オメガねこ

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「危機管理庁」 と 「CDC」

2022年06月19日 | 統計
 「危機管理庁」が、危機状態にならないように管理するのか、危機状態を管理をするのかは分からないのですが、米国で混乱を拡大した「CDC(疾病予防管理センター)」を真似て、日本でも国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合し、有事の際には「内閣感染症危機管理庁・感染症対策部」に置く「日本版CDC」を創設するようです。

 一般に「対策」とは、「そうならないように策を打つ」のですが、日本の場合は「そうなってから策を考える」のが主流のようです。例えば「少子化対策」では、本来は「少子化にならない為の策」が必要なのですが、実際の政策は「少子化でも対応できる社会」を目指しているとしか思えません。

 労働者不足を補う為の移民政策(通称、外国人技能実習制度)、安価な女性労働者の活用(通称、男女雇用機会均等法)、両親が低収入でも子供を生めて生物学上不合理な男性の子育てを支援する制度(通称、出生時両立支援制度)・・・等々、これらは、全体的に日本人の所得を減らし、一時的に潤っても将来の生活を不安定にします。

 それは兎も角、「宗主国版CDC」では、コロナ感染症が騒がしくなった当初は「マスクは不要」としていましたが、「マスク好きの日本」の感染者数が少ないのを知ったせいなのかは判らないのですが、「無症状を含む感染者がマスクを着用する場合は有効」と変節ました。但し、その科学的データは未だに示されず、言いっぱなしのままです。

 当然ながら、米国でもマスク着用が一般的になり感染者数も増え、現在は鶏と卵の関係のように因果関係は分かりませんが、「マスク着用数の減少」と「感染者数の減少」は比例しているようにも見えます。

 アメリカは世界最速で感染者数・死亡数が最大値になり、感染症の経験則が示すように、現在では、感染対策が成功したと言われた台湾やオーストラリア・ニュージーランドを下回っています。

  国名   :追加接種率:新規感染率:新規死亡率
チリ     : 91.1:  544: 0.2
韓国     : 72.7:  156: 0.5
台湾     : 68.8: 2703: 7.0
日本     : 60.8:  114: 0.2
イギリス   : 59.3:  183: 0.7
フィンランド : 59.1:  241: 2.2
イスラエル  : 57.7:  630: 0.2
ノルウェー  : 55.0:   71: 1.0
オーストラリア: 53.7: 1008: 1.7
Nジーランド : 53.2: 1079: 1.9
スウェーデン : 52,3:   22: 0.5
アメリカ   : 31.6:  308: 0.9
ロシア    : 10.0:   22: 0.4
南アフリカ  :  5.6:   21: 0.4
インド    :  2.8:    6: 0.0
ウクライナ  :  1.7:    0: 0.0

追加接種率;規定回数以上の接種をした割合。
新規感染率;百万人当りの新規感染者数の直近7日移動平均。
新規死亡率;  〃     死亡者    〃     。


 今の南半球は冬ですが、ワクチンの追加接種率が低い南アフリカは、日本よりも感染率が低くなっています。

 つまり、アメリカCDCのように「危機を創出」し、早期に感染者を増やす対策を取れば、結果として早く感染が収束すると思っているようで、日本の場合は「危機創出庁」とした方が良いと思います。

 それでも、アメリカの「総感染死亡数は101万人」と人口割でも世界最大なので、それなりの覚悟が必要です。

 言うまでも無いのですが、最も感染対策の緩かったスウェーデンは御覧の通りです。私は、スウェーデンに見習った「危機管理庁」を創設した方が良いと思います。




2 コメント

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Unknown (akiy3 (90歳雷爺))
2022-06-20 21:43:51
日本人の長所 性善説を悪用する「政治屋」が 考えそうな手法でしょうな。
日本も 第二の 開化を下す日が 近いのかもしれませんね?
敬具
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Unknown (yk-soft-85)
2022-06-21 07:26:24
謹啓

90歳雷爺さん、お早う御座います。

「開化」が明治の文明開化なら、私は取り敢えず令和の「文明 閉化」を望みます。
現在の「白人文明(高度な文化と社会構造)」は狂っていて、その影響で日本も「プチ狂い病」を患っていると思います。

敬白
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