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緊急事態宣言15日目 首相、的確で明確なメッセージとして発信してください

2020年04月22日 | 日記

昨日つぎのようなニュースを見た。
自粛要請というのは、緊急事態宣言をしながら、その責任逃れをするもので、論法のすり替えである。
いつもの安倍首相特有の論法だ。

以下に簡潔に論破しよう。
特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)の緊急事態宣言の発令をしたのだから、その後は特措法に従って物事を処理すべきである。
緊急事態宣言は止むを得ないとはいえ、国民生活・国民経済に与える悪影響は甚大である。
特措法は「国民の大部分が現在その免疫を獲得していないこと等から、新型インフルエンザ等(新型コロナはこれに含まれる。以下では新型コロナという。)が全国的かつ急速にまん延し、かつ、これにかかった場合の病状の程度が重篤となるおそれがあり、また、国民生活及び国民経済に重大な影響を及ぼす恐れがあることに鑑み・・・新型コロナ等に対する対策の強化を図り、もって新型コロナ等の発生時において国民の生命及び健康を保護し、並びに国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となることを目的とする」(第1条)である。新型コロナのまん延を最小の影響で早期に収束することが最も求められているといえよう。
それが首相に求められいることにほかならない。

国民が法の目的達成のために何をすべきかを判断することはおおよそ不可能である。国民には判断材料を与えられていないし、その立場にない。国民は示された政策に協力するだけだ。最高責任者として緊急事態宣言発令の必要アリと判断した首相のみわかっているのである。新型コロナがまん延する中でそれを最小限の被害で収束・終息するには緊急事態宣言しかないと判断したのだから、当然、必要だと判断したことを具体的に国民に求めることになる。それが首相の権限・責任である。国民としては、緊急事態宣言はわかった。未曽有の国難だとわかった。それは受け止める。それでは首相、国民として緊急事態を脱するために何をすればいいでしょうか?当然、国民として協力します。細かな理由はいい。何をすべきか、結論だけをわかり易く示してください。となるわけだ。何をお願いしているのか正確に伝わらなければ協力できないし、的外れの協力になってしまう。

1億という膨大な国民に迅速に正確に内容が伝わる、しかも1億という国民が実行・行動可能な内容として、発信することが不可欠だ。国民は日々の生活に追われている。コロナ危機の中で失業したり、その恐れがあったりして生き残るのに精いっぱいだ。ややこしいことに気を使ったり考えたりする時間的・精神的余裕はない。何をすべきか一言で示してよとなる。7割とか8割とかややこしいことを考えるのは首相の仕事でしょ!この大変な時期、ちゃんと首相の仕事をしてよ!!となる。
つまり首相は一義的に明確に平易に発信することが肝要なのである。

筆者の提案である。どうであろうか。


小学1年生でもわかるのではないだろうか。

先の首相の発言はいうまでもなく、緊急事態宣言を受けてのものである。
「外出の自粛」を「要請」していることは明らかである。
「自粛」というのは「自ら進んで自分の言動をつつしむ」ことであり、
「要請」は「必要だとして実現を強く願い求める」ことである。
つまり、首相は国民に「自ら進んで外出を控えること」を強く願い求めているというわけだ。
これって責任逃れ以外の何物でもない。
「新型コロナ等の発生時において」「国民の生命及び健康を保護し、並びに国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となる」よう判断して緊急事態宣言を発令したのは首相である。首相の権限であり責任である。私たち国民が判断したわけではない。自分たちが判断したのなら当然自分たちで自ら行動します。他人様(首相)が判断したことについて自ら進んでするなど論理矛盾である。
「首相!緊急事態宣言は、首相の権限と判断で、自らお決めになったのです。ですから首相自ら進んでどうすべきか国民にご要請下さい」となるわけだ。勝手に決定し、後は臣下に(自ら進んで)よきに計らえ、と任せる封建時代の殿様を連想させるではないか。そして、よきに計らわない臣下に(腹をたて)、よきに計らうことを執拗に要求する殿様を連想させるように思う。
官僚は「忖度」できるのかもしれない、しかし、1億人の国民に自ら「忖度せよ、忖度しないのはけしからん」といわれても、できるわけがない。
緊急事態宣言を認める特措法は、法律に根拠のない「自粛」では危機を乗り越えることができない、国民に対する自主的な行動のお願い出が限界に達したことが前提である。特措法によっても「外出しない」ことを刑罰によって強制可能とはされていないが、「外出しない」ことを要請するのは完全に適法である。国民が拒否しても執拗に「外出しない」要請をすることは法律的には問題ない。しかし、特措法に基づかない「自粛」の要請については、国民が応じないとして、応じることを執拗に要請するのは、明らかに違法であり、首相の行為は許されない。つまり、法律上の根拠がない「外出の自粛」を執拗に要請する、希望することは違法となるので、特措法は緊急事態の存在を前提要件として、仮に個々の国民の意思に反する場合であっても「外出しない」と要請することを適法としたのである。適法に「外出しない」と要請可能にもかかわらず、違法の可能性のある「外出の自粛」を要請するのは、責任逃れである。つまり、国民の皆さんが自分で自ら進んで外出しないことにしたのです、私はきっかけを与えただけで最終的な決定は国民の皆さんの判断です。私の責任ではありませんと言い逃れをしたいのである。
なぜ、そういうことをする必要があるか?特措法に基づく「外出しない」要請の場合、仮に後日緊急事態宣言の要件がなかったと判明した場合は、この要請は違法だったとして首相は法的責任を問われる可能性がある。しかし、「自粛」であればそれは国民自身の意思によるものだから、仮に要件不足で法律上は緊急事態になかったとなっても、特措法の「外出しない」と要請ではないので、首相の要請は違法ではないと弁解できるなどが考えられる。
個人的な印象であるが、首相は責任を問われない言い回しに非常に長けていると思う。

