I-40をさらに東へ進んで、アマリロの手前で降りようとするのですが、どうもさっきから後の車が妙な具合なのです。
さっき追い抜いた時に、車体の横に「Sheriff」と書いてあるのを見ました。
お巡りさんですね。
日本のパトカーのようにハッキリと黒白に塗られてるということもなく、ただの白いピックアップトラックみたいな車ですが、コイツがどうもワタクシに目をつけたようで、すぐ背後に入り込んできたのでした。
うわあ、やだなぁ、別に悪いことしてるわけじゃないけど、お巡りさんに追いかけられるのは、なんかやだなぁ。
まぁ、ついて来られてるなんて、気のせいだろ、と無理矢理思い込みますが、予定していた出口でI-40を降りようとすると、なんとシェリフカーもついてくるじゃありませんか!
うわぁ、なんでついてくるんだよぉ、おれ、何もしないよぉ、と思いながら、一般道に合流すると、途端にシェリフカーがパトランプを出し、サイレンを鳴らしたじゃありませんか!
今度こそ、本当にパニックになりました!
ええええ!! なんでなんでなんでなんで!? 何もしてねえじゃねえかよ! 何なんだよ、こっちはゴールド免許なんだぞ!!
しかたないので路肩に車を停めて、助手席側の窓を開けようとしましたが、とっさに開け方が解らず、しかたないのでドアを開けました。
こういう時にゴソゴソしてたら、お巡りさんに拳銃を取り出すと思われて事が大きくなるという話をどこかで読んだワタクシは、両手を膝に。
シェ「一般道に合流するときに、ウィンカーを出さなかったな」
・・・え? そうだっけ・・・。
あ! そうだったかも・・・。
シェ「危険だから、ウィンカーを忘れないようにな」
お前のためだ、みたいな言い方です。
シェ「免許証を」
はい! こちらです、どうぞ! と日本の運転免許証に国際免許証を添えて渡します。
有効期限がなぜか1年だから、毎回旅行のたびに買わなければいけない国際免許が、とうとうこんな形で役に立つことになってしまいました・・・。
求めたものの、免許証をちっとも興味なさそうに眺めるシェリフは、
シェ「何してるんだ?」
ワ 「観光です!」
シェ「こんなところを? アマリロでは何を見るんだ?」
ワ 「キャデラックランチです!」
シェ「そうか」
ド定番スポットを挙げるのが恥ずかしかったですが、背に腹は代えられません。
シェリフは、特に免許に何をするでもなく返してくれて、
シェ「じゃあ、気をつけてな」
と、去って行ってしまいまして、その背中に、
ワ 「アイム・ソーリー! アイム・ソーリー!」
と大声で何度も言うワタクシでしたが、これはどんな翻訳家だって、
ワ「どうもすみませんでしただ、お役人様! おら、二度とこんな真似はしねえだで!」
って田舎者風に訳すに違いありません。
かくして、ワタクシのゴールド免許は辛くも守られたのでした・・・!
・・・あ、危ないところだったぜ・・・。
・・・ってか「アマリロでは何を見る?」ってのは、ジョークだったのかなぁ・・・?
シェリフに約束したので、キャデラックランチを見に行きます。
地面に突き刺さる10台のキャデラック!
今回もなかなかにバカバカしい景色が味わい深く、みんな、スプレーで落書きしたり、写真を撮ったり、思い思いにキャデラックと遊んでいる様子を見て、心和みました。
ただ、キャデラックの周りの地面が凹んでいて、そこが水たまりになっていたため近づけないってのが多かったのです。
うむ、ちょっと残念。
すぐ近くにRVパークが出来ていて、ルート66ではよく見る、マフラーマンがいました。
さて、時刻は午後3時過ぎ。
アマリロの周囲にちょっと興味のある場所があるので、先に回る予定だったのですが、まずモーテルを確保した方がいいかと迷ってアマリロの街に近づきます。
しかし、やっぱり、いいや、遊びが優先だ、と思い直して、アマリロの街の南へ進みます。
キャニオンという小さな街でワタクシが見たかったのは、
テキサス・ランドール、という巨大なイケメンカウボーイ!
