さあ、紀州鉄道の幻の終着駅「日高川駅」を探す旅!
前回日記の最後に、現在の終着駅「西御坊駅」のバッテンマークの写真がありましたが、その向こうにもまだ線路が続いているのがお解りいただけると思います。
それをたどって行こうというのですね!
バッテンマークの背後の柵を越えてすぐのところ。
イキナリ川がありまして、線路が寸断されています!
さて、線路をたどって歩く、とは言っても、線路が残っているところのほとんどは、
ご覧のとおり、立入禁止ということでした。
でも、たまには立入禁止看板がないところもあったので(って言うか、看板がなくなっちゃってただけかも)、
こんな写真を撮ったりして遊びます。
先へ進むと、だんだん線路の上にいろんなものが置かれていたりしている部分もありました。
あれはどこの国でしたっけ?
線路の上に市場が出現するっていうのをテレビで見たことがあります。
列車が近づくと、みんな慌てて線路を空けて、通過後はまた市場が再開するという、あまりのノーテンキぶりにテレビを見ているだけで楽しくなってしまいました。
いつかはぜひ行ってみたい気もするのですが・・・。
交差点には、もう使われていない踏切も残っていました。
なぜかロマンチックですね。
西御坊~日高川間は700mほどと聞いていましたので、もうそろそろ、と思っていますと、
お、ポイントだ。
コレがあるってことは駅が近いんですよね。
ちょっと背伸びしてみますと・・・
あった!
これが日高川駅ですよね、きっと!
それにしても、何もないところですけど、どうしてここまで鉄道を敷いたのでしょう・・・?
せっかくですので、電車を待ってみました。
ああ、あのおじさんは、日高川駅が廃止されたことを知らないんだわ・・・。
かわいそうに・・・。
おじさん、電車は来ないのよ・・・。
その駅にはもう、電車が来ることはないのよ・・・。
・・・って考えると、ちょっと泣けませんか・・・?
遅い昼ご飯を食べたりして、西御坊駅に戻ります。
日高川駅を探す冒険が意外にすぐ終わっちゃったので、今度は西御坊駅周辺の探索を!
結構古い街並みが残っている地域らしいのです、この辺りは。
たばこ屋さんには誰もいませんで、奥の方から高校野球の中継の音声が聞こえてきてたのが、実に夏休みっぽい!
ワタクシが特にステキだと思ったのが、この「清床」さん。
角地にあって、建物もちょっとモダンで、往時の盛況ぶりが伺えるような堂々としたたたずまいですよね!
壁に文字が作りつけてあるのなどもとてもいい感じです。
このお店のプラモデルが欲しい!
本当は、もう少し遠くまで行けば、それこそ歴史ある古い家々が並んでいる通りがあったそうなのですが、この時は知りませんでした。
次は・・・いつ行けるかなぁ・・・?
西御坊駅に戻ると、電車が停まっていました。
さあ、帰りはいよいよ乗車しますよ!
中はこんな感じ!
・・・いや、わかってます。
これでも十分味があると言えます。
でもね! また今日も言いますけど、やっぱり603に乗りたかったああああ!!
悔やんでも悔やみ切れないワタクシ一人を乗せて、電車は西御坊駅を出発します。
ああでもない、こうでもない、とぐにゃぐにゃ歩いて来たわけですが、帰りはたった8分ほどの道のり。
紀伊御坊駅に停まってる603や、御坊~学門間の鎮守の森など、行きの道で見てきたいろんなものが窓の外に流れていきます。
ガラにもなく感傷的な気分になっていますと、急に雨が降り出しまして、
「うわあ、センチなムードが盛り上がるなあ!」
とか思っていたのですが、どうもそれどころではない強いにわか雨。
運転手さんが盛んに後ろを気にしている様子だったのですが、とうとう途中で電車を停めました。
なんだなんだ?
「窓から雨が入って、座席がぐちゃぐちゃになりよんよ」
大慌てで窓を閉める運転手さんをワタクシも手伝いました。
なんかこの、乗客も運営に参加する、みたいな感じがとても紀州鉄道に似合ってます。
間もなく終点御坊駅に到着して、紀州鉄道を歩く旅が終了しました。
たった半日程度の散歩でしたが、期待していた以上にいろいろとおもしろいものを見ることができたなぁと思うのです。
なんだか御坊駅が懐かしく思えますもんね。
御坊に来たのが、今朝のことだったなんて信じられないほどです。
そして、やはりこういう場所へは夏休みの時期に来るのがいいと思います。
久々に見る夏の田舎の緑の濃さが印象的でした。
603のことだけは、本当に残念でしたけど、これはもうしょうがない!
なお、この散歩は、例によって「デイリーポータルZ」さんで見た
「鉄道ファン以外による紀州鉄道案内」
という記事に触発された・・・と言いますか、えい、ハッキリ言いましょう、丸パクリです。
まんま真似っこです。
当然ながらワタクシのこの日記よりもずっとステキですので、せっかくだからぜひ一度お読みいただきたいと思います。
何せ、この記事内では、603が走ってるんです!
それだけで勝てっこありません!
いいなああああ! うらやましいなああああああ!!
<遅すぎ! 紀州鉄道紀行・完>
#######################################
おまけ
和歌山から御坊までのJRの車窓では、時々魅力的な工業関連施設が見えました!
すげえええ。何を作ってる工場なんでしょうか?
JR冷水浦駅(しみずうら、と読みます。駅名からカッコいい)近くで。
あまりに美しいので、思わずカメラを取り出しました。
水色と白のコンビネーションが素晴らし過ぎる!
