トラネコジャーナル

毎日楽しく、前向きに。
ねこ兄弟とアートを中心に
日々の新しい発見をつづる
トラネコの日記

ラファエロ展@国立西洋美術館

2013-03-31 | アート
2週間近く前、春休み前にと思っていったので、多分それくらいに
ラファエロ展に行ってきました。
この時、上野の桜はもう満開に。
なったばっかりだったけど、まだ少し葉桜とはいえ、
まだ散っていない、花吹雪が始まったくらいの桜模様。
2週間も持ってくれたんですね。
威勢よく暖かくなったものの、
何やかやずっと寒かったってことですかね東京は。




桜を見ながら、西洋美術館へ。

うむ、かっこいい建築物だねー。

ここでラファエロさんと会えるわけですが、
歓迎のしるしとして日本の桜はいいかもしれません。
ラファエロの絵はヨーロッパでさえ500年前の絵だし、
若くして亡くなっているので、点数も少なく貴重です。
ヨーロッパでさえ大規模な展示はあまりないそうです。
ようこそ東京へ!!!

こちらラファエロさん。


彼はペルジーノで絵の工房を率いていたお父さまに
若いころ死に別れてしまいました。
それでも工房の先輩たちに教えてもらいながら、絵を学んだそうです。
その後その上手さを称えられ、フィレンツェ、続いて
ローマのローマ法王の元へとつき進んでいきます。

フィレンツェでは
仲が悪かったと言われる2代巨匠、ダヴィンチと
ミケランジェロとも交流があったようですし、
彼自身の工房の経営も上手だったそうです。

彼の絵からも感じ取れますが、
きっと人徳があるというか、おおらかなのでしょうね。
この自画像からも感じ取れます。おだやかなオーラですもんね。

時代順に影響を与えた人の絵とともに展示されていました。
順を追って見られるので、頭の整理はしやすかったです。
最近、ドラマチックな感動を呼ぶための、大胆な展示が多い中、
なかなか王道をいっています。

その王道の中でも気品と穏やかなオーラを放つラファエロの絵。
すごいなー。
500年もの前の20歳前~30代の青年の絵です。
工房によるものも多いのに、
この際だった違いがある美しいノーブルな絵。

この時代の宗教画とはどこか一線を画しているのですよね。
ルネサンス的な自由さもあるし、人間らしさもあるし、
とはいえ、古典的な揺るぎない美もある、
絶対的なノーブルさを備えています。

その頂点にあるのは、この絵、大公の聖母です。
なんと柵がなかったので、近づいてみちゃったー!!
背景は後から誰かが黒く塗ったそうです。
だからラファエロ独特の穏やかさというより、
迫力があります。その黒い色のせいで
聖母像の穏やかな顔つきが際立ちます。



黒く塗ってしまった経緯は不明とのことですが、
時代の流行みたいなことからなされたのではないかと
学者さんが言っていたのを聞いたことがあるような気がします。

うっとり優雅な気分でこの展示を見ることができました。
でもスーベニールはあまり楽しいものなかったなー。

そう言えばラファエロって何か映画になっていましたっけ。
あまり劇的な、破天荒な人生じゃないのかな(笑)
歴史的にはあまりある運命を持った巨星なんだけどね。
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7 Comments

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なんと、ラファエロとな・・・ (ロンきゅ~ん)
2013-03-31 22:57:04
トラネコさん。
またまた芸術の春~
いいですにゃ~ラファエロ。
女性がやさしそうでよいです。
いつまでですか?
4月末にお江戸に行くのだけど…
今から調べてみよう。
お江戸でだめなら、・・・
ルネッサンス時期の絵画結構好きです。
返信する
Unknown (Unknown)
2013-04-01 01:41:05
6月3日までですよー。
500年前の絵ですから、東京から動かさず、すぐ日本脱出するみたいですよー。

http://raffaello2013.com/
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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-04-02 14:41:00
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす(〓ー〓) フフ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*・・*)ポッ
返信する
はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-04-02 14:41:03
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす(〓ー〓) フフ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*・・*)ポッ
返信する
こんにちは!めぐみさん! (トラネコ)
2013-04-02 16:55:01
初書き込み、いかがでしたか?
緊張は解けましたでしょうかww
ちょくちょく見てくださっているんですねー。
こちらが緊張ー(*^_^*)

こんなあんな、たらっとした調子で
ブログを続けておりますので、
またぜひぜひいらしてくださーい。

たらっとしたねこ兄弟ネタと
美術館ネタが主ですけどにゃ。

めぐみさんはブログないんですか?
あったらおしえてくださいねー!
返信する
Unknown (koto)
2013-04-03 23:20:50
青い空と桜のコラボがきれい。
やっぱり桜は晴れてる日がいいなー

ラファエロさんは若くして亡くなったのですか。もったいない。
500年前がどんな時代か知識ないんですが
ダヴィンチと言われて少し想像できました。少しですけどね(笑)
トラネコさんの感想にいつもほぅ~と感心しております☆彡
知らないことを教えてもらうのって楽しい♪
返信する
ルネサンスざんす! (トラネコ)
2013-04-04 21:14:02
この日は本当にきれいな青空と満開の桜でした。でも東京は本当に人だらけだー!
ところでラファエロさん。
なんとなくイメージできると
わかりやすくなりますよね。
そんなもんすよ。
この時代はガチガチに権威化していた
キリスト教会に反発する力が
芸術に花開こうとした時代。
科学も発達して地動説などもでて、
キリスト教の教義を揺るがしていました。
そんな時代に
穏やかな人間的な温かみのある絵を
描くラファエロさんは
脚光を浴びたってわけですね。
それが500年たっても、
すんごくね?
ってわけです。

すんげーよね。
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