彼が足を載せている台は、昔は何かのお店だったと読んだ気がするのですが、店はとっくに潰れたのでしょう。
残った彼も、今にも取り壊されそうなボロボロの姿なのを写真で見たのですが、おお、キレイに修復されてる!
そして、周囲で行われていた工事は、彼を中心にこの場を公園みたいなものに作り替える工事だった模様。
やったー! そうでなくちゃ!
こんなカッコいい彼を、みんなで大事にするべきです!
さらにアマリロに戻る途中でもう1件。
解りにくい写真になっちゃいましたが、「大きな脚」!
なぜか膝から下だけの大きな脚がひと組、畑の中に突然ある、というだけのものです。
落書きされまくってるせいか、近づけなくなっていたのが残念!
これは、膝から上が映らない角度で写真撮って、
「ワタクシの大きな友達を紹介します!」
ってコメントしたかった!
はい、では、この、アマリロ近くのプチ見どころを動画にまとめましたので、ご覧ください!
で、寄り道した後、いやーっ、遅くなっちゃったかな? なんつって、アマリロの名所「BIG TEXAN」へ!
72oz(約2kg!)のステーキを1時間以内に食べきればタダ! というチャレンジが有名なステーキ屋さん!
このカウボーイの看板も、あまりにも有名なのでした!
ところで、みなさまには全く関係ないことですが、今日見たルート66の名所が、ワタクシのアロハにも描かれてる、ということで、それを自慢したいがために動画にまとめましたよ!
見てください!
このアロハは、ワタクシヒイキの「HIGH SEAS TRADINGS」のシャツでして、5年前に「BIG TEXAN」のお土産屋さんで買ったのですが、後で見てみると、もうお土産屋さんでも売ってませんでした。
頑張れ! どうした! HIGH SEAS TRADINGS!
いや、話がそれましたね。
「BIG TEXAN」では、この後モチロン今夜のディナーを食べたいのですが、それ以前に、こちらはモーテルも経営されてるのです。
5年前は、そのモーテルにも泊まったワタクシなのですよ。
どうせディナーで「BIG TEXAN」には来たいので、ここに泊まれば楽なのですよ。
そう思って、やって来たのですが、すでに駐車場には異常な数の車が停まってまして、それを見た瞬間、
「あ、またダメかな・・・?」
と思ってしまいました。
果たして、モーテルのオフィスのドアには「No Vacancy」の貼り紙が・・・。
もう! これでモーテルにフラれるの何度目だよ!?
しかたないので、街の北の方、旧ルート66だというアマリロBlvd.に行ってみます。
この辺りには、伝統あるモーテルが多いのですよ。
で、その中から、まず「カウボーイ・モーテル」に行ってみました。
呼び鈴を鳴らすと、仏頂面のインド親父が出てきて、ワタクシが、
ワ「Can I have a・・・room for・・・」
などと、健気にもカタコトの英語を駆使してるのに、
親「Ahー?(↑)」
と大声を。
後は、ワタクシが何を言っても、
親「No room!」
の一点張り。
駐車場はガラガラで、どう見ても満室のようには見えないのに!
チクショー! この、看板がイカしたモーテルも、ろくでもない奴に買われてしまったんだな!
