吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

・・・アンド、カメラ!

2014-10-25 22:54:02 | 日記
前回ご紹介しました、アメリカ旅行に持ってったカメラ達。

その中で、これからの動画撮影にメインに使っていけそう、と思って購入したパナソニックのウェアラブルカメラ「HX-A100」について!



「ウェアラブル」は「着ることのできる」って意味ですね。

つまり、身につけることで、撮影者の視点からの映像が撮れるというものでして、普段のワタクシにはあまりないことなのですが、この新しいテクノロジーにはときめいてしまったのですよ。

こ、こ、こ、これは誰もが夢見たことじゃないか、キミ!

これ持ってれば、見てるものがそのまま録画できるんだろ?

常にこれを装備してれば、いろんな思い出が記録できて、いつでも再生できるってことだろ?

例えば、初めてのデートにこれを着けていけば、何年経ってもその「ドッキドキ! 初デート!」がワタクシ視点のリアルな動画で振り返れるってことだろ?



・・・まぁ、待て。落ち着け。

冷静に考えて、どんな物分かりのいい彼女だって、こんな顔の横に変な機械くっついた状態の奴とデートしてくれるわきゃないですよね。

キモいですよね。

(本当は「初デートの思い出を映像で残そう」って思考こそがキモいのですが、そこには気づかないフリをしてあげてください! 大丈夫、もう吉田ナゴヤが誰かとデートするチャンスなんか、たぶんないはずです!)

将来的には、カメラ部分がもっと小さく、さりげなくなって、例えばメガネ型とかになって、普段の生活の中で身につけても違和感がないほどになってくれると、ワタクシは信じているのですが、今はまだその進歩を待たねばなりません。

ですが、これは、その理想に向けた確実な一歩と言える、とワタクシは思ったのですよ。


(そしてさらに身勝手な理想を述べさせてもらえれば、カメラの操作もさりげなくスマートに、例えば顔の動作に対応するとかしてほしい!

 鼻をつまめば録画開始/停止、目を細めればズーム、強く瞬きすれば静止画撮影、なんていう具合です。ああ、なんてハイテク! 夢みたい!

 ・・・と友達に話すと「ヨコシマな使用目的があるとしか思えない」と言われましたが、何を言ってるんだ! 

 ワタクシは純粋に人類の夢をテクノロジーが叶えるという正当な技術進歩の話をだな・・・)


で、本当にワタクシには珍しいことですが、すぐにこのカメラを購入してしまったのです。

動画撮影の新しい可能性を感じる! これは革命だ! 僕は新世界の神になる!

そして、カメラが届きまして、ワックワクしながら箱を開けて、さあ、まずはセッティング! という時に、実にあっけない形で事件は起きました。

マニュアルの1ページ目に、いきなりこう書いてあったのです。




「それでは、まずはお手持ちのスマートフォンと本機を接続しましょう!」




・・・モチロン、ワタクシの携帯は未だにガラケーなのです・・・。

えー! おいおいおいおい! さも当たり前みたいに「お手持ちのスマホ」とか書いてくれちゃって!

そ、そこまでスマホって持ってて当然のものなの? もしかして、もうおれ以外、全員スマホ!?

ガラケーじゃ進学も就職もできないの? 結婚なんて夢の夢なの? ガラケーに人権はないの!?

これは不当なガラケー差別だ! おれは断固戦うぞ! そんなこと書くなら、まずパナソニックが無償でスマホ配れ!

いや、百歩譲って、スマホ持ってなきゃ使えないカメラを許してやるとしても、だったらそのカメラを買おうとした人全員に「スマホ持ってます? 持ってなきゃ使えませんよ?」って、シツコイぐらいに問いかけるのがメーカー責任ってもんじゃありませんか? ドンチュー? アムアイ?

怒りのあまり、パナソニックのお客様窓口に抗議の電話をしようかと思ったのですが、考えてみればこのカメラ、本体部とレンズだけでモニターがないという構成ですので、そりゃ確かにスマホでもなければ、アンタ、一体どうやって撮った映像を確認するつもりだったの? という当たり前のことに、カメラ買うまで気づかなかったテメエのバカを晒すだけ恥の上塗りだと気づいて、ようやく思い留まりました。

そのまましばらくは、新しく買ったカメラがいきなり使えないという事実をガマンしたんですから、ワタクシってホント聖人君子だと思うんですよ!

仏様か、っちゅう話や、コレ!



わかったよ、わかりましたよ。

タブレット端末を買いますよ。買えばいいんでしょ、買えば!

そう、実はスマホには全く興味なかったのですが、タブレットはどこかのタイミングで買いたいなぁ、とはボンヤリ考えていたのです。

どうせ買うなら、やっぱり旅行の前だよな、くらいには覚悟も決まってました。

だから、イッツ・ソウ・クール、極めて冷静にタブレットを買って(前回画像の左上に映ってたエイスースのMemo Pad 7ですね)、ようやくこのカメラも使えるようになったワタクシだったのですが、そんなもんはラッキーな偶然だったに過ぎないのです。

いずれどこかのタイミングで、このカタキは必ず討ってやるからな!

覚えとけよ、パナソニック!



で、このような苦難の道のりを経て、ワタクシがようやくこのカメラを使えるようになった頃には「HX-A500」という後継機種が出てたんですから、ホント、マジ、何なのパナソニック!

電車の広告では、ネイマールさんと綾瀬はるかさんがカメラを着けてまして、それぞれどんな映像を撮ったのか、というのが公式サイトでアップされていました。

その広告を真似て、ワタクシがカメラを着けますと、こんな感じになるわけです。

なるほど! これは画像に魅力がない! 歯をむき出し過ぎ!

