船町渡船で渡ってみますと、木津川や運河に囲まれて島のようになった船町地区に着きました。
実は、ここは今日いちばんの難所と思ってマークしていた場所なのです。
何とこの島、ほとんど工場しかありません!
しかも、次に乗る木津川渡船場というのが、8渡船場で最も運行間隔が長く、お昼は45分に1本という閑散っぷりなのです。
さすがのワタクシも、ここの時刻表だけはメモしてきたというくらいですが、実際に渡船でこの島に入ってきてしまうと、そんなものは何の役にも立ちません。
先ほどの船町渡船に乗ったのが13時20分でしたが、木津川渡船は13時30分に出てしまいます。
これには、まず間に合わないのが解ってますので、次の14時15分に乗ることになるわけですね。
この渡船ツアーってのは、わりとポピュラーであるらしく、ブログなどで記事を上げている方が結構いらっしゃいます。
ワタクシも今回来る前に、そのうちのいくつかを読んでみたのですが、どれを見てもこの木津川渡船の待ち時間が辛そうだったのです。
することもなく、ただひたすら船を待つだけの45分間・・・。
しかし、このツアー完遂のためには、これは避けては通れない関門です。
ここを乗り越えた者だけが、渡船ツアー完遂の名誉を得られるのだ!
いっちょ、根性決めてやったらんかい!
決意も新たに、工場群に向けて一歩を踏み出すワタクシでした。
さあ、早速見えてきましたよ。
この船町地区のほとんどをその工場で占める「中山製鋼所」さんです!
右下の方に見えてるスローガンは「S・Q・CをJK活動で!」と書いてあります。
言葉の意味は全く解りませんが(たぶん安全関連の標語でしょう)、ちゃんとやってる、って感じがして好感が持てます。
引き続きJK活動に頑張ってください!
工場と工場の間を行く、まさに「通路」って感じの荒涼としたメインストリート。
「ドシロウトは帰んな!」って雰囲気に満ち満ちてますが、この無機質な感じがどことなくロマンチックでもあり。
そしてそんな中、可憐に咲く一輪の花のような施設が。
何でしょうか、この、薄汚れてるのに、高貴な美しさにあふれたたたずまいは・・・?
とりあえず「白騎士」とあだ名をつけてみました。
そして、こちらがいちばん見所の多かった「転炉工場」!
箱型が意外ですが、堂々とした姿に圧倒されます!
壁を伝う無数のパイプ群や、屋上へと続く非常階段など、細かい部分の造作もステキ!
・・・えー、急にテンション上がっちゃって申し訳ないのですが、そうでした、思い出しました、ワタクシ、工場って好きなんでした。
「工場萌え」なんて言葉もずいぶんメジャーになりましたが、確かにあの人工的で無機質で幾何学的な風景には独特の魅力があるのですよ。
先ほどの「ジャンクション萌え」にも通じるところがあるような気がします。
で、実は調べてみますと、この中山製鋼所さんの工場というのは、ハリウッド映画「ブラックレイン」でもロケ地に使用されていたり、工場鑑賞マニアの間でも「聖地」と呼ばれていたりと、すでに多くの方に評価されている光景だったのですね。
渡船のついでに見るつもりではあったのですが、いつしかどんどん興味が出てきてしまいまして、結局木津川渡船の出る14時15分までの時間も全く苦痛になりませんでした。
むしろ、ここで「何もせずに船を待つ」なんて、信じられません!
それこそ、渡船の時間が迫ってきたときには、
「何だよ、もう来たのかよ」
と思っちゃったほどでした。
お願いしますから、引き続きワタクシに付き合ってやってください!
楽しいですから!
壁パイプのアップ。
なんだかテクノのCDでこういうジャケットってよくあるような気がします。
転炉工場の壁沿いに道を歩いていますと、やたら「門」がたくさんありました。
まず、こちらがオーソドックスな「装入門」。
続いてこちらが、名前がめちゃくちゃカッコいい「造塊門」。
字面も音も、イカシてますよね! ぞうかいもん!
今度は「連鋳門」。「れんちゅうもん」でしょうか?
唯一、線路が敷いてあるのが特徴ですね。
待ってれば、トロッコか何かが出てくるのでしょうか・・・?
最後は「鋳片門」。「ちゅうへんもん」?
カギ型に組み合わさっているのがチャームポイント!