じゃあ、次、ということで、近くの「シルバー・スパー・モーテル」へ。
ここは、駐車場に先に停まってた車がとにかくボロボロで、どういう感じのお客が泊まる宿なのか、なんとなく見当がつくのです。
やだなあ・・・でもなあ、部屋は必要だからなあ・・・。
しばらく誰も出てこなかったら、もう逃げちゃおう。
チェーンの「モーテル6」なら、どこにでもあるし、その方がいいんじゃないか。
そう思いながら、いやいやドアの横の呼び鈴を押してみたのですが・・・
<つづく>
さっき追い抜いた時に、車体の横に「Sheriff」と書いてあるのを見ました。
お巡りさんですね。
日本のパトカーのようにハッキリと黒白に塗られてるということもなく、ただの白いピックアップトラックみたいな車ですが、コイツがどうもワタクシに目をつけたようで、すぐ背後に入り込んできたのでした。
うわあ、やだなぁ、別に悪いことしてるわけじゃないけど、お巡りさんに追いかけられるのは、なんかやだなぁ。
まぁ、ついて来られてるなんて、気のせいだろ、と無理矢理思い込みますが、予定していた出口でI-40を降りようとすると、なんとシェリフカーもついてくるじゃありませんか!
うわぁ、なんでついてくるんだよぉ、おれ、何もしないよぉ、と思いながら、一般道に合流すると、途端にシェリフカーがパトランプを出し、サイレンを鳴らしたじゃありませんか!
今度こそ、本当にパニックになりました!
ええええ!! なんでなんでなんでなんで!? 何もしてねえじゃねえかよ! 何なんだよ、こっちはゴールド免許なんだぞ!!
しかたないので路肩に車を停めて、助手席側の窓を開けようとしましたが、とっさに開け方が解らず、しかたないのでドアを開けました。
こういう時にゴソゴソしてたら、お巡りさんに拳銃を取り出すと思われて事が大きくなるという話をどこかで読んだワタクシは、両手を膝に。
シェ「一般道に合流するときに、ウィンカーを出さなかったな」
・・・え? そうだっけ・・・。
あ! そうだったかも・・・。
シェ「危険だから、ウィンカーを忘れないようにな」
お前のためだ、みたいな言い方です。
シェ「免許証を」
はい! こちらです、どうぞ! と日本の運転免許証に国際免許証を添えて渡します。
有効期限がなぜか1年だから、毎回旅行のたびに買わなければいけない国際免許が、とうとうこんな形で役に立つことになってしまいました・・・。
求めたものの、免許証をちっとも興味なさそうに眺めるシェリフは、
シェ「何してるんだ?」
ワ 「観光です!」
シェ「こんなところを? アマリロでは何を見るんだ?」
ワ 「キャデラックランチです!」
シェ「そうか」
ド定番スポットを挙げるのが恥ずかしかったですが、背に腹は代えられません。
シェリフは、特に免許に何をするでもなく返してくれて、
シェ「じゃあ、気をつけてな」
と、去って行ってしまいまして、その背中に、
ワ 「アイム・ソーリー! アイム・ソーリー!」
と大声で何度も言うワタクシでしたが、これはどんな翻訳家だって、
ワ「どうもすみませんでしただ、お役人様! おら、二度とこんな真似はしねえだで!」
って田舎者風に訳すに違いありません。
かくして、ワタクシのゴールド免許は辛くも守られたのでした・・・!
・・・あ、危ないところだったぜ・・・。
・・・ってか「アマリロでは何を見る?」ってのは、ジョークだったのかなぁ・・・?
シェリフに約束したので、キャデラックランチを見に行きます。
地面に突き刺さる10台のキャデラック!
今回もなかなかにバカバカしい景色が味わい深く、みんな、スプレーで落書きしたり、写真を撮ったり、思い思いにキャデラックと遊んでいる様子を見て、心和みました。
ただ、キャデラックの周りの地面が凹んでいて、そこが水たまりになっていたため近づけないってのが多かったのです。
うむ、ちょっと残念。
すぐ近くにRVパークが出来ていて、ルート66ではよく見る、マフラーマンがいました。
さて、時刻は午後3時過ぎ。
アマリロの周囲にちょっと興味のある場所があるので、先に回る予定だったのですが、まずモーテルを確保した方がいいかと迷ってアマリロの街に近づきます。
しかし、やっぱり、いいや、遊びが優先だ、と思い直して、アマリロの街の南へ進みます。
キャニオンという小さな街でワタクシが見たかったのは、
テキサス・ランドール、という巨大なイケメンカウボーイ!