いいなぁ。毎日車窓にこれを見ながら通勤したいなぁ・・・。
前回日記の最後に、現在の終着駅「西御坊駅」のバッテンマークの写真がありましたが、その向こうにもまだ線路が続いているのがお解りいただけると思います。
それをたどって行こうというのですね!
バッテンマークの背後の柵を越えてすぐのところ。
イキナリ川がありまして、線路が寸断されています!
さて、線路をたどって歩く、とは言っても、線路が残っているところのほとんどは、
ご覧のとおり、立入禁止ということでした。
でも、たまには立入禁止看板がないところもあったので(って言うか、看板がなくなっちゃってただけかも)、
こんな写真を撮ったりして遊びます。
先へ進むと、だんだん線路の上にいろんなものが置かれていたりしている部分もありました。
あれはどこの国でしたっけ?
線路の上に市場が出現するっていうのをテレビで見たことがあります。
列車が近づくと、みんな慌てて線路を空けて、通過後はまた市場が再開するという、あまりのノーテンキぶりにテレビを見ているだけで楽しくなってしまいました。
いつかはぜひ行ってみたい気もするのですが・・・。
交差点には、もう使われていない踏切も残っていました。
なぜかロマンチックですね。
西御坊~日高川間は700mほどと聞いていましたので、もうそろそろ、と思っていますと、
お、ポイントだ。
コレがあるってことは駅が近いんですよね。
ちょっと背伸びしてみますと・・・
あった!
これが日高川駅ですよね、きっと!
それにしても、何もないところですけど、どうしてここまで鉄道を敷いたのでしょう・・・?
せっかくですので、電車を待ってみました。
ああ、あのおじさんは、日高川駅が廃止されたことを知らないんだわ・・・。
かわいそうに・・・。
おじさん、電車は来ないのよ・・・。
その駅にはもう、電車が来ることはないのよ・・・。
・・・って考えると、ちょっと泣けませんか・・・?
遅い昼ご飯を食べたりして、西御坊駅に戻ります。
日高川駅を探す冒険が意外にすぐ終わっちゃったので、今度は西御坊駅周辺の探索を!
結構古い街並みが残っている地域らしいのです、この辺りは。
たばこ屋さんには誰もいませんで、奥の方から高校野球の中継の音声が聞こえてきてたのが、実に夏休みっぽい!
ワタクシが特にステキだと思ったのが、この「清床」さん。
角地にあって、建物もちょっとモダンで、往時の盛況ぶりが伺えるような堂々としたたたずまいですよね!
壁に文字が作りつけてあるのなどもとてもいい感じです。
このお店のプラモデルが欲しい!
本当は、もう少し遠くまで行けば、それこそ歴史ある古い家々が並んでいる通りがあったそうなのですが、この時は知りませんでした。
次は・・・いつ行けるかなぁ・・・?
西御坊駅に戻ると、電車が停まっていました。
さあ、帰りはいよいよ乗車しますよ!
中はこんな感じ!
・・・いや、わかってます。
これでも十分味があると言えます。
でもね! また今日も言いますけど、やっぱり603に乗りたかったああああ!!
悔やんでも悔やみ切れないワタクシ一人を乗せて、電車は西御坊駅を出発します。
ああでもない、こうでもない、とぐにゃぐにゃ歩いて来たわけですが、帰りはたった8分ほどの道のり。
紀伊御坊駅に停まってる603や、御坊~学門間の鎮守の森など、行きの道で見てきたいろんなものが窓の外に流れていきます。
ガラにもなく感傷的な気分になっていますと、急に雨が降り出しまして、
「うわあ、センチなムードが盛り上がるなあ!」
とか思っていたのですが、どうもそれどころではない強いにわか雨。
運転手さんが盛んに後ろを気にしている様子だったのですが、とうとう途中で電車を停めました。
なんだなんだ?
「窓から雨が入って、座席がぐちゃぐちゃになりよんよ」
大慌てで窓を閉める運転手さんをワタクシも手伝いました。
なんかこの、乗客も運営に参加する、みたいな感じがとても紀州鉄道に似合ってます。
間もなく終点御坊駅に到着して、紀州鉄道を歩く旅が終了しました。
たった半日程度の散歩でしたが、期待していた以上にいろいろとおもしろいものを見ることができたなぁと思うのです。
なんだか御坊駅が懐かしく思えますもんね。
御坊に来たのが、今朝のことだったなんて信じられないほどです。
そして、やはりこういう場所へは夏休みの時期に来るのがいいと思います。
久々に見る夏の田舎の緑の濃さが印象的でした。
603のことだけは、本当に残念でしたけど、これはもうしょうがない!
なお、この散歩は、例によって「デイリーポータルZ」さんで見た
「鉄道ファン以外による紀州鉄道案内」
という記事に触発された・・・と言いますか、えい、ハッキリ言いましょう、丸パクリです。
まんま真似っこです。
当然ながらワタクシのこの日記よりもずっとステキですので、せっかくだからぜひ一度お読みいただきたいと思います。
何せ、この記事内では、603が走ってるんです!
それだけで勝てっこありません!
いいなああああ! うらやましいなああああああ!!
<遅すぎ! 紀州鉄道紀行・完>
#######################################
おまけ
和歌山から御坊までのJRの車窓では、時々魅力的な工業関連施設が見えました!
すげえええ。何を作ってる工場なんでしょうか?
JR冷水浦駅(しみずうら、と読みます。駅名からカッコいい)近くで。
あまりに美しいので、思わずカメラを取り出しました。
水色と白のコンビネーションが素晴らし過ぎる!
いいなぁ。毎日車窓にこれを見ながら通勤したいなぁ・・・。