やっぱりこのカメラはワタクシとかが使うものではなかったか!

・・・いや、画像の魅力だけの問題じゃなくて、使ってみようとしてようやく気づきました。

このカメラは、これを使ってスゴイ映像を撮れる人が使わないと意味がないんじゃないでしょうか!

ネイマールさんが、綾瀬はるかさんが、どんな世界を見ているのか、確かにそれならワタクシだって興味ある!

スポーツ選手がプレイ中に見ている世界、タレントさんがお仕事中に見ている世界、そういうのを映像で追体験できるのなら、そりゃあ、すばらしいことです。

それが見たい人は、いっぱいいるでしょう。

問題は、誰が、40代半ばの、売れないTシャツを売ってるおっさんの見ている世界を見たいと思って下さるか、です。

そう、結局、カメラの問題は、最終的にはコンテンツの問題なのですね。

どんなにキレイに撮れるか、ではなくて、どんな興味深いものを撮れるか、なのです。

わはは、こりゃ、自信が持てないねえ!

しかたないので、とりあえずは海外旅行、というワタクシ唯一の動画コンテンツで勝負するしかないわけですね。



身につけるとこんな感じでして、レンズ部と太いワイヤーで結ばれた本体部は、腕に取りつけるわけです。

本体部にも録画ボタンなどがありますが、タブレット端末でも操作はできます。

とりあえず、ひとつだけ、このカメラの有効な使い道は思いついていました。

ドライブ動画です。

これまで使っていたザクティというカメラですと、三脚その他で固定して撮るか、片手で手持ちで撮るか、だったのですが、ウェアラブルカメラなら、その辺かなり楽に撮れるはずです。

で、まぁ、先日来上げてましたアメリカ旅行の動画、例えば「america2014 プロローグ」とか「ラスベガスから出発!」なんかは、早速ウェアラブルさん大活躍の動画です。

でも、例えば「DAY5出発とやっぱり来た雨の日」とかでは、絵が思いっきり斜めになっちゃって、とても見づらくなっています。

カメラを着けてみて、録画を開始する前にタブレット端末でモニターしてみて、カメラの向きなんかを調整するのですが、運転中ということもあってそれもあんまり頻繁にやってられないというのと、調整した後にカメラが動いちゃうってのがあるんでしょうね。

それに、いかんせん、カメラが顔の左側に来ちゃうもんですから、フロントガラスの端っこから左のドアミラーあたりがずーっと映ってたりするのも、なんだかなぁ。

ただ、アクティヴな撮影を前提としていますので、ブレに対する制御はとてもよく効いていて、画面が見やすいです。

同じドライブ動画でも、ザクティを手持ちで撮った「旅は道連れ」とか「あこがれのハリウッド!」なんかは、振動がかなりキビシイことになっていますね。

ドライブ以外では「再訪! ピンボールの殿堂!」を、ウェアラブルで撮りましたが、レンズがあまりにも魚眼のため、オープニングでピンボール・ホール・オブ・フェイムの建物がぶにょんぶにょんに曲がって映ってて、気持ち悪いです。

まぁ、ピンボールのプレイ中の動画なんてのは、まさにウェアラブルの面目躍如と言えると思いますが、肝心のワタクシがピンボールがヘタクソだったというのがあまりにも痛すぎる・・・。



では、なぜ、ウェアラブル有利と知りつつ、ドライブ動画をザクティで撮らねばならなかったのかと言いますと、これはウェアラブルのバッテリーがあまり保たないからです。

しかも、バッテリーを入れ替えることができない構造になってまして、結局ウェアラブルはそんなに長い時間使えなかったのですね。

これは大いに不満ですよねー。



そしてまた、じゃあ、ドライブ以外にはなぜあまりウェアラブルを使わなかったのか。

これもバッテリーの問題がありますが、それよりも、やはりこのウェアラブル最大の弱点の問題なのです。

話が最初に戻りますが、それは、要するに「このカメラが目立ちすぎること」。

決定的に、さりげなさが足りてない!

ウェアラブルで撮影してますと、周りの人には、


「この中年は、この変な機械でもって、今まさに撮影を行っているのです!

  あなたは、中年の前に立つと、警告なく撮影されることになってしまうのです!」


と、ずーっと主張し続けているようなものなのです。

ワタクシだって、本当は、旅の途中で立ち寄ったいろんなお店の中を、出会って多少とも言葉を交わしたりした人々を、もっともっと撮影したかった!

でも、お店の人や会った人に、常にこんな目立つカメラを向けているというのは失礼に思っちゃうので、そして、また、こんな目立つカメラをずっと着けているのは気恥しいので、どうしても撮影を中断してしまっていたのです。

残念です!

もっとさりげない、メガネ型などのカメラをぜひ開発して!

・・・あ、でも、目立たないカメラで黙って撮影しちゃうってのは、もっと失礼か・・・。

結局、本当に心に残したいものとは、どこまでいっても一期一会、その時に心に焼きつけるしかない、ってのが、人生って奴なんでしょうか・・・?



で、さて、アメリカ旅行は終了しました。

これからは、どういう形でせっかくのウェアラブルを活用していくのがいいでしょうかね。

やっぱりせっかくですので、ナゴヤ堂の宣伝的なことを考えたいのですが、例えばイベントに参加した時のワタクシの視点での動画、なんてものは、果たしておもしろいコンテンツになるのかどうか・・・?

ワタクシだって、別に見たいと思わないものができてしまいそうで・・・。

うーん、どうしたもんだか!

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