「BCG」の接種と「武漢ウイルス」の感染力や症状の軽重との関連性が話題になっています。これは、「TEDROS-19」による死亡者と無症状者の「BCG」履歴を調査すれば、直ぐにでも結論が出そうな気もしますが、今の所その話はないようです。
旧西ドイツと旧東ドイツの「武漢ウイルス感染率」が違うのは、東ドイツはソ連圏にあり「BCG接種」が義務付けられていて、西ドイツは欧州圏にあり限られた人しか「BCG接種」をしなかったのが、その理由ではないかと考えられています。また、スペインの多さとポルトガルの少なさ、イタリアの多さと日本の少なさにも当てはまります。
「BCG」は結核に対する生ワクチンで、接種する事でヒトに感染させ、結核菌に対する免疫を獲得させることを目的としたものです。欧州では、結核は貧者や途上国の病気と考えられていたようで、アフリカなどに旅行する人以外は「BCG」を殆ど接種しなかったようです。アフリカでは結核菌に感染して多くの人が死にますが、逆に、生き残っている人の多くは結核菌に免疫のある人とも言えます。
アフリカには多くの中国人が移住している筈なのに、今の所、「武漢ウイルス」の感染者や死亡者は、現地人も含めて余り多くないようです。これも「結核菌に対する免疫」と関係があるかも知れません。
結核菌はヒトの細胞のマクロファージ内でも繁殖可能ですが、免疫力が強ければキラーT細胞によってマクロファージごと殺します。しかし、「細菌」による肺炎や気管支炎に罹った時に無闇に「抗生剤」を使用すると、反対にキラーT細胞の攻撃力も弱めてしまうような気がします。素人考えですが・・・。
日本感染症学会と日本化学療法学会の合同ガイドラインでは、ウイルス性急性気管支炎に対しては、ほかに慢性呼吸器疾患を抱えていない限り「抗生物質」の投与を原則として推奨しない、とされています。欧米諸国では一般に「風邪」には「抗生剤」を処方しないことが常識となっているようです。
勿論、ウイルスに対しては「抗生剤」の使用は意味を持たないのですが、ウイルスによる感染症で体力が弱まった時に、他の細菌による感染や、元々自分の体内に潜んでいた病原菌の復活を阻止する為の予防処置として使う場合も多いようです。
「武漢ウイルス」に感染した人で、特定の疾患を持っている人の死亡率が高いのは、過去に二次感染予防の為に「抗生剤」を使用した事が原因である様な気もします。勿論、その時に「抗生剤」を使用していなければ、寿命を終えていたかもしれないので、それはそれで良かったとは思いますが、逆に自分の免疫に関わる共生(善良)細菌や免疫細胞の能力を下げたかもしれません。
「抗生剤」が人類の平均寿命を延ばしたのは確かだと思いますが、その「抗生剤」によって伸びた平均寿命の部分で生きている老人は、実は「武漢ウイルス」にとっては予想外に弱すぎて、繁殖しようと思って憑りついたのは良いのですが直ぐに宿主が絶命していまい、自分(ウイルス)も道連れになってしまいます。
そこでウイルスも「考え」、試行錯誤の結果「抗生剤」をあまり使用していない「若者」に目を付け「共生」を謀っているような気もします。免疫力の強い宿主には深部まで入り込まず、表面にへばり付いていれば勝手に拡散してくれます。
「武漢ウイルス」に知恵を与えたのは、人間で無い事を祈るばかりです。
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