オメガねこ

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「接触感染」 と 「エアゾール感染」

2020年10月12日 | ニュース
 さいたま市の稽古場で劇団員60人以上がクラスター感染したようですが、マスクやフェイスシールド等の「予防基準」は満たしていたそうです。つまり、「予防基準」そのものが間違っていた可能性と、エアゾール感染以外が感染理由だったこと等が考えられます。ここでは、報道に合わせて「感染」と書いていますが、実際には「PCR陽性反応」のことで、保健当局も「陽性」と発表していると思いますが、私には確認は出来ません。「陽性」と「感染」は明らかに違います。

 
飛散した小麦粉を吸い込んだ場合、小麦をアレルゲンとする人は汚染されてアレルギー症状が出ますが、影響を受けない人は医学的に汚染されたとは言えません。この時に、小麦アレルギーでない人が「風邪気味」でクシャミをし「小麦アレルギー」の人にかかった場合でも、スプレッダーとは言われないと思います。「小麦アレルギー陽性者(患者ではない)」の90%以上の人は無自覚なだけで、検査をすれば遅効性も含めて何らかの症状は有るそうです。つまり、「小麦暴露検査」で陽性(小麦が体内で確認される)だったからと言っても「汚染(感染)」した事にはなりませんし、ましてや「アレルギー患者」であるとは確定できません。「患者」になる資格要件は、現在の所、自覚があり医者が病名を確定することです。

 それは兎も角、マスクやシールドは、ウイルスの拡散領域を狭める効果は有りますが、吸入(侵入)を防止する効果は殆ど有りません。拡散領域を狭めても動き回れば同じ事で、床に付着したウイルスが靴で運ばれたり、衣服に付いたまま移動します。恐らく、器具や手は消毒すると思いますが、床全体や衣服、靴などはその都度の消毒はしないと思います。また、着替え時に使い捨て手袋を使用しているとは思えないので、衣服に触れるたびにウイルスは手に付着します。

 消毒した手でも、着替えのために衣服やマスク、靴などを触れば、その後の拡散は目に見えるようです。武田邦彦氏も当初から「接触感染」の可能性を強く主張していて「マスクは気休めでしかない」と言っていました。

 換気の悪い密閉空間は感染拡大につながる事は共通の認識だと思います。換気をすると外部にウイルスが拡散する事を意味しますが、それでも「屋外の空気は安全」であると認識している事になります。感染者であるトランプ大統領が屋外で演説をすると、「感染拡大の危険性を無視している」と非難する報道が有りました。つまりこの場合は、感染が確認された場合は「換気をしてはいけない」と主張していることになります。それは、屋外で演説する時も、換気をしながら室内で演説する時も放出ウイルス量は同じだからです。

 若し、換気の良い部屋では感染が拡大しないとしたら、風下にいる人にも感染ない事になり、それ自体が「空気感染(飛沫感染は除く)」を否定する事になります。しかし、クラスターが発生した以上、ウイルスは部屋の何処かにいなくてはなりません。

 これらの事象から考察すると、感染者からの直接の飛沫を受けない限り、感染経路の多くは、エアゾール感染は無視できると言え、床や衣服に付着したウイルスが「人間の活動」によって拡散し、「自分の手によって、自分の口に運ばれる」と思われます。つまり「接触感染」です。

 欧米やインドはパンやカレーなどを「手づかみで食事をする」習慣が感染拡大の原因の様な気もします。中国は判りませんが「箸で食事をする国」では感染者は少ないと思います。




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