛けていない【橘 玲】にも会います。眼鏡を外してのチャイナ姿【玲】は素晴らしいですね(萌)。このシーンでの渡されたペンと紙を持てない【メソウサ】痛々しい。思わせぶりな【一条さん】とも会い、【秋山 乙女】と【白鳥 鈴音】にも、特に【乙女】は観た「人魚姫」が面白くなくてかなり怒っていた。そんな【乙女】の頭のツボを笑いながら押している【鈴音】がいた。【メソウサ】が近づくと【乙女】の振り払った手が当たり飛ばされる【メソウサ】しかも存在さえも気がつかれないとは・・・痛々しい。アイドルユニットのオーディションに付き添うの【柏木 優麻】とオデコに「寿」と書かれて「オデコに描いてあったら変だよ!絶対落ちたぁ~」と泣いている【優奈】に会ったりします。最後はバイト先の制服を着ている【桃瀬 くるみ】と【鈴木 さやか】(以下、6号さん)と会って【妙子】を見付け出します。意外と笑えたのが【くるみ】のバイト先の【店長】と【マジカルニャンニャン】との【くるみ】には「萌え」がないと言っているシーンが良かった。まさか「絶対無敵の萌えナシ娘!」何て言い放つとはやられました(笑)。やっとの事で【ベッキー】が爆破装置の外し方が分かって【くるみ】のバイト先「喫茶店エトワール」にみんなで助けに来たのに、その安心感から【ベッキー】を皆で褒め称え、【メソウサ】と一緒に胴上げする感動的なシーンが描かれるが・・・時間切れで大爆発が起こる展開になっております。しかしその爆発を屋上から見ていた【妙子】が微笑みながら「いかがでした?」と【ネコ神様】に聞いているシーンですが・・・【ネコ神様】って「疫病神」なのかもしれないですね(笑)。