吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

横須賀の知らないところ歩き 2

2010-08-17 23:04:20 | 日記
JR田浦駅の自販機でリポDを買いまして、


「リポDったら『ファイト一発!』だから! 『肉体疲労時の栄養補給に』だから!

  大丈夫! もう大丈夫! これ飲んだら、一発で大丈夫!!」


必死にプラシーボ効果を呼び起こしたおかげで、まだ歩き続ける気力が戻ってきました。

跨線橋で駅の反対側、つまり海側へ。

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いかにも「夏の旅」って感じのするJR田浦駅。



さあ、ここからしばらくの道沿いには、海軍施設だった古い倉庫が建ち並んでいます。

いくつかあった中でも、この

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「F」ちゃんの美しさがバツグン!

刑事ドラマなら、絶対中に人質が捉えられてて、ワタクシは犯人との取引に応じるため、単身乗り込んできた、って感じ。

あるいは、村上春樹の「1973年のピンボール」のラスト近いシーン、何台ものピンボールマシンが静かに眠っていた倉庫、というのは、こんな感じなんじゃないでしょうか。

さらに、これ。

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壁の傷み具合から、まるで何かの悲しみに耐えながら立ち続けているように見えて、とてもステキです。

さらに行くと、引き込み線の線路と踏切が現れました。

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モチロン、現在は使われていないもので、先ほどから見てきた旧海軍軍需倉庫や米軍施設に物資を運んでいたものだそうです。

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線路がなくなった先には比与宇トンネルが。

本当にトンネルが多い街でして、先ほどのJR田浦駅もトンネルとトンネルの間に挟まっているみたいな感じでした。

今日だけでワタクシ、いくつくぐったんだっけ・・・?

これを抜けて道なりにしばらく歩きますと、

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横浜ベイスターズの総合練習場がありました。

未来のベイスターズを担う若手の選手達が、静かに汗を流している様子。

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横浜ベイスターズの2軍は「湘南シーレックス」という1軍と違う名前を持っていて、ベイスターズとは別のチームという形をとっていましたが、先日今季限りで「湘南シーレックス」の名前が消えるというニュースがありました。

ユニフォームも1軍と同じ物になるそうです。

うーん、個人的には「シーレックス」のユニフォームの方がカッコよすぎたのが、逆に問題だったと思います。

やはり1軍を目指すのが本来のあり方なのですから、


「早く1軍のカッコいいユニフォームが着たい!」


と選手に思わせるものでなくちゃいけませんよね。

1軍・ベイスターズの成績がああだってのもあるんでしょうが・・・シーレックスの方がカッコいいんだよなぁ。

さてさて、シーレックスと言えば、4番を打っているのが地元横浜高校出身のルーキー筒香(つつごう)嘉智選手。

高校通算69本塁打を放ったという超大物で、いずれは日本プロ野球を代表する打者に成長するはずの選手です。

これもスポーツニュースで、「セ・リーグから久しくスター選手が出ていない」という記事を最近読みました。

確かに、パ・リーグには、ダルビッシュ、田中、と人気の両投手がいて、さらに中田翔もようやく頭角を現してきましたね。

セ・リーグは・・・やはり広島の前田健太投手、巨人の坂本選手くらいでしょうか・・・?

まぁ、スターってのも微妙な言葉でして、実力があってもキャラクターに魅力がなければスターとは言われませんし、難しいところです。

しかし! 筒香選手なら、そこも踏まえて立派なスターになれるはず!

筒香、という珍しい苗字も、何やらわけのわからない怪物っぽさを感じさせて、好感が持てますね!

弱いチームからこういう選手が出てきそうなところも、追い風ムードです。

ワタクシは別に横浜ファンではないですが、大いに期待したいと思うのです。

頑張れ、筒香選手!



さて、ここからは、ワタクシがアンチョコにしている本、例によって「散歩の達人」さんのムックですが、それによると16号沿いをJR横須賀駅方面へ向かうという案内だったのですが、特に大きな見どころもないようですし、ちょっと歩き疲れてもいます。

ですので、ここはそのルートを外れて、京急安針塚駅から電車で横須賀中央駅へ向かいました。

ちょっと遅くなりましたが、昼ご飯。

向かったのはカレーの「ベンガル」さんです!

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横須賀名物海軍カレー・・・なんて言いだしたのは、ここ何年くらいのことでしたっけ?

この「ベンガル」さんは、ずいぶん昔からあるカレースタンド。

「SINCE 1971」って、ワタクシと1歳しか違いません! 

実は「ベンガル」さんには、長い因縁があるのですよ。

ワタクシ、20年ほど前、大学に入る前の春休みに横須賀に遊びに来て、ドブ板通りをビビりながらうろついたり、「本場で!」と必要以上に思いつめてスカジャンを買ったりしたものですが、その時にこの「ベンガル」さんでカレーを食べた気がするのです。

たぶん持ってたガイドブックか何かに載っていたのでしょうね。

で、最近それを急に思い出しまして、うわー、今もあるのかなー、とか気になりまして。

今ってホント便利ですね。

「横須賀 カレー ベンガル」なんて検索をかけたら、一発でした。

まだある!! スゴイ!!

これはもう、今度横須賀に行ったら絶対、ってことになったのでした。

確か、最初の時は食べたんだよな・・・。

その後、何年か後に行った時は、何かの理由で食べずに帰ったのです。それは覚えてます。

でも、最初は・・・食べた・・・よね・・・? どうだっけ・・・?

イマイチ確信が持てないまま、お店の前に来まして、すばやく「エッグチキンカリー」にしようと決めて、中へ。

カウンター席だけというお店の様子を見て半分くらい思いだしまして、さらに、何気なく壁のメニューを見ていたら「ジャーマン」とあって、これで完全に思い出しました。

「ジャーマンエッグポークカリー」を、食べたんでしたよ、20年前のワタクシは!

「ジャーマン」って、このお店ではソーセージのことなのです。

うわああ、しまった、そうと知ったら「ジャーマン」食べたくなっちゃった・・・。

カウンターには、このお店の本来のターゲットであろう、いかにも地元の商店主って感じの太った中年男性がいましたが、他には何と女の子の3人組が楽しそうにカレーを食べていました。

ガイドブックとか見たのかなぁ・・・。

「イケメン過ぎる人は、目を見て話せなくなっちゃうから苦手」という実に心温まる趣旨のトークを、聞いてないふりで耳ダンボ。

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カレー、来ました!

これまた、どこか懐かしい感じが横須賀の街に似つかわしいカレーです。

黄色くてもったりしたルーは、片栗粉のとろみがちょっと蕎麦屋のカレーっぽい味わい。

横須賀海軍カレーも、系統としてはこれに近い感じですね。

家庭的な親しみもありながら、とても美味しいのです。

ですが、ワタクシにとっては、やはりこれは何か、美味いマズイを超えたものだ、という気分になってしまいます。

これが、ワタクシの「20年カレー」なのですから・・・。

20年の間に、ワタクシにもいろいろあって、横須賀の街にもいろいろあって、だけど、このカレーは変わらずにずっとあったのですね・・・。

ま、また食べに来ます!

次回は絶対「ジャーマン」を!!



<つづく>
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