小森陽子のブログ

ジャズピアニスト小森陽子の徒然日記

一生懸命???

2006-08-08 12:56:56 | Weblog
 
 先週5日間ソロピアノ@アルゴンキンホテルやらせて頂きました!

 ソロで40分3セット弾いてちゃんと休憩も頂いているのですが、終わるとふらふらになります。ラウンジあなどれず!気を確かに持ってないと弱気になると良い事なしになってしまう。

 ちゃーんといい事もあるのです。拍手、チップ、リクエスト、Thank you&笑顔など、お客さんからの反応とってもうれしいです! 主役はお客さんだから、お客さんが気持ちよくすごしていただけるのがなによりです♪ 

  で*も*
  気になるのはマイナス面。

 「なんでチャイニーズのピアニストが弾いてるんだ?」とか向こうの方で言われていたり(白人ばっかりのホテルだし、空耳であってほしいけど、空耳ではなかったと思う。。。そのときチャイナ服っぽいのを着ていたなぁ)他にもこちょこちょっと言われている感じで、もちろんお客さんは私のやっていることを批評してもらって話のネタにしてもらえればいいのだけど、いいものはいいけど、ある意味主観的なものだし、どぎまぎしてしまう。
 
 とにかく弱気になってしまうと被害妄想になってしまい言われてない事まで批判されている気がしてしまう。。。自滅してしまうことだけはないように、精神的に強くなくちゃね!! 別にそんなに大したことじゃないのにね(生死をさまよっているわけではないのさ)

 一生懸命やるのがいい、っていうけど改めて一生懸命ってなんでしょうね。もっと自分に厳しくなれることかなあ。

 一生懸命やっているつもりでも本番で空回りすることってあって、どこかでエネルギーをとりこみ損ねたり、つい気を抜いたり、ウォームアップが足りなかったりして自信に隙があるとうまく曲にはいれなくてへなちょこ演奏になるのかしら。そういうことがない為に練習するのかな?もちろん向上するために練習するんだけど。

 一生懸命の度合いも一流の人は一流の一生懸命だろうし、いろいろだろうなー。

 私ははたしてこれが私の一生懸命なのだろうか??

 そういう疑問がわいてくる時点で今よりかなりがんばれるんだろうなー。

 一生懸命は今出来る事を全部出し切るってことかな? 出し惜しみせず、手を抜かずね。

 一生懸命やったらあとの評価は自分の手を離れて神様が下すもの、っていってもらった。 

 そういうことですな。 さ、練習しよ!


 P.S. さっき、これを書いていたら窓の外からごそごそ聞こえるのでいやーな予感。まさかとおもったら「チュチュー!!」だって。ぞぞぞぞぞ。ねずみです。しかも多分すごくでかいやつ。おそろしいんですよ。うち1階だし。
 外からきこえる動物の声は「わんわん、にゃー、ちゅんちゅん、かーかー」って思って今まで育ったのになぁ。
 りーんりーん鈴虫とかすごくよかったのになあ。 日本は本当に風情があって小さな事を大事にするすばらしい国ですよね!



そんなにうまくはいかなくて

2006-08-03 21:38:21 | Weblog
 昨日2日目のホテル仕事中、取材が入るからと支配人に言われた。

 取材をしてくれた人は若い白人の女性で、写真をぱちぱちとられ、合間にどうしてピアノを始めたのか、バークリーはどのくらいで卒業したの?とかいろいろきかれる。
 まず学生としてではなく、ミュージシャン同士でもなく、一社会人としてきれいな白人の女性に取材されることに恐縮というかなんというか。。。頭では関係ない、対等だと思うんだけど、なんかちっちゃくなってしまった。。。

