オメガねこ

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「DP号」 と 「GP号」

2020年03月07日 | 医学・健康
 「ダイヤモンドプリンセス号:以降DP号」はイギリス船籍で、「グランドプリンセス号:以降GP号」はバミューダ船籍のクルーズ船ですが、何れも「プリンセス・クルーズ(アメリカ)」が運航しています。

 「GP号」は、2020年2月11日から21日に乗船した乗客のうち、二人から「武漢ウイルス」が検出され、一人が死亡した事が確認されました。3月7日には「21人の感染者」が確認され、現在も「沿岸に停泊中」のようです。

 「DP号」の場合、
1月20日:横浜港で香港の男性A(80才)が乗船。
1月23日:Aが風邪の症状を呈する。
1月25日:香港でAが下船。
1月30日:Aが発熱。
2月 1日:Aの「武漢ウイルス」陽性が確認される。(その後の経過は不明)

 以降、「DP号」では「症状のある人を優先して検査」した為、厚労省は「3月2日までに706名の船内の感染者数」と発表していますが、この感染者が「乗船前に感染した人」「航行中に船内で感染した人」「横浜港に停泊中に感染した人」などの判別は不可能になっています。勿論、検査可能数や検査精度(60%)などの制約があったので、止むを得なかったとも言えます。

2月6日:確認感染者数が20人になる。
3月2日:同、706人。

 単純には比較できませんが、「DP号」で20名の感染が確認されたのは2月6日なので、「GP号」での確認数21名から4週間後(4月初め)に700名を超えるかどうかが「DP号」と「GP号」の対処方法の良し悪しが比較できます。

 「GP号」の陰性乗客の半数を消毒済みの「DP号」に移し、人口密度を下げれば「3次感染」を防ぎやすくなると思います。若しそこで「DP号」の「三次感染」が無ければ、日本での「DP号」の防疫対策が間違いで在った事が証明され、将来の指針になると思います。逆に、それでも「船内感染者」が発生したならば、日本の処置は、止むを得なかった事が証明されると思います。

 ちなみに理論的には、確認感染者を適時除去していく場合を「DP号方式」として、3600人中に最初に1人の感染者がいて、42日間で706人(この人数は全数検査の結果)に増えた場合を考えます。当初の感染確率は(1/3600=0.00028)で42日後は(706/3600=0.19611)です。これを簡単の為、単利で計算すると一日当たりの確率の増加率は1日あたり、

(0.19611-0.00028)/42≒0.00466

になり、25日目には

0.00028+0.00466*25=0.11678
3600X0.11678=420

で、420人が感染している事になります。25日目は2月15日なので、この日の検査結果は285人ですが、理論値の68%を把握していた事になります。同様に30日目は、504人と634人で80%、42日目は706人と706人で100%になります。これは、最初が1人で最後が全数検査の結果の706人が正しい事を前提にしているので、途中の発症者に対する検査では、感染者の確認漏れがある事を証明しています。

 この「DP方式」で「GP号」を計算すると、確定はしていませんが2月11日に最初の感染者が乗船したとして今日で25日が経過しているので、420人の感染者がいる事になりますが「DP号」とは違い、確認感染者の下船が行われていないと思われるので、更に多くの感染者が存在することになります。




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