これが「ゴゴゴゴゴゴ・・・・」なんて言ってゆっくり開くと、カギ型の形に外の光が見えてくる・・・なんていうシーンが見られたら感動的だろうなぁ!
以上、とりあえず4つの門を見ましたが、どれもそれぞれに魅力があってファンとしても好きな門を選びやすいのが素晴らしいです。
ちゃんと名札を掲げるファンサービス(?)もうれしいですね!
これはあくまでもワタクシの勘なのですが、門はあと3つほどあるんじゃないでしょうか?
そして、ワタクシ達人間が死にまして、地獄へ行くということになりますと、ワタクシ達のタマシイは、まずこの中山製鋼所へ来ることになるのではないでしょうか?
で、生きている時に「人間の七欲」のどれに溺れたかによって、どの門に入ることになるかが決まるんじゃないでしょうか?
金銭欲だったら装入門、色欲だったら連鋳門、権力欲だったら造塊門・・・って具合ですね。
ワタクシは造塊門が好きになりましたので、では、今から権力欲に溺れましょうかね。
権力・・・考えたことないなぁ・・・。
アホなことを考えながら、さらに奥へ。
白い色と丸い形がステキな、これも何なのかはサッパリ解らない施設。
丸いものはどうしてこう魅力的なのでしょうか?
また「S・Q・CをJKで!」ですが、今度は左の方の標識を見てほしいのです。
「転炉中央通り」とか「転炉東通り」とか、工場内の通路にも名前がついてるんですね!
もしかしたら「みなさまの転炉東通り商店街」とかもあるのかもしれません!
いやぁ、楽しい!
なんとなーく工場の風景を好ましいと思ったことはあっても、こんなにじっくりと一つの工場を眺めたのは初めてのことで、やっぱり工場って魅力的なんだなぁ、と再認識しました!
何なら今度はこの工場を見るのをメインに、もう一度来てもいいくらいだなぁ、などとどこまでもテンションが上がるのですが・・・。
実は、この転炉工場、今年の6月までで休止するという発表がありましたね・・・。
休止後、工場が無くなるのかどうかは解りませんが、現役で稼働する姿は6月までしか見られないということで、残念です。
本当に不景気が深刻ですね・・・。
何とかならないものでしょうか・・・?
<つづく>
実は、ここは今日いちばんの難所と思ってマークしていた場所なのです。
何とこの島、ほとんど工場しかありません!
しかも、次に乗る木津川渡船場というのが、8渡船場で最も運行間隔が長く、お昼は45分に1本という閑散っぷりなのです。
さすがのワタクシも、ここの時刻表だけはメモしてきたというくらいですが、実際に渡船でこの島に入ってきてしまうと、そんなものは何の役にも立ちません。
先ほどの船町渡船に乗ったのが13時20分でしたが、木津川渡船は13時30分に出てしまいます。
これには、まず間に合わないのが解ってますので、次の14時15分に乗ることになるわけですね。
この渡船ツアーってのは、わりとポピュラーであるらしく、ブログなどで記事を上げている方が結構いらっしゃいます。
ワタクシも今回来る前に、そのうちのいくつかを読んでみたのですが、どれを見てもこの木津川渡船の待ち時間が辛そうだったのです。
することもなく、ただひたすら船を待つだけの45分間・・・。
しかし、このツアー完遂のためには、これは避けては通れない関門です。
ここを乗り越えた者だけが、渡船ツアー完遂の名誉を得られるのだ!
いっちょ、根性決めてやったらんかい!
決意も新たに、工場群に向けて一歩を踏み出すワタクシでした。
さあ、早速見えてきましたよ。
この船町地区のほとんどをその工場で占める「中山製鋼所」さんです!
右下の方に見えてるスローガンは「S・Q・CをJK活動で!」と書いてあります。
言葉の意味は全く解りませんが(たぶん安全関連の標語でしょう)、ちゃんとやってる、って感じがして好感が持てます。
引き続きJK活動に頑張ってください!
工場と工場の間を行く、まさに「通路」って感じの荒涼としたメインストリート。
「ドシロウトは帰んな!」って雰囲気に満ち満ちてますが、この無機質な感じがどことなくロマンチックでもあり。
そしてそんな中、可憐に咲く一輪の花のような施設が。
何でしょうか、この、薄汚れてるのに、高貴な美しさにあふれたたたずまいは・・・?