 バークリーは卒業してないんです、日本で大学を卒業してるから。専攻は? 文学部です。ジャズは大学のクラブ活動でやっていて、就職して、でもやっぱりピアニストになりたくて。。。って。なんでバークリーを卒業しなかったの?って聞かれるけど、始め1年のつもりでいったけど、もう少しどうしてもいたくて、親に頼んで1年半にしてもらって。。。でもそれでも贅沢で、ってうまくこれまた英語なこともあって、うまく説明できなくて、分かってもらえないような気がして、どんどんちっちゃく自分の殻に入って行ったりして。。。
 さらにNYにどうして来たのか、来てからどこのクラブで弾いたのか、、、

 どこのクラブって、NYに移ってすぐ、オークルームでひいてカフェヴィヴァルディでひいて、ときどき伴奏の仕事して、セッション行って、たくさんすごい人の音楽聞いて修行中。。。っていえなかったなぁ。 私にとってはオークルームで弾いた事は華々しいんだけど、、、取材をしてくれた人はすごい人がピアノで来るとおもっていたみたい。。。すみません。。。私そんなんじゃないんです。。。

 今回契約してもらったのは12月までの仕事なので、それからの事も含め、仕事もらったわーい食べて行ける~♪と当然ぼけーっとしてられず、今のうちにどんどん出て行って、当然もっとスキルをあげ、ギグをとってキャリアを積んでいかなくては。レコーディングもしたいし。 

 仕事もらってうれしい~!ってまたもや舞い上がっていたところに一気に現実を認識させてもらいました。
すぐ調子にのるんです。。。(汗) そうそう、本当にこの仕事はありがたいんだから。 あたりまえにしちゃいけない。

 ちゃんとアメリカ人とアメリカ社会で一外国社会人としてやっていこうとするには、もっとちゃんと自分を振り返り、自分のやってきた事をきちんと認識し、甘えるんじゃなくて、すくっと自分の足で立ってないと、せっかくきたチャンスを逃してしまう。笑ってごまかせないし、言う事ちゃんと言わなくちゃ伝わらないし、なにより、いい年してちゃんと振る舞えないというかちゃんと自分をアピールできない自分がみじめだし。

 どんどん進んでいかなくてはいけない。とまって昼寝してる暇はないのよね。今やらなくちゃ、なんとなくいろんなことが今動く気がしてきた。おなかにパンチを食らった気分。。。 今まで何をしてきたのか、今何をしているのか、何をすべきなのか、何をやりたいのか、どうなりたいのか。またまたあたりまえのことなんだけどね。できてないんです。踏ん張りどころです。




 

Algonquin Hotel

2006-08-01 05:32:59 | Weblog

 明日から仕事始めです。
 44丁目のAlgonquin Hotelのロビーで火曜から土曜5時半から8時半までソロピアノの仕事です。

 そもそもビザをとる準備を始めるきっかけとなったのが、このソロの仕事の話を頂いた事。
このホテルの中のOak Roomで2月から3月にかけて2週間、ボーカリストSamantha Sidleyの伴奏をさせて頂いたのがきっかけです。Oak RoomはハリーコニックJr.やダイアナクラールやジョンピザレリも演奏していたりする高級クラブです。そのサマンサの伴奏の仕事がおわった最終日に、NYに移ってきたんだったら、ラウンジでソロの仕事をしないかと声をかけてもらいました。

 アルゴンキンホテルはこじんまりしているけど、古い伝統のあるホテルで、いろいろホテルのエピソードなどもあったりするところです。私はなんともここのホテルが好きです。ロビーの感じとか、こじんまりしているけど独特の感じとか、働いているスタッフの方とか(おじいちゃんスタッフもいてなんか古いホテルにとてもあっているんです***)置いてあるいすとか、トイレの感じとか、なんだかとても好きです。 
 http://www.algonquinhotel.com/

 明日から新生活スタートです。アルゴンキンで弾かせてもらいながら、セッションやコンサートいろいろ聴きに行きながら、腕を磨き、NYの空気をたくさん吸っていこうと思います。そのうち歌の方とも一緒にできるみたいです。ありがたいなぁ