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「漢民族」 と 「中華民族」

2019年11月12日 | 歴史

 猫の誠さんのブログの「支那大陸論 序」に「漢民族論」が書かれていて「中国四千年の歴史において漢民族が一貫して存在した。実はそのような主張はギリシア、ローマに始まる四千年の歴史に、一貫して不変の『ヨーロッパ民族』が存在したなどと言うのと同様に、荒唐無稽であると考えるのがむしろ自然である。」と「正論」を述べています。これを参考に現在の「支那大陸(シナ)を支配する中国共産党(中共)」の欺瞞を、指摘しようと思います。

 今では、中共の習近平最高指導者は「中華民族の偉大なる復興」をスローガンに掲げています。これは、世間で言われている「漢民族は人類の20%を占める最大の民族集団である。」とのプロパガンダによる欺瞞を更に超越した概念で、曖昧な「中華民族」の定義によって「中華民族は人類の40%以上を占める偉大な民族集団である。」と言わせる為の「ウソ話」です。

 「漢民族」の定義の一つに「漢王朝由来の民族」が有りますが、「漢民族」と云う名称は、漢王朝時代から中華民国時代までの過去の記録書に少々書かれているだけで、シナには自分たちを「漢民族」と自称する人は殆どいませんでした。戦後になり、日本人の「中共贔屓の学者」が「中国は三千年の歴史があり、漢字を発明した偉大な漢民族の国です。」と云うプロパガンダを広めた結果の「ウソ話し」に過ぎません。

 また、「漢字」の起源は黄河文明に有るとされていて、「漢民族」が漢字を「漢字」と名付けるのは不自然です。シナに「漢王朝以前」から有った文字を、当時の大和民族が、「漢王朝時代」に伝わった文字として「漢字」と名付けて今に至ると考えた方が自然です。例えば、「ギリシャ文字」とか「ローマ字」などと、自国で普通に使用している文字を、自国で自国名を付けて呼ぶことは考えられないからです。文字の名称は後世の人や他国の人が「自国の文字や現行の文字と区別」する為に、その文字の起源・由来を元に名付けるのが一般的です。

 「漢字」は黄河文明以来、「甲骨文字」「金文」「篆文」・・・と、今でも変化し続けていて、中共が成立してからも「繁体字」から「簡体字」に変わりました。日本でも「漢字」は「新字体」に簡略化され、これらを含めて「総てを漢字」と呼んでいます。つまり、「漢字」は「漢王朝」の発明ではなく、たまたま日本に「”シナ文字”が系統的に伝わった時代が”漢王朝”だった」ので、「日本が”漢字”と名付けた」と考えられます。

 また、侵略が繰り返され、征服支配が一般的だったヨーロッパに於いて「ギリシャ民族」や「ローマ民族」などは言わないのと同様に、シナに於いても「漢民族」とか「秦民族」「清民族」等と言うのは間違いです。但し、縄文時代から繋がる「日本人」は遺伝子科学的にみても、他国のどの民族とも異質なため「日本民族」と言えるかもしれません。

 この「漢民族」の根拠の怪しさに気が付いたせいか、今では「中華民族」と言い出しました。「中華民族」とは、中共の国籍を持つ全ての政治的共同体の人民の総称で、「漢族」以外にも「蒙古族」「満州族」「チベット族」「ウイグル族」などの少数民族も含むとされていて、蒙古族のチンギス・ハーンは「中華民族の英雄」にされています。そのうち、東条英機も「中華民族の英雄」にされるかもしれません。但し、「神道」は「法輪功」と同様に禁止され「臓器移植」対象になる為、「神道の最高祭司」である昭和天皇は「中華民族」の英雄にされる事は無いと思います。

 法輪功(ファールンゴン)とは、中国の伝統的な健康法である気功を、李洪志が体系化した気功集団ですが、中共(江沢民政権)によって活動禁止にされたばかりか、「法輪功学習者」の健康体があだになり「生体間臓器移植」の対象になりました。

 勿論、「中華民族の英雄、東条英機」が誕生した時には、日本が中共の「倭人自治区」になっていて、「神道学習者」は臓器を奪われる覚悟が必要になります。



3 コメント

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Unknown (goozmakoto)
2019-11-12 19:59:30
小生の拙文を引用いただき、汗顔のいたりです。その後のテレビ倒さんさんの独特の論理展開、興味深く読ませていただきました。
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Unknown (mobilis-in-mobili)
2020-01-03 06:24:18
そもそも清朝は辺境の『金』が中国全土を支配していた王朝で、太祖は『ヌルハチ』、最後の皇帝は『溥儀(プーイー)』です。この時代には蛮族の風習である『弁髪』が強制され、皆が唯々諾々とそれに従っていたわけです。とても『漢』の文化とは言えません。中国では王朝が次々と交代し、その度に以前の王朝は否定されています。いまは共産党が支配し、何やら自分たちの歴史がと言っていますが、単なる簒奪者に過ぎません。ヤルタ会談に出たのは中国国民党なのですから、国連常任理事国は本来台湾であるべきなのですから。
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Unknown (yk-soft-85)
2020-01-03 07:45:11
「辮髪令」は敵味方を区別するための「法律」なので、と言うより、CHINA大陸人は「強きに従う」のは当然とされているので、結果として「好んで辮髪にした」と聞いています。
「辮髪”漢民族”」は辮髪以外の民族を「夷狄視して侮蔑するまでになった」と言われています。但し、「坊主や禿」は別だったようです。
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