彼が足を載せている台は、昔は何かのお店だったと読んだ気がするのですが、店はとっくに潰れたのでしょう。
残った彼も、今にも取り壊されそうなボロボロの姿なのを写真で見たのですが、おお、キレイに修復されてる!
そして、周囲で行われていた工事は、彼を中心にこの場を公園みたいなものに作り替える工事だった模様。
やったー! そうでなくちゃ!
こんなカッコいい彼を、みんなで大事にするべきです!
さらにアマリロに戻る途中でもう1件。
解りにくい写真になっちゃいましたが、「大きな脚」!
なぜか膝から下だけの大きな脚がひと組、畑の中に突然ある、というだけのものです。
落書きされまくってるせいか、近づけなくなっていたのが残念!
これは、膝から上が映らない角度で写真撮って、
「ワタクシの大きな友達を紹介します!」
ってコメントしたかった!
はい、では、この、アマリロ近くのプチ見どころを動画にまとめましたので、ご覧ください!
で、寄り道した後、いやーっ、遅くなっちゃったかな? なんつって、アマリロの名所「BIG TEXAN」へ!
72oz(約2kg!)のステーキを1時間以内に食べきればタダ! というチャレンジが有名なステーキ屋さん!
このカウボーイの看板も、あまりにも有名なのでした!
ところで、みなさまには全く関係ないことですが、今日見たルート66の名所が、ワタクシのアロハにも描かれてる、ということで、それを自慢したいがために動画にまとめましたよ!
見てください!
このアロハは、ワタクシヒイキの「HIGH SEAS TRADINGS」のシャツでして、5年前に「BIG TEXAN」のお土産屋さんで買ったのですが、後で見てみると、もうお土産屋さんでも売ってませんでした。
頑張れ! どうした! HIGH SEAS TRADINGS!
いや、話がそれましたね。
「BIG TEXAN」では、この後モチロン今夜のディナーを食べたいのですが、それ以前に、こちらはモーテルも経営されてるのです。
5年前は、そのモーテルにも泊まったワタクシなのですよ。
どうせディナーで「BIG TEXAN」には来たいので、ここに泊まれば楽なのですよ。
そう思って、やって来たのですが、すでに駐車場には異常な数の車が停まってまして、それを見た瞬間、
「あ、またダメかな・・・?」
と思ってしまいました。
果たして、モーテルのオフィスのドアには「No Vacancy」の貼り紙が・・・。
もう! これでモーテルにフラれるの何度目だよ!?
しかたないので、街の北の方、旧ルート66だというアマリロBlvd.に行ってみます。
この辺りには、伝統あるモーテルが多いのですよ。
で、その中から、まず「カウボーイ・モーテル」に行ってみました。
呼び鈴を鳴らすと、仏頂面のインド親父が出てきて、ワタクシが、
ワ「Can I have a・・・room for・・・」
などと、健気にもカタコトの英語を駆使してるのに、
親「Ahー?(↑)」
と大声を。
後は、ワタクシが何を言っても、
親「No room!」
の一点張り。
駐車場はガラガラで、どう見ても満室のようには見えないのに!
チクショー! この、看板がイカしたモーテルも、ろくでもない奴に買われてしまったんだな!
じゃあ、次、ということで、近くの「シルバー・スパー・モーテル」へ。
ここは、駐車場に先に停まってた車がとにかくボロボロで、どういう感じのお客が泊まる宿なのか、なんとなく見当がつくのです。
やだなあ・・・でもなあ、部屋は必要だからなあ・・・。
しばらく誰も出てこなかったら、もう逃げちゃおう。
チェーンの「モーテル6」なら、どこにでもあるし、その方がいいんじゃないか。
そう思いながら、いやいやドアの横の呼び鈴を押してみたのですが・・・
<つづく>