オメガねこ

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「戦争外交」 と 「平和外交」

2019年08月22日 | 国際情勢

 外交の最終的手段を「戦争」と言うそうです。それが正しいとすると「平和」は外交の最初の手段と言っても良いと思います。

 日本は表向き「平和外交」を貫いていて、外交の初期段階にあると言えます。日本の「平和外交」が有効かどうかは判りませんが、世界中から「カネ」をせびられ続けていて「国連のATM」と揶揄されています。政府は、日本国内では「お金」を使う気はないようなので、「お金」を世界に盗られるのは仕方ないとは言え、その意に反して「盗られたお金」が外国での「反日活動」や「侵略目的の戦費調達」にも利用されています。

 歴史を見ると、「平和」が「戦争」を防いでるのではなく、「戦争」に疲れて停戦状態になった合間を、便宜上「平和」と言っているようにも思えます。この全ての期間を外交と言えます。

 「戦争の準備の為の平和(現在)」と「平和をもたらす為の戦争(大東亜戦争)」は、外交としては理解できますが「平和の為の平和」や「戦争の為の戦争」は、手段と目的を取り違えた言い方です。「戦争」を戦争の目的にする人は「キ印」ですが、「平和」を平和の目的にする人は「ヘ印」と言った方が良いと思います。歴史上で「平和が戦争を防いだ」事例を見た事は有りません。単に、「平和」な時代を「平和」と言っているだけで、「ヘイワボケの印」です。

 「平和デモによる平和の構築」は、最近では「暴力的な平和主義者」が多く見受けられることからも、この「平和」には他意が有る事は明らかです。

 「核抑止力による平和の構築」は、今のところ有効なようにも見えます。その恐怖心からくる為政者の精神性を利用した手法ですが、為政者が自暴自棄になった場合は効果を期待できません。

 人間はまだ未成熟な生物なので、「平和」をちらつかせても「平和」にはなりません。寧ろ「戦争」をちらつかせた方が「平和」になる可能性が高い事は、歴史が証明しています。しかし、この時の「平和」は目的ではなく、違う目的を達成するための手段に過ぎません。

 GHQによる日本統治も、日本に更なる外交の最終的手段である「戦争」をちらつかせた結果、日本は「昭和憲法」を受け入れ外交の最初の手段である「平和」を与えられ、アメリカの外交目的に叶う日本が出来上がりました。後のアメリカを見ても、「平和」と「戦争」が外交の手段である事は明らかです。

戦争を放棄した国では、「平和」は勝ち取るモノではなく、与えられるモノです。

江戸幕府のように、圧倒的な軍事力を持てば、「平和」を勝ち取ることが出来ます。




4 コメント

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納得です (猫の誠)
2019-08-22 15:02:32
「平和デモ」の人たちは、国鉄の順法闘争とか成田闘争とか、やたら「闘争」が好きですね。「戦う」も「闘う」もともに「たたかう」ですから「戦」=「闘」で、「闘争」は、実は「戦争」なのですね。だから平和のための闘争が、やたら暴力的なのですね。成田戦争では、警官3人が惨殺されましたしね。
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猫の誠さんへ。 (テレビとうさん)
2019-08-22 15:42:42
コメント有難うございます。

サヨク系の違法デモでの死者の話は「平和運動での被害者」の如く毎年のように繰り返し新聞記事になりますが、公務死の場合はその時限りで、以降は殆ど記事を見ません。

「権力を監視するのが新聞の使命だ」と言って、戦前は「政府の軟弱な態度を監視し、戦争を煽った」ことから考えると、「もっと強力に、デモ隊をブチかませ!」と・・・そんなワケないか
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昔話ですが (猫の誠)
2019-08-22 21:41:41
尾瀬あきらのぼくの村の話、で成田空港反対者1名の自殺だけ大きく取り上げ、警官三人の惨殺はほとんど触れないので、頭にきて漫画の編集部に抗議の手紙をだしました。すると尾瀬から直接手紙が来ましたが、警官に対する哀悼どころか、成田闘争の正当性だけ長々と書いていたので捨てました。なお、宮崎駿も武器マニアで性格は好戦的で、平和主義は仮面です。
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猫の誠さんへ。 (テレビとうさん)
2019-08-23 08:21:27
宮崎駿の発言を調べてみました。

「一つの時代を遠くから見て、灰色だとか決め付けることは間違っている。」
「(戦争犯罪について)堀越二郎や自分の父親が無罪だなんて思っていません。」

「日本の子供がナショナリズムから解放されるべきで、世界の問題は多民族にある」
「慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべきです。」

それぞれは、一見正しそうですが、齟齬を生じています。
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