オメガねこ

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「ビーガン」 と 「共産主義」

2021年06月03日 | 思想・思考
 「ビーガン」は、ヴィーガニズム(veganism)を主張する人たちで、現在の主流は「人間は可能な限り『動物』を搾取することなく生きるべきである」という主義の持ち主のようです。「ヒト」や「菌類」、また「死肉」或いは死肉か変質した「石油」などが「ビーガンの主張する動物(由来)」に含まれるかどうかは判りませんが、卵や牛乳も避けるそうです。

 当然、動物ではない「牛乳」や「無精卵」を避けると云う事は「動物由来のモノ」を含むと考えられますが、自然に抜け落ちた「羊毛」や「排泄物」が含まれるかどうかは不明です。但し、「搾取」の意味からすると「排泄物」は含まれないとは思いますが、「羊毛」は微妙です。

 これらは、「動物(由来)の搾取」と云う定義の不自然さが齎す「混乱」で、例えば「野菜」や「木の実」は、その栄養素の多くは「二酸化炭素」を含めて動物由来で、受粉も多くは動物由来なので、「ヒト」は植物を食べる事は出来ません。当然乍ら、多くの植物は動物の食料であり、その循環(食物連鎖)に「ヒト」が介入する事を「奪取」と言い「搾取」を凌駕します。その一部を「ビーガン」も認めていて、「ハチミツ」も忌避する場合が有るようです。

 何よりも、会社を含む「社会の構成」自体が「動物(ヒト)由来」です。「ビーガン」は社会を構成する事は出来ないし、ましてや会社を経営する事などとんでもない話です。資本主義での「会社」は、他人資本で従業員を強制して成り立ちます。共産主義での「社会構成」は更に悲惨で、「共に生産する社会」に馴染めない人民は、粛清されます。

 「ヒト」には犬歯が残っていて、この事は「ヒト」がまだ自然における「食肉動物」である事を示しています。「イヌ」は「ネコ目(ネコメではない)」です。「ネコ目」は学名:Carnivora(食肉目)と言い、本来なら「猫歯」と言うべきかもしれませんが、兎に角「ヒト」には食肉用の歯が有ります。

 「犬歯」は「糸切り歯」とも言い、糸を切っても歯が折れたり抜けたりしない程丈夫に出来ていて、多くの場合、老化しても最後まで残っているそうです。「ビーガン」にも犬歯が残っているかどうかは見た事が無いので分かりませんが、少なくとも動物由来の「絹糸や羊毛の糸」、石油由来の「化繊の糸」を切る事は「
道義的」に出来ないと思います。

 このように、自然由来の「犬歯」が有る「ヒト」に対して、普遍的に「人間は可能な限り『動物』を搾取することなく生きるべき」と、「問題の無い所に問題を創り出す」のを「サヨク思想」と言い、その行き着く先は自然の法則を無視した「共産主義」です。

 「共産主義」を維持するためには「問題」が必要で、「問題」が解決するたびに更に大きな「問題」を必要とします。それは、「共産主義」が進化論を拠り所にしている事に原因があります。この場合の「進化論」は自然淘汰的な進化ではなく、より新しいモノはより正しいとする「人為的な進化論」です。

 自分が生存中に進化しなければならないと云う「強迫観念」によって、常に「新しい問題」を創り出し、これが「脳内循環」しているだけなら、マルクスの様な「立派な学者」と呼ばれますが、これを実践すると、自然の法則に反する「問題解決」によってさらに大きな「問題」が生じます。

 領土紛争では、長年の英知で培った「国際条約」を無視し、新機軸を持ち出して領有権を主張します。支那大陸では「皇帝の意志は天の意志である。」から「過去に中原を支配した皇帝が領有した地域は、全て現在の皇帝の領有地である。」を経て「中原の皇帝が領有を宣言した地域は、皇帝の領有地である。」が現在の主張です。

 当然、将来は「皇帝が宣言するまでもなく、天命により地球そのものが皇帝の領有地である事は自然現象に過ぎない。」となります。

 これに対抗するには、「問題を解決しない事」です。若しも中華皇帝と周辺諸国との間に「領有権問題」が有る場合は、「領有権」を死守するだけで「皇帝の無能さ」を証明することが出来、天命である問題を解決できない皇帝」は引きずり落とされます。

 逆に、皇帝に対して妥協し「問題」を解決すると、更に大きな「問題」が提起され、皇帝の天命も大きくなり、これを繰り返す事で「地球は天使(皇帝)の領有地」になります。

 「ビーガン」も、当初は「動物が可哀そう」から始まり「菜食主義者」になり「動物由来の食事の禁止」更に「動物からの搾取を禁止」まで言い始めました。

 将来は当然「人間に対する賃労働(常識的な雇用)を禁止」し「資本論」に繋がり、後はスターリンの出番を待つばかりになります。




3 コメント

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Unknown (yusuke1012)
2021-06-03 10:28:53
ふむふむ。なるほど、たしかに仰られるとおりだと思います。

日本人が、足の小指を敷居にぶつけりなんかすると「しまった!次からは気をつけよう」となりますが、シナ人が足の小指を敷居にぶつけたりなんかしますと「天命よーお!!なにゆえ私の小指をー!!」となってその敷居をとっぱらいますからね(笑)

本当、たのしい人たちです(*´▽`*)
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Unknown (yk-soft-85)
2021-06-03 09:06:39
ゆぅすけさん、お早う御座います。

「君民共治」にも多義性があり、君は「立憲君主と天命君主」、民は「国民と人民」。中共の支配地域を「中国」とすると、「中国は天命君主による人民共産統治」です。「性悪説」が成立する国では最適のシステムだと思います。

日本は微妙で「天命君主の委任による統治者と国民の共治」が原則ですが、「性善説」が成立しなければ「統治」そのものが成立しないと思います。
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Unknown (yusuke1012)
2021-06-03 08:22:40
テレビ倒さん、おはようございます。
まこと共産主義とは、やっかいな政治的思想でありますな。

また、過去のシナの歴史を振り返れば、元(モンゴル民族)以外の王朝による(諸侯は別)他国(蛮国や蛮族など)への侵略はなく、それどころか、いつも侵略されないかと怯えておりましたからね。

現在の習近平政権を単なる「共産主義(スターリンやレーニンといった単一独裁主義)」と捉えるか、はたまた「共産党員主義(一党独裁主義)」と捉えるか、それとも「君民共治」と捉えるか、考え方は様々だろうと思われます。

他国のことはともかくとしても、しかしながら、現在のわが国では、反共産主義(民主主義万歳!)と唱えながらも、共産党と手を結ぼうとする自称保守政党もあったりしますからね。ましてや、地域政党では共産党が第一政党となっている地方自治体なんかも存在しております。

ほんとうにややこしい話です!!
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