とりあえず「白騎士」とあだ名をつけてみました。
そして、こちらがいちばん見所の多かった「転炉工場」!
箱型が意外ですが、堂々とした姿に圧倒されます!
壁を伝う無数のパイプ群や、屋上へと続く非常階段など、細かい部分の造作もステキ!
・・・えー、急にテンション上がっちゃって申し訳ないのですが、そうでした、思い出しました、ワタクシ、工場って好きなんでした。
「工場萌え」なんて言葉もずいぶんメジャーになりましたが、確かにあの人工的で無機質で幾何学的な風景には独特の魅力があるのですよ。
先ほどの「ジャンクション萌え」にも通じるところがあるような気がします。
で、実は調べてみますと、この中山製鋼所さんの工場というのは、ハリウッド映画「ブラックレイン」でもロケ地に使用されていたり、工場鑑賞マニアの間でも「聖地」と呼ばれていたりと、すでに多くの方に評価されている光景だったのですね。
渡船のついでに見るつもりではあったのですが、いつしかどんどん興味が出てきてしまいまして、結局木津川渡船の出る14時15分までの時間も全く苦痛になりませんでした。
むしろ、ここで「何もせずに船を待つ」なんて、信じられません!
それこそ、渡船の時間が迫ってきたときには、
「何だよ、もう来たのかよ」
と思っちゃったほどでした。
お願いしますから、引き続きワタクシに付き合ってやってください!
楽しいですから!
壁パイプのアップ。
なんだかテクノのCDでこういうジャケットってよくあるような気がします。
転炉工場の壁沿いに道を歩いていますと、やたら「門」がたくさんありました。
まず、こちらがオーソドックスな「装入門」。
続いてこちらが、名前がめちゃくちゃカッコいい「造塊門」。
字面も音も、イカシてますよね! ぞうかいもん!
今度は「連鋳門」。「れんちゅうもん」でしょうか?
唯一、線路が敷いてあるのが特徴ですね。
待ってれば、トロッコか何かが出てくるのでしょうか・・・?
最後は「鋳片門」。「ちゅうへんもん」?
カギ型に組み合わさっているのがチャームポイント!
これが「ゴゴゴゴゴゴ・・・・」なんて言ってゆっくり開くと、カギ型の形に外の光が見えてくる・・・なんていうシーンが見られたら感動的だろうなぁ!
以上、とりあえず4つの門を見ましたが、どれもそれぞれに魅力があってファンとしても好きな門を選びやすいのが素晴らしいです。
ちゃんと名札を掲げるファンサービス(?)もうれしいですね!
これはあくまでもワタクシの勘なのですが、門はあと3つほどあるんじゃないでしょうか?
そして、ワタクシ達人間が死にまして、地獄へ行くということになりますと、ワタクシ達のタマシイは、まずこの中山製鋼所へ来ることになるのではないでしょうか?
で、生きている時に「人間の七欲」のどれに溺れたかによって、どの門に入ることになるかが決まるんじゃないでしょうか?
金銭欲だったら装入門、色欲だったら連鋳門、権力欲だったら造塊門・・・って具合ですね。
ワタクシは造塊門が好きになりましたので、では、今から権力欲に溺れましょうかね。
権力・・・考えたことないなぁ・・・。
アホなことを考えながら、さらに奥へ。
白い色と丸い形がステキな、これも何なのかはサッパリ解らない施設。
丸いものはどうしてこう魅力的なのでしょうか?
また「S・Q・CをJKで!」ですが、今度は左の方の標識を見てほしいのです。
「転炉中央通り」とか「転炉東通り」とか、工場内の通路にも名前がついてるんですね!
もしかしたら「みなさまの転炉東通り商店街」とかもあるのかもしれません!
いやぁ、楽しい!
なんとなーく工場の風景を好ましいと思ったことはあっても、こんなにじっくりと一つの工場を眺めたのは初めてのことで、やっぱり工場って魅力的なんだなぁ、と再認識しました!
何なら今度はこの工場を見るのをメインに、もう一度来てもいいくらいだなぁ、などとどこまでもテンションが上がるのですが・・・。
実は、この転炉工場、今年の6月までで休止するという発表がありましたね・・・。
休止後、工場が無くなるのかどうかは解りませんが、現役で稼働する姿は6月までしか見られないということで、残念です。
本当に不景気が深刻ですね・・・。
何とかならないものでしょうか・・・?
<つづく>