オメガねこ

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「大東亜戦争」 と 「オバマ大統領」 Ⅱ

2020年04月03日 | 戦争史
 【ネタ切れに付き、過去記事の「編集・加筆」です。】

 オバマ元大統領は黒人初の米国大統領と言われています。バラク・オバマ氏の父親はケニア出身の黒人(と言われ)、母親はカンザス州出身の白人です。

 白人社会では多くの場合、黒人と白人の間に生まれた子供は黒人と言われます。これは白人純血主義が今でも根底にあるからだと思います。「白人に黒人の血が混ざれば、もはや白人ではないが、黒人に白人の血が混ざっても黒人でしかない。」と云う自己矛盾を矛盾とは思わない幼稚な優越思想です。

 しかし、この白人優越主義は多くの有色人種の中でも信じられています。日本人の多くもオバマ大統領は黒人だと思っていますし、中国人は自分を「名誉白人」と思っているフシが有ります。その証拠に、アジア開放を目的に戦った「大東亜戦争」の時、「汪兆銘南京政府」以外の中華民国は白人側に付きました。

 マニフェストデスティニー(明白なる使命)の思想では「白人は神により支配者として創造され、有色人種は隷属動物として創造された」と信じられています。米国ではインディアン虐殺を西部開拓と言い換えます。アジア等に対する西方侵略も、この「明白なる使命」の一環と信じていました。

 米国はハワイ王国を略奪し、フィリピンをスペインから取り上げ、次は日本を狙い、中国侵略の足掛かりにしようとしました。日本人はこれに対し、アジアを欧米列強から守る為に「大東亜戦争」を戦いました。これを米国とそのシンパは「太平洋戦争」と言い換えます。

 1919年にパリ講和会議で、大日本帝国が主張した「人種差別の撤廃を明記すべき」という提案は国際連盟委員会において11対5で可決されましたが、議長のウッドロウ・ウィルソン(米国大統領)により拒否されました。

 1943年の大東亜共同宣言では、

 第5項
「大東亞各國ハ萬邦トノ交誼ヲ篤ウシ人種的差別ヲ撤廢シ普ク文化ヲ交流シ進ンデ資源ヲ開放シ以テ世界ノ進運ニ貢獻ス(東亜諸国は、世界各国との交流を深め、人種差別を撤廃し、互いによく文化を交流し、すすんで資源を解放して、世界の発展に貢献する。)」

が、採択されました。

 終戦の詔書

「・・・敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ 頻ニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所 真ニ測ルヘカラサルニ至ル 而モ尚交戦ヲ継続セムカ 終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス 延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ・・・(敵は新たに残虐な《原子》爆弾を使用し、多くの罪なき市民を殺傷しており、惨害がどこまで及ぶか測り知れない事態となった。それでもなお交戦を続けるというのか。それは我が民族の滅亡をきたすのみならず、ひいては人類の文明をも破滅させるはずである。)」

 1945年に日本は戦いには負けましたが、アジア諸国の独立に繋がり、人種平等の精神は戦後世界の主流となり、「大東亜戦争」が決して「太平洋戦争」では無かった事が証明されています。

 オバマ大統領の誕生も、この流れの結果です。



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