「近々ちょっと飲もうよ」なんて誘ってみるのに、一軒目はサプライズでスタンディングなんていかが? 「え!?立ち飲み?でもオシャレ♪」という意外な店選びが印象に残り、キチンと美味しい料理が出て、距離感も近いという点も嬉しい。そんなデート向きな立ち飲みビストロ&バルをご紹介!
ノスタルジックな雰囲気の中で骨太フレンチを『ビストロ アリゴ』
軒先には木箱に入った空のワイン瓶、ビストロなのに和のテイストが漂う店構え。がらりと引き戸を開けると、すでにあふれんばかりの人が! 1階は立ち飲み、2階は座敷。立ち飲みカウンターで、少しずつ場所を譲り合ってくれるお客たちに紛れ込んで、ようやくひと心地つく。さあ、ワインだ!
木造の元氷屋の建物をリノベーションした店内。立ち飲みなら商店時代の店先から入り、2階の座敷なら横の玄関から入る。
フランスのビストロ田舎料理を中心に供するのは、シェフ・村田圭氏。価格は抑えつつ、肉を中心にがっつり食べ、ワインを飲んでもらうことを大切にしている。「肩肘張らずワインをがぶ飲みするなら、豪快で分かりやすい骨太な料理が一番、合うんです」
手間を厭わず、産直素材にこだわり、冷凍食材は一切使わない。大がかりな宣伝はせず、口コミでお客を呼び寄せた。1階に来たお客が、2階の存在を知り、次はグループで訪れる。正のループに入った店にはいい気が流れる。
こんな良い雰囲気を持つ店なら、自然と会話も弾むはず。デートの成功は間違いない一軒だ。
銀座のカジュアルフレンチを
『ヴァプール』
有名店が居並ぶ銀座のコリドー街で、ひときわ賑わいを見せるフレンチバル。フランス語で「蒸気」を意味する店名の通り、厨房の奥では巨大な蒸し器がフルに稼働する。
自慢は宮城産の魚介類や、季節野菜などをふんだんに使った蒸し料理。入り口付近の立ち呑みスペースでは酒の肴を、奥では本格フレンチを提供するという二面性も魅力的だ。デートなら、まずあえてスタンディングスペースでアぺを頂こう。ビールやワインも1杯づつ選べ、つまみも1皿500円前後から。
銀座で流行る店には理由がある。『ヴァプール』は、2段構えのスタイルで間口を広げ、目で見てわかるよう店の看板を明確に打ち出すことでライブ感を演出し、同時に基本の料理に個性を持たせている。
ワインは珍しくボルドーを豊富にオンリストするが価格は良心的。なによりボルドー研修を経験したスタッフが自分の言葉で楽しげにその魅力を伝えてくるのだから、ではここはひとつ、という気分にさせられる。
いつも満員御礼の人気店。店の活気を味方にしよう。
人気ブリューワリー直営
『中目黒タップルーム』
とにかくおいしいビールが飲みたい!そんな時にはこの『中目黒タップルーム』へ。沼津市にある人気のブリューワリー『ベアードブルーイングカンパニー』が直営するビアパブだ。カウンター脇にスタンディングのテーブルがあり、まずはちょっと1杯ってときにぴったり。
醸造所の直営店とあって、ライジングサンペールエールをはじめとする定番ビール10種に加え、季節限定のビール数種類が樽生で楽しめる。生のホップと沼津のきれいな水を使い、無濾過、自然発泡で造られ熟成期間を経てリリースされるビールは、香りが豊かで複雑かつ繊細な味わいが格別。1杯をゆっくり、じっくり味わいたくなる。
そして忘れてならないのは名物のピザ。外はしっかり焦げる寸前まで焼いて、中は薄くてサクサクというニューヘイブンスタイルの軽やかなピザは、ビールとの相性も格別。軽く1枚ぺろりと食べられる。味わい深いビールと、他では味わえない食感のピザでまずこの一軒は成功だろう。
腹ごなしに中目黒の川沿いを歩きながら、二軒目の店へ向かおう。
恵比寿ならココ!『ワインスタンド ワルツ』
恵比寿にもオシャレな立ち飲みビストロ&バルが増えている。この『ワインスタンド ワルツ』は西小山にあった『カフェカウラ』の店主・大山恭弘氏が、同店を閉めて新たに開いたお店だ。
一緒に仕事をしていた奥様のご出産を機に「ひとりでも営業できる店を」と移転先を探し、この極小の物件に惚れこんでスタンディングのみのワインスタンドにしたそう。路地のさらに脇に延びる石畳の小道にやわらかな灯りがぽつり。この静かで密やかなロケーションがまず魅力。
『カウラ』時代同様、ワインはすべてヴァンナチュール。数こそ絞れどもケークサレやパテ・ド・カンパーニュなど手をかけたワインのお供も揃い、太っ腹のポーションで供される。
流れる心地よい音楽にも素敵なアンティークの器にもセンスが感じられ、自然な造りのワインと渾然一体となって唯一無二の空気を生み訪れた人を包み込む。立ち飲み=「わいがや」の常識を覆す一軒。
こんな雰囲気で、美味しいお料理とワインがあれば、デートがうまくいかないわけがない。
http://news.livedoor.com/article/detail/10303381/
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