先月のお彼岸。
道端にたくさんの彼岸花が咲く中、
気がつくと我が家の庭に、ポツンと一つだけ
季節はずれの小さな紫陽花の花が咲いていた。
母の日に、兄とプレゼントしたあの紫陽花に。
母がいなくなって、花も終わって。
鉢を持ってきて我が家の庭に植え替え約二ヶ月。
その小さな花は、日ごとに色を変えた。
母が私にこんな形でアクションを起こしてきた。
と思いたい。
『お久しぶり。お彼岸だし、せっかくなんで
ご挨拶程度に咲いてみました (´・Д・)」』
的な。
『しばらくはここで咲いてるから。
ちょくちょく見てよ (´・Д・)」』
なんて。
『でも…最初に咲いてたのみたいに
綺麗に咲かせられなかったわ (´・Д・)」』
だって。
そうだね。
でもありがとう。お母さん。
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