一応の手続きがある場合でも、だから人事を尽くしたと思ったとしても
実際にはそうではないことがある。
例外や特別などである。
人事を尽くしたかどうかは、後から振り返って初めてわかることが多いのでは
ないだろうか、とふと悟った。
「人事を尽くして天命を待つ」といいう諺があるけれど、進行中の人間にとっては
「人事を尽くして」に重点があるのではないか。
「人事を尽くし」たと思って「天命を待」っていたら、この場合は例外コースだった
としたら、実際は、人事は尽くしておらず、したがって「天命を待つ」どころでは
なかった。
だから一番大事なことは「人事を尽くす」ことであり、いつも「人事を尽くし」たかどうか
だけに集中していることではないか。
11月22日にそう悟ったということである。
・・・・・・
ナイル川クルーズ船のベランダからみた日の出。
今年3月2日午前6時03分。
世界各地で日の出を見てきたが、目の前全部がオレンジ一色というのは初めて。
凄いという驚きとオレンジ色一色の世界に閉じ込められどうしようと不安が過った。
3月初めの早朝の空気は冷たい。コートを羽織っていてもすぐに体が芯から冷える。
それにもかかわらず天地は燃えている。
経験では理解できない不思議な世界だった。
・・・・
人事を尽くすというのも天命を待つというのも人知を超えたものかもしれない。