特措法3条によると、新型コロナが発生したときには、国が、自ら対策(新型コロナから国民の生命及び健康を保護し、新型コロナが国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにする)を的確かつ迅速に実施する等の責務があるとしている。
4条は国民の責務について、コロナ対策に協力するように努めなければならないと規定する。
ということは、新型コロナから国民の生命・健康を守る等の対策を自ら実施する責務を負うのは国であって、国民ではない。
国民が”自ら進んで”外出を控える責務を国に対して負うとはされていない。国民は「自ら進んで外出を控える」よう特措法によって国(首相)から要請されることはない。国民は、国が「国民の生命及び健康を保護し、並びに国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となる」と判断し作成した対策に協力するよう努めるだけである。



国民の外出の規制については、特措法45条1項は、国民(住民)に対し、生活の維持に必要な場合を除きみだりに「外出しないこと」その他感染防止に必要な「協力を要請する」ことができると規定している。特措法は、国が必要と判断すれば「外出しないこと」を国民に要請できるのであるから、自粛の要請など必要でない。
つまり、外出について、緊急事態宣言を発布すると、首相は、もはや「自粛」を要請する必要などなく、国民に「外出しないこと」「ノー外出」を適法に要請可能になるということだ。逆にいうと、首相は自らの責任で国民に「ノー外出」要請する責務がある。勿論、首相が「ノー外出」を強制することはできないが、それでも首相が国民に対し特措法の目的を達成するために根気よく協力を求めて要請等する責務を法律上負っている。
特措法の定める「ノー外出」の要請をせず、「外出自粛を要請する」というのは、責任放棄なのである。

なお、首相は憲法が基本的人権の不可侵を規定するのでできないなどと弁解する。
これについては第5条の規定がある。
つまり基本的人権というのは平和時と危機時では具体的内容に違いが出る。危機のときにはまず生物として生き延びることが最優先される、平平和時にはより良い生活を追及・享受する権利が重要になる。当然のことである。

なお、特措法の全文はここをどうぞ。

最後に、首相、法律順守、法治主義を尊重し、国民生活及び国民経済に対する影響を最小にするため、新型コロナ危機を早期に消息・収束させてください。私たちはそのために最大限の協力を約束します。
「外出をしない」ときっぱりと要請してください。
庶民は首相のようにのんびりと読書をしたり犬と遊んだり自宅でゆったりできるほどスペースにゆとりはありません。
「外出自粛」といわれても、外に出てのんびりしたい、またあれもやりたいこれもしたいで、自粛することは難しいです。
特に、子供たちは、3月の学校閉鎖からかれこれ2か月になります。もう限界です。
首相が法律に基づいて「外出しない」「外出ノー」と要請するなら、国民として当然法律に従います。
刑罰で強制されないとしても、法律に従った首相の要請を遵守するのは国民の義務と認識しています。
早く普通の生活の戻りたいです。
ですが、「自分の進んでやってください」といわれると、首相から見放されたようで、自暴自棄になるだけです。
むしろ外に出たくなります。
首相には「今は未曽有の危機です。乗り越えるしかありません。一緒に頑張りましょう。
個人的には外出ノーの協力要請などしたくありません。しかし、この危機を克服するにはこれしかありません。
法律はこういう危機に備えて首相に「外出ノー」を国民にお願いする権限を首相に与えています。
心を鬼にして首相としてこの権限を行使します。
早く元も生活に戻れるよう「外出ノー」にご協力お願いします。
一緒に頑張りましょう!」と国民に呼びかけてほしい。
絶対に「外出ノー」を守ります。

となるのでは?

再度、このようなメーっセージの仕方はどうでしょうか



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