テレビとうさん

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「ロックダウン」 と 「自然感染」

2021年08月29日 | 統計
 よく感染拡大防止に成功した国として、「ロックダウン」をした「ニュージーランド」や「台湾」を例に出す人がいますが、この両国とも外国人の入国を基本的に禁止する「予防的ロックダウン」に成功しただけであって、日本の様に「特段の事情」で毎月1万人以上を受け入れている場合は、寧ろスェーデンの様に「医療体制を整えた上での自然感染」を受け入れた方が、収束が早まる可能性が大きくなると思われます。

 
コロナワクチンの接種状況(8月27日)とその結果を「人口割に加工」すると、

ワクチン回数  ;人口100人当りの接種回数。
感染率     ;人口百万人当たりの直近7日移動平均感染者数。
死亡率     ;      〃          死亡者数。

 国・地域 :ワクチン回数: 感染率  : 死亡率
   (世界:  64.1:  84.4: 1.29)
イスラエル : 144.2: 903.1: 2.95
中共支配地域: 141.4:   0.0: 0
イギリス  : 134.6: 507.3: 1.61
アイルランド: 134.4: 377.4: 0.61
モンゴル  : 133.3: 568.8: 0.94
アイスランド: 132.1: 213.5: 0
フランス  : 125.4: 332.9: 2.05
ドイツ   : 120.5: 112.5: 0.24
ノルウェー : 120.0: 152.0: 0
フィンランド: 118.5: 116.2: 0.19
スウェーデン: 118.0:  88.1: 0.19
アメリカ  : 109.6: 464.9: 3.46

日本    :  98.6: 184.1: 0.27

アルゼンチン:  87.9: 171.5: 4.62
ニュージーL:  59.6:   8.4: 0
台湾    :  44.1:   0.3: 0.04
インド   :  43.1:  17.4: 0.35
フィリピン :  28.4: 150.8: 2.64
ベラルーシ :  28.4: 136.7: 1.17
ジョージア :  27.9:1222.7:16.22
南アフリカ :  18.8: 213.4: 5.37

です。

 感染の恐れのある外国人の入国を阻止する「予防的ロックダウン」は効果が有って当然ですが、感染者が発見された都市を「ロックダウン」する事は、感染症に弱い人を間引き出来る事以外には、マクロで見ると殆ど効果は有りません。

 ノルウェー・スウェーデン・フィンランドを比べると接種回数はほゞ同じで、スウェーデンは感染対策を殆ど取らなかったのですが「感染率」が最も低く、「死亡率」は「0.19」です。また、ノルウェーの死亡率「0」は「0.00」とは違い、実際の死者数が「0人」と云う事です。

 これらの事実から科学的に考察すると、感染症拡大防止策として優れているのは、順に、

① 医療体制を整えたうえで、「感染対策」を取らない。
②     〃      、(予防的)ロックダウンをする。
③ 平常の医療体制(五類感染症指定)のまま、ロックダウンをする。
④  〃 、二類感染症に指定し、保健所マターでクラスター対策をする。
⑤ 何もしない。
⑥ 報道で騒ぎ、一緒になって慌てふためく?

です。

 ①はスウェーデンで、欧州の中ではかなり良い結果を出しました。
 ②は台湾・ニュージーランドです。しかし、免疫を獲得していない人が多いので、将来の感染拡大には注意が必要です。
 ③を実行している国が有るかどうかは判りませんが、安価で実行しやすく、最も合理的だと思います。ただ、カネが動かないのが難点と言えます。
 ④は日本ですが、波状攻撃の絶好の的になります。
 ⑤は日本医師会ですが、その会員の中にも真面目な診療所は散見されます。
 ⑥は、言葉にするのも汚らわしいいので、書きません。

 イスラエルは宗教心が強いのですが「科学信仰」の方が強いようで、悲惨な結果に陥っていて「3回目のブースタ接種」に奔っています。陰ながら幸運を祈っています。アメリカや中共の場合は全てが政治的なので、「科学的考察」の対象外です。

 ジョージアを除くと、概して「ワクチン接種回数」が多いほど感染率は高くなりますが、死亡率との相関性は無いようです。これは、ワクチン接種率が高い国は「医療体制」も整っていると考えられるので、死亡率を低く抑える事が出来るからだと